足壊疽外来

  生活習慣・食習慣の欧米化の結果、糖尿病を始めとした生活習慣病に罹患する患者さんが増えてきています。それに伴い、冠動脈(心臓)・頸動脈・腎動脈・足の動脈などの動脈硬化性疾患も増加の一途を辿っています。
 足の動脈硬化が進行すると動脈の狭窄・閉塞を引き起こし、以下のような症状を引き起こします。

 慢性的な動脈血流の不足に伴い安静時痛や潰瘍・壊死・壊疽などがある足の状態を 重症虚血肢(CLI) といいます。CLIの患者さんが1年後に生存している確率は75%程度と言われており、足だけの問題に止まらず、命を脅かす病気だと言えます。
 多くの場合、足の潰瘍や壊死・壊疽に対する治療は形成外科や整形外科での局所的な処置や切断だけでは解決しません。足の血流を評価し、血管内治療(バルーンやステントでの治療)やバイパス手術で傷のある部位に適切な血流を供給し、それと併行して局所的な処置を行うことが必要です。そうすることにより、外科的処置をより効果的にすることができ、切断する場合でもなるべく最小限の切断範囲で済むようにすることができると考えられます。

 当院では、心臓血管センターを窓口として、重症虚血肢(CLI)の患者さん専門の外来として、血流の評価や血行再建を行い、形成外科や整形外科と協力して足の傷に対する治療を効果的に行っていけたらと考えています。

 当面は完全予約制ですので、お手数ですが 地域医療連携センター経由(042-562-1484)でご紹介・ご予約をお取りいただけたらと思います。
042-562-1484(地域医療連携センター)
※かかりつけの医療機関からの紹介状を必ずお持ちください