地域との連携を通じて…

地域包括ケアシステムとは「ニーズに応じた住宅が提供されることを基本とした上で、生活上の安全・安心・健康を確保するために医療や介護のみならず、福祉サービスも含めた様々な生活サービスが日常生活の場(日常生活圏域)で適切に提供できるような地域での体制」とされています。 つまり、できる限り住み慣れた自宅や地域で暮らし続けながら、必要に応じて医療や介護等のサービスを使い、最期を迎えられるような体制と言うことができ、「本人・家族の選択と心構え」を基盤に「すまいとすまい方」があり、その上でしっかりとした「生活支援・福祉サービス」に基づいて「医療・看護」、「介護・リハビリテーション」、「保健・予防」が提供されることを想定されています。

 

 訪問看護ステーションと連携し、24時間365日、緊急体制をとっております。
 ご利用には訪問看護ステーションとの契約が必要になります。(ご利用される訪問看護ステーションとは別契約となります。また、お支払いも別々となります。)
 緊急時に備えるには日々の状態を知らなければなりません。東大和ホームケアクリニックは定期的に訪問いたします。また、契約された訪問看護ステーションも定期的に訪問いたします。
  「緊急時の体制」 緊急時は東大和ホームケアクリニック・訪問看護ステーションと連携を取りながらのアプローチとなります。

 医師が発行した処方箋を、ご家族が決めた薬局へ診療所よりFAX(診療所から近い薬局には直接提出)し、ご家族はその薬局へお薬を取りにいくシステムです。
 FAX対応の場合、処方箋の原本は郵送させていただきます(切手代が毎回82円かかります)。普段ご利用されている薬局で、麻薬取り扱いが困難な場合は薬局の変更をお願いする場合がございます。配達できる薬局があります(配達料は介護保険・自費どちらかで請求されます)。
 直接薬剤師からの説明・残薬の整理・お薬の管理など、自宅で行うことができ安心です。
 

 介護申請がまだの方には、早めに申請を行っていただいております。
 担当ケアマネージャーよりサービスの調整を行っていただいき、診療所へ依頼があります。合わせて訪問看護ステーションとの連携をお願いしています。診療所での面談契約には、かかりつけ医の診断情報提供書・検査データ(採血・心電図・胸部レントゲン・CT/MRIの画像※画像に関してはCD-Rでいただきます。)が必要です。
 上記書類が揃いましたら診療所での面談日(契約)・実際の訪問日(初回訪問)を決定し、ご契約者さまへの連絡をさせていただきます。

 サービスが必要なのに自身では整える事ができない方には、診療所より、地域の相談窓口である包括ケアセンターへ依頼します。
 困難事例の場合は、各地域の包括ケアセンターに見守り体制強化の依頼をし、一緒に地域を支えられるよう協力体制をとっています。介護保険がない方も申請・取得・サービス調整まで行っていただくことで、安心した在宅医療を早く受けることができます。

まちづくりへの取り組み

わたしたち大和会は、この地域を理想郷にすることに、まちづくりに貢献することをめざしています。

できるだけ住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを、できるだけ人生の最期まで続けることができるように、厚生労働省が推進している地域での包括的な支援・サービスの提供体制を「地域包括ケアシステム」と呼びます。医療・介護・住まい・生活支援・介護予防などが一体となって関わることを理想としています。さまざまな職種との(統合されたシステムとして) 強い連携が、市民の幸せを守ります。家族と共に居たい。家族の負担にはなりたくはない。そのような思いに応えることを目標としています。

在宅医療について

在宅医療とは疾患、介護状況など身体的な理由などにより「病院や診療所に通院困難となった患者さま」を対象とし、医師の定期的な訪問診療と24時間対応が基本となります。在宅医療をお受けになる患者さまは通院ができる方とは違い、病状を定期的にチェックする必要のある方や生活動作能力に支障のある方などが多く、医療面でのサポートが必要不可欠です。当診療所は地域の訪問看護ステーションと連携し、協働して皆様の在宅療養生活を支えていきます。

緩和ケアについて

在宅医療を選択される患者さまの中にはがん疾患を患い、今まで治療していた医療機関に通院困難となる方やがんの進行により住み慣れたご家庭で今後の療養生活を送りたいという方もおられます。がんと診断され、精神的に落ち込んだり、不安に思ったりして安心して眠れない方も多く、身体の痛み、つらさ、吐き気やだるさのほか、身のおきどころがないような不安な症状などを緩和しながら、在宅での生活を少しでも前向きに送ることができるようにするのが緩和ケアです。痛みから解放されるためにお薬などで緩和するだけでなく、介護、リハビリテーションや家族支援なども考慮しながら、患者さまの生活の視点を大切にして、在宅生活を安心した穏やかなものとなるようサポートしていきます。

看取りについて

人生の最期を住み慣れた自宅で迎えることを選択された患者さま、ご家族に対し訪問診療を通じてご支援するものです。当診療所では終末期にある患者さまにはご本人の意思と権利を最大限に尊重し、人としての尊厳を保てるよう、そして安らかな死を迎えることができるよう医療ケアを行っていきます。患者さまにとってご家族の存在は大きく精神的支えとなる場合がほとんどであり、医療者として、患者さまだけでなく、看取られるご家族を共にサポートしてまいります。また、患者さまの介護状況によっては多職種がケアにあたることも多いことから、医療介護の連携を図りながら患者さま・ご家族を支援していきます。