地域共生社会に向けて

地域包括ケアシステムから地域共生社会へ

 かつて私たちの国では、地域の相互扶助や家族同士の助け合いなど、地域・家庭・職場といった人々の生活の様々な場面において、支え合いの機能が存在しました。

 現在は超高齢化社会、人口減少がとてつもないスピードで進んでおり、地域・家庭・職場という人々の生活領域における支え合いの基盤が弱まってきています。

 暮らしにおける人と人とのつながりが弱まる中、これを再構築する必要性が高まっています。「地域共生社会」とは、このような社会構造の変化や人々の暮らしの変化を踏まえ、制度・分野ごとの “縦割り” や「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えつながることで住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会を目指すものです。

地域の力を強化する

 国は地域包括ケアシステムの理念を普遍化し、高齢者のみならず、生活上の困難を抱える障害者や子どもなどが地域において自立した生活を送ることができるよう、地域住民による支え合いと公的支援が連動し、地域を “丸ごと” 支える包括的な支援体制に向けて動き出しています。

私たちは2040年に向けて、動き出します


1. 地域ケアの充実を図る

高齢者、一人暮らし、子育てなど地域住民による支えあい活動など

2. 多職種連携を強固なものに

地域の医療機関、介護事業所、行政、NPO団体との協働

3. 次世代教育に力を入れる

次の時代を担う子供たちへの教育(認知症、在宅医療、ACP普及活動など)

4. 災害弱者をつくらない

必要なしくみ作り、ネットワークづくり(行政主導の災害時ネットワーク構築)

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