理事長
メッセージ
Message

大和会の理念を心に抱き、先人の情熱に想いを馳せる!

社会医療法人財団大和会は、先の世界大戦までこの村山大和の地にあった(株)日立航空機の附属診療所をルーツとする医療法人財団大和会・大和病院の設立(1951)をもって始まりましたが、本年度(2021)で創設70周年という節目の年を迎えることになりました。

大和病院の設立当初は病床数150床、内科・外科・小児科・耳鼻科・歯科の5診療科と小規模な病院でした。その後、徐々に診療科や医師・医療スタッフの充実を図りながら、1989年の新棟完成を機に「東大和病院」へと改称しております。さらに、健診センター、介護老人保健施設(1997)、訪問看護ステーション、指定居宅介護支援事業所・指定訪問介護事業所、武蔵村山病院(2005)、東大和ホームケアクリニック(2006)、東大和病院附属セントラルクリニック(2014)などが開設され、また東京都で第1号となる社会医療法人の認定(2009)をもって、現在の社会医療法人財団大和会の体制がほぼ完成しました。

保健・医療・福祉の手本となる理想郷をつくりたい


さて、東京都では「団塊の世代」が高齢者となる2025年を日本の将来のモデル年として捉え、「東京都地域医療構想」の中で4つの基本目標を示し、特に「東京の特性を生かした切れ目のない医療連携システムの構築」あるいは「地域包括ケアシステムにおける治し、支える医療の充実」などを謳っていますが、大和会では既に平成の初めから「この地に保健・医療・福祉の手本となる理想郷をつくる」というVisionを定め、北多摩西部保健医療圏の中でも特に東大和・武蔵村山両市を中心とする地域において、保健・医療・介護の中核的なサービス提供機関として活動を継続してまいりました。まさに、大和会の目指すところは東京都の掲げる地域医療構想と合致するものであり、今後も理想的な地域医療連携システム、あるいは地域包括ケアネットワークの構築に向けて、法人の総力を結集して努力してまいります。

しかしながら、大和会の現有の施設や事業所、医療機器を含めた諸々の設備、あるいは人的資源をもってしても都構想の実現のためには決して十分とは言えません。また、不安定な社会情勢であることも加えて、一法人の力のみで成し遂げられるような事業でもありません。かかる観点から、大和会はこれからも関係各方面との密接な連携・協力体制の構築を図りつつ、ともに地域医療構想の実現に向けて進んでいくべきと考えております。市民の皆さまには、これからも一層の御指導・御鞭撻を賜りますよう、衷心よりお願い申し上げる次第でございます。

経歴

北海道大学医学部(1979卒)
同大学院医学研究科外科系専攻(1987修了・医学博士)
米国クリーブランド・クリニック教育財団・人工臓器研究所(1987-1990・研究員)
北海道大学医学部・外科学第一講座(1990-1992・研究生)
北里大学医学部・同大学院医療系研究科(1992-2005・講師/助教授)
独国フンボルト大学(元ベルリン自由大学)ルドルフ・ウィルヒョウ病院・外科(1995・研修医)
(財)大和会 武蔵村山病院・外科(2005〜現在に至る)

数字で見るわたしたち
大和会70年のあゆみ