単純X線撮影装置

撮影装置 いわゆるレントゲンのことで、単純X線撮影や一般撮影と呼ばれています。風邪をひいて咳が出たり、急にお腹が痛くなったりした際に胸部や腹部の単純X線撮影をするのをはじめ、事故や転倒によるケガをした際に全身の骨や関節の撮影を行います。
放射線検査では最も安価な検査の一つですが、様々な撮影技術を駆使し、お一人で歩いて来室される患者さまをはじめ、車いすやストレッチャー上での撮影にも対応しています。

歯科用単純X線撮影

非常に少ないX線量で歯および上顎下顎の撮影を行います。口内法撮影によるデンタル撮影と立体的な歯列(顎部)を平面的に投影するオルソパントモグラフィ(パノラマ撮影)を併設しています。

回診用X線撮影装置

通称ポータブルX線撮影装置といい、撮影室まで来室できない患者さまや手術中の撮影のため、病棟や手術室へ行って撮影します。昔は回診用X線撮影装置で撮影をしても画像化するまで時間を要していましたが、現在はポータブル撮影においても、撮影後直ぐその場で画像を確認できるようになり、手術室での撮影などでは画像を確認しながら手術を行えます。

X線TV装置

X線TV装置

X線TV装置は、バリウムなどの造影剤を飲んで食道や胃・腸などの消化器系の検査や内視鏡を用いた検査、高齢に伴い飲み込む力が衰えり誤嚥する患者への嚥下検査、X線透視下で骨折した骨の整復などを行います。また、当院で導入しているX線撮影装置は、腰椎や大腿骨近位部の骨密度測定(骨塩定量測定)が可能です。

X線CT装置

X線CT装置

X線CT(Computed Tomography: コンピューター断層撮影)はX線を利用して人体の輪切り(横断像)の画像を得る検査です。
当院では80列マルチスライスCTが導入されており、横断像を再構成することで、いろいろな方向の断面(MPR画像)、骨や血管の三次元画像を作成して診断に役立てています。

MRI装置

MRI装置

MRI(Magnetic Resonance Imaging: 磁気共鳴画像)は非常に強い磁力と電波を利用して、人体の様々な断面を撮像する検査です。
当院では1.5ステラのMRIが導入されており、様々な部位・疾患に対して必要な情報を提供しています。

 

乳房X線撮影装置

乳房X線撮影装置

乳房X線撮影はマンモグラフィとも呼ばれ、広く認知されるようになりました。原理は単純X線撮影と同じなのですが、軟部である乳房(乳腺)を診るため、乳房専用のX線撮影装置です。針先で突いたような極小さな石灰化などを描出するため、厚みのある乳房を圧迫板で押しつぶし薄く広げた状態で撮影します。そうすることで石灰化などが見やすくなるだけでなく、X線による被ばく量も少なくなり、動きによるボケなどもなくなります。しかしその反面、乳房を押し潰す際に多少の痛みを伴うことがあります。
当院では乳房X線撮影は女性の診療放射線技師によって撮影を行います。

 

PET/CT装置

PET/CT装置

PETとはPositron Emission Tomographyの略で、ポジトロン(陽電子)放出断層装置のことです。癌細胞は他の細胞よりも多くのブドウ糖を消費するという特性を利用して、ブドウ糖に18Fの放射性同位元素を結び付けたFDG(Fluorodeoxyglucose:フルオロデオキシグルコース)を患者に静注します。
装置はPET装置とCT装置が一体化した装置を用いて、FDG投与後約60分経過した時点で検査を行います。検査時間は約20分程度で痛みはありませんが、動きに非常に弱く20分間動くことができません。
また、18Fの半減期は110分ですので、検査終了後もFDG投与後約2時間は管理区域から外に出ることができません。

放射線治療装置

放射線治療装置は高エネルギーの放射線を利用し、病変(主にがん)の治療を行います。当院では同室CTシステムが導入されており、より高精度な放射線治療を提供しています。
また、胸腹呼吸センサ(Abches ET)を用いた息止め照射も行っています。