業務の紹介

 当院では臨床工学室・透析室・カテーテル室・手術室・集中治療室の5部署にそれぞれ臨床工学技士を配置しています。

臨床工学室(ME機器中央管理業務)

 院内で使用される医療機器の管理や保守点検を行っています。取り扱い機器は、人工呼吸器、輸液・シリンジ・経腸栄養ポンプ、低圧持続吸引器、逐次型空気マッサージ装置、パルスオキシメータ、生体情報モニタ、モニタ送信機、除細動器、心電計など、その他にもたくさんあります。これにより患者さまに安全な医療機器を提供しています。

透析室(透析・血液浄化業務)

 当院の透析室では全11床(個室1床)でコンソールは東レ・メディカル社製のTR-3000M:9台とTR-7700S:2台を使用しています。現在は月・水・金クールと火・木・土クール共に1クールで透析を施行しており、透析以外にも白血球除去療法(LCAP)、顆粒球除去療法(GCAP)なども施行対応しています。
 また、高気圧酸素室(第1種)も保有しており、高気圧酸素療法も随時施行対応しています。

手術室(人工心肺・機器管理・手術支援業務)

 麻酔器・電気メス・生体情報モニタの使用前点検を毎朝実施して安全に手術が行えるように努めています。その他の機器も手術で使用される前に点検を行い、トラブルを防いでいます。 各種医療機器管理の他に整形外科・脳神経外科手術での術中神経モニタリング、腹腔鏡外科手術のスコピスト(カメラ持ち)、手術の機械出し、心臓血管外科手術の人工心肺操作など臨床工学技士も手術に入り、縁の下の力持ちとして手術に貢献しています。 女性臨床工学技士も手術室の多岐にわたる業務にて活躍しています。

カテーテル室(心臓カテーテル・循環器関連業務)

 心臓カテーテル検査および治療において、術野補助業務、ポリグラフ操作、イメージングデバイス・ローターブレーター・CROSSER操作、補助循環装置(IABP、PCPS)の操作および管理、ペースメーカ植込みやアブレーションも行っています。血管内超音波装置IVUSは全3台(VISWAVE、POLARIS、VOLCANO)あり、光干渉断層装置OCTはOffline Raview Workstationを使用しています。

集中治療室(人工呼吸管理・集中治療業務)

 ICUでは人工呼吸器、補助循環装置、血液浄化装置などの生命維持管理装置を含むME機器の操作・保守・点検を行っています。患者さまの病態が刻一刻と変化する環境で医師や看護師、コメディカルと積極的にディスカッションを行い、より質の高い医療を提供すべく、日々の業務に勤めています。また、HCUや病棟で呼吸管理・血液浄化療法を必要とする場合にもICU担当臨床工学技士が他職種と連携を図り、管理を行っています。