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症状別対応方法

小児救急受診にあたって

 

こどもの病気

  1. 熱が出たとき
  2. 咳が出るとき
  3. けいれんしたとき
  4. お腹をいたがるとき
  5. 吐いてしまったとき
  6. 泣き止まないとき
  7. じんましんがでたとき
  8. 頭を痛がるとき
  9. 耳を痛がるとき


1.熱が出たとき

熱は、体の中の免疫が菌やウィルスと戦うのに必要だから出ているのです。免疫は温度が低いと弱くなり、高いと活発になります。寒いところにいると風邪を引きやすくなるのはこのためです。ですから、解熱剤等で熱を無理に下げる必要はないのです。
本人が元気な場合や、すやすや眠っている場合は、そのまま様子をみて構いません。
また、子供は体温を調節する機能が未熟なため、高熱になることがよくあります。40度を超えることもしばしばありますが、熱が高いためにあたまがおかしくなることはありません。
夜に熱が出たとしても基本的には急いで受診する必要はありませんので、翌日通常の外来を受診してください。
ただし、以下のような場合は、救急受診をお勧めします。

  • 生後3ケ月未満である
  • 意識がおかしい、ぼーっとしている
  • 水分をまったくとらない
  • 何度も吐いてしまう
  • 室内を涼しくして薄着にさせても41度を超える発熱
  • 首を痛がる、下を向く事が出来ない(年長児)

2、咳が出るとき

咳もまた体を守るのに必要な物です。例えば、反射が弱くなって咳が出ない高齢者などは、分泌物が肺まで簡単におちてしまうため、すぐに肺炎になってしまいます。ですから、咳を無理に止めるのも良くない事なのです。
寝ている状態であれば座らせてあげて。水分を取らせましょう。もしかかりつけの先生から咳がでた時用の薬があれば飲ませてあげてください。しばらく様子を見て落ち着くようであれば、救急受診の必要はありません。
ひゅーひゅー、ぜいぜいして横になって眠れないときや、唇が紫色になってしまう時、オットセイや犬が吠えるような甲高い咳が頻回にでるときは、救急を受診してください。

3、けいれんしたとき

基本的には救急車を呼んで病院を受診した方がいいでしょう。もし何回もけいれんをおこしていて、かかりつけの先生からけいれんした時用の座薬などをもらっているようでしたら、それを使用して自宅で様子をみてかまいません。ただ、5分以上続いた場合は受診することをお勧めします。
熱が出た時に手足が一瞬ピクッと震えたり、寝入りばなに手足を突然動かすのはけいれんではありません。また、熱の上がり際にぶるぶる震えるのもけいれんではありません。これは体が熱を上げるためのものです。もしけいれんかどうか不明な場合はご相談下さい。

4、お腹をいたがるとき

子供がお腹を痛がることはよくありますが、腸管の中のガスや便などがたまって痛がることがほとんどで、緊急を要する腹痛というのは実はほとんどありません。すぐに救急を受診せずに、1、2時間様子をみましょう。痛みが良くならずに、徐々に強くなるようなら救急を受診してください。

5、吐いてしまったとき

子供は発熱時に吐きやすいのですが、何度も吐く場合は急性胃腸炎などにかかっている可能性があります。このような場合は、一度にたくさんの水分をとらせずに、少量をこまめに飲ませるようにしてください。吐いているあいだは、本人が欲しがっても食事をあげないでください。水分・糖分・塩分がとれていれば、食事を食べなくてもしばらくは大丈夫です。もし少量の水分でも嘔吐してしまう場合や、吐き始める前に頭を強く打った、などの場合は救急を受診してください。

6、泣き止まないとき

乳幼児が夜、泣き止まないと救急を受診することはよくありますが、ほとんどは病院に着く頃には泣き止んでいます。寝室から出して環境を変えてみる、屋外に出て外の空気をすわせる、などを試してください。どうやっても泣き止まない場合はご相談下さい。

7、じんましんがでたとき

じんましんが出ると、すぐに食べ物が原因と思いがちですが、実はじんましんの原因の70〜80%は原因のわからない「特発性蕁麻疹」というものです。数時間程でよくなる場合がほとんどですので、様子をみてください。もしどんどん悪化する場合は病院を受診した方がよいでしょう。のどのかゆみや息苦しさを訴える場合や、頻回の咳、ぜいぜいを伴う場合は、救急車などで急いで病院に行く必要があります。

8、頭を痛がるとき

子供が頭を痛がる事はよくありますが、大人と比べると脳出血などの重大な病気であることはほとんどなく、大体は風邪などの熱に伴うものです。
1、2時間様子を見て、眠れるようであれば、救急外来を受診する必要はありません。頻回の嘔吐を伴う場合や頭を打った後の強い頭痛であれば、病院を受診してください。

9、耳を痛がるとき

基本的に緊急処置は必要ありませんので、1、2時間様子をみてください。良くならずに救急を受診された場合でも、小児科では痛み止めを処方する事ぐらいしかできませんので、必ず翌日耳鼻科を受診してください。

その他、症状の判断に迷う場合は、まずお電話でご相談ください。
救急看護師が対応致します。 武蔵村山病院 042-566-3111




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