【ご注意ください】2025年 11月12日(水)は、職員研修 のため診療時間を変更します

DPCデータによる病院指標

 DPCデータとは、入院患者の臨床情報や診療行為について、全国で標準化された情報です。
DPC制度が導入された当初は、各病院でデータが正確に作成されているか検証するために提出が義務化されたものでしたが、データの価値や有用性が認められ、広く病院の指標として利用されています。

 DPC制度(DPC/PDPS)とは、「Diagnosis Procedure Combination / Per-Diem Payment System」の略で、厚生労働省が定める診断群分類(DPC)を使った定額払い制度のことです。病名と診療内容等の組み合わせにより、1日当たりの定額医療費を基本として計算します。
尚、入院症例のみが集計対象であり、外来症例は含まれません。また、集計の結果が10未満の場合は「-(ハイフン)」で表示しています。

病院指標(臨床指標)

 医療の質を具体的な数値として示し、客観的に評価することを可能としたものです。 これにより、医療の過程や結果のなかに潜在している課題や改善点を見つけ出し、医療の質向上に役立てることを目的としています。

更新履歴

2025/9/30 2024年度 病院指標「第1版」を公開
2024/9/30 2023年度 病院指標「第1版」を公開
2023/9/30 2022年度 病院指標「第1版」を公開
2022/9/30 2021年度 病院指標「第1版」を公開
2021/9/30 2020年度 病院指標「第1版」を公開
2020/9/30 2019年度 病院指標「第1版」を公開
2019/9/30 2018年度 病院指標「第1版」を公開
2018/9/29 2017年度 病院指標「第1版」を公開
2017/9/30 2016年度 病院指標「第1版」を公開


 

2024年度 東大和病院 病院指標

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率

1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 35 50 73 211 476 697 1367 1716 606
◆ 集計方法と定義
2024年6月~2025年5月の期間、保険(公費、生活保護を含む)を使用した一般病棟の年齢階級別(10才刻み)の患者数。
◆ 解説
年間の退院患者数は、昨年に比べて309人増加の5,232人。年齢構成では、70~79歳の患者さまが1,367人、80~89歳の患者さまが1,716人となり、90歳以上の患者さまを含めた割合で全体の70.5%を占めました。次いで60~69歳の患者さまが697人で続いており、例年と変わらず全体として入院患者さまの高齢化が進んでいます。

2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 19 2.16 2.74 0.00 72.58
160200xx030xxx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。)鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等 1なし - - 3.31 - -
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし - - 12.98 - -
080006xx97x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)その他の手術あり 手術・処置等2なし - - 9.28 - -
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍 - - 3.77 - -
◆解説
形成外科では眼瞼下垂症が一番多い症例となりました。
次いで口腔、咽頭損傷を含む顔面損傷となっています。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 44 7.27 7.60 2.27 72.59
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 41 3.07 2.57 0.00 72.56
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 31 12.39 8.88 3.23 78.52
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸 ポリープ・粘膜切除術 22 6.41 7.45 0.00 76.18
060035xx03xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍 大腸粘膜下層剥離術 20 5.85 6.39 0.00 71.65
◆解説
消化器内科では穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患が一番多い症例となりました。
次いで、小腸大腸の良性疾患の大腸ポリープ切除となっています。

消化器外科・外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 86 4.19 4.54 1.16 71.97
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 61 7.25 7.05 1.64 61.46
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 53 10.62 9.08 7.55 70.11
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 42 15.40 14.81 2.38 74.31
060335xx99x0xx 胆嚢炎等 手術なし 手術・処置等2なし 31 10.90 11.29 6.45 70.35
◆解説
消化器外科・外科では鼠径ヘルニアの症例が一番多い症例となりました。
次いで、胆嚢炎等腹腔鏡下胆嚢摘出術等、腸閉塞、結腸の悪性腫瘍に対する手術となっています。

乳腺外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 42 9.79 9.77 0.00 66.38
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 35 6.74 5.50 0.00 59.80
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり - - 3.94 - -
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍 手術切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1なし - - 7.90 - -
090010xx99x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし - - 9.75 - -
◆解説
乳腺外科では乳房の悪性腫瘍の症例が多くあり、乳房の悪性腫瘍手術が上位となりました。
次いで乳房の良性腫瘍や甲状腺の悪性腫瘍となっています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 187 28.33 25.29 67.38 83.25
070370xx01xxxx 骨粗鬆症 経皮的椎体形成術 70 22.66 19.51 41.43 83.11
070370xx99xxxx 骨粗鬆症 手術なし 53 27.13 21.26 39.62 85.66
070370xx97xxxx 骨粗鬆症 その他の手術あり 28 25.46 22.11 28.57 85.29
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 28 9.71 14.04 3.57 69.71
◆解説
整形外科では股関節・大腿近位の骨折が一番多い症例となりました。
次いで骨粗鬆症が続いています。

脳神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あり定義副傷病なし 39 18.38 16.89 25.64 73.85
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 30 22.23 16.94 36.67 78.70
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 6.47 6.89 5.88 66.94
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 13 8.00 15.45 7.69 75.92
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 12 24.58 18.68 41.67 78.67
◆解説
脳神経内科では脳梗塞が一番多い症例となりました。
次いでてんかんや神経炎などの疾患、脳出血と続いています。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あ り定義副傷病なし 65 17.89 16.89 43.08 73.62
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 56 15.43 9.83 8.93 80.30
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等22あり定義副傷病なし 52 17.15 16.94 30.77 79.23
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 31 28.45 18.68 70.97 74.58
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 29 12.93 7.99 6.90 81.59
◆解説
脳神経外科は脳梗塞が一番多い症例となりました。
次いで外傷性の頭部外傷や脳出血となっています。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1, 2あり手術・処置等2なし 128 3.91 4.18 0.00 71.46
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 124 23.83 17.33 12.10 84.26
050070xx03x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 122 5.35 4.47 0.82 69.48
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 89 2.97 3.27 0.00 72.69
050030xx03000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、 再発性心筋梗塞 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1あり手術・処置等2なし 定義副傷病なし 85 11.59 11.37 1.18 72.26
◆解説
循環器科では狭心症等の冠動脈形成術、ステント留置術のカテーテル手術が一番い症例となりました。
次いで心不全、不整脈のカテーテル手術となっています。

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 14 6.43 10.18 0.00 77.57
050161xx01x1xx 大動脈解離 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。)上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等21あり 10 47.00 29.35 60.00 73.50
050161xx9900xx 大動脈解離 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし - - 16.32 - -
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。)単独のもの等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり - - 21.11 - -
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 - - 17.33 - -
◆解説
心臓血管外科では大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術が一番い症例となりました。
次いで大動脈瘤に対する大動脈置換術等の外科手術が多くなっています。

糖尿病・内分泌内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)手術・処置等21あり 57 11.54 13.77 0.00 73.32
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)手術・処置等2なし 21 8.24 10.46 0.00 67.29
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 16 18.13 13.66 12.50 85.56
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 12 31.83 20.78 16.67 83.75
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 12.20 13.07 0.00 72.70
◆解説
糖尿病内分泌内科では2型糖尿病の教育入院等が一番多い症例となりました。
次いで尿路感染症や誤嚥性肺炎の患者の診療も多くなっています。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 79 18.29 20.78 29.11 87.10
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)手術なし 手術・処置等2なし 45 11.62 16.40 8.89 83.69
040110xxxx00xx 間質性肺炎 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 24 13.83 18.68 4.17 77.46
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし手術・処置等2なし 18 15.67 13.41 38.89 78.11
040150xx99x0xx 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術なし 手術・処置等2なし 15 20.40 22.28 6.67 78.60
◆解説
呼吸器内科は誤嚥性肺炎が一番多い症例となりました。
次いで細菌性肺炎となっています。
また、間質性肺炎や肺の悪性腫瘍と続いています。

呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx02x0xx 肺の悪性腫瘍 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等 手術・ 処置等2なし 40 7.98 9.82 0.00 72.58
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 13 7.54 9.59 7.69 49.54
040150xx97x0xx 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2なし 12 21.25 28.41 16.67 65.33
040200xx01x01x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病あり - - 21.82 - -
160450xx99x10x 肺・胸部気管・気管支損傷 手術なし 手術・処置等2あり定義副傷病なし - - 10.79 - -
◆解説
呼吸器外科では肺静脈隔離術に対する腫瘍切除術等が一番多い症例となりました。
次いで気胸に対する手術、肺・縦隔の膿瘍形成に対する手術となっています。

3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 28 - 10 11 10 - 1 8
大腸癌 25 26 26 32 26 - 1 8
乳癌 41 31 - - - - 1 8
肺癌 20 11 12 43 - - 1 8
肝癌 - - - - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
    ◆ 集計方法と定義
  • 集計期間中に退院した患者さまが対象で、実患者数を集計しています。期間内に同じ患者さまが同じがんで入退院を繰り返しても1件と数えます。
  • 「初発」の病期分類は、UICC病期分類に基づいたものです。
  • 集計期間中に「初発」として集計されたものは、「再発」には集計しません。
  • 病期分類が確定される前に亡くなられた場合等は、病期分類は「不明」となります。
  • 医療資源を最も投入した傷病名が疑い病名だったものは集計対象から除外しています。
  • ◆ 解説
    5大癌に対して当院では、手術、化学療法、放射線治療、緩和医療を組み合わせて、集学的医療を行っています。

4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 57 14.72 78.12
重症 13 15.92 80.00
超重症 - - -
不明 - - -
    ◆ 集計方法と定義
  • 市中肺炎とは、普段の生活の中で罹患した肺炎を指します。
  • 重症度は、市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)により分類しています。
  • ◆ 解説
  • 当院は、中等症、重症の患者さまが多い傾向となっています。
  • 重症度が高いほど平均在院日数が長くなり、平均年齢も高い傾向となっています。
当院は、中等症、重症の患者さまが多い傾向となっています。
重症度が高いほど平均在院日数が長くなり、平均年齢も高い傾向となっています。

5.脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 229 21.29 76.64 39.83
その他 12 11.58 79.83 2.07
    ◆ 集計方法と定義
  • 脳梗塞の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示します。
  • 医療資源を最も投入した傷病のICD10がI63$である症例を集計する。
  • 発症日から「3日以内」「その他」に分けた数値を記載する。
  • ◆ 解説
    今年度は脳梗塞(3日以内)が229症例。昨年度と同様に数多くの脳梗塞症例を受け入れています。

6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

形成外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 15 0.07 1.00 0.00 70.47
K0152 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(25平方センチメートル以上100平方センチメートル未満) - - - - -
K016 動脈(皮)弁術 - - - - -
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) - - - - -
K333 鼻骨骨折整復固定術 - - - - -
◆解説
形成外科では眼瞼下垂症に対する手術が一番多く実施しております。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 52 2.02 9.44 1.92 75.79
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長 径2センチメートル未満) 49 1.47 1.18 0.00 70.22
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 28 1.00 4.00 0.00 70.82
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) 21 0.38 5.14 0.00 76.24
K654 内視鏡的消化管止血術 21 5.29 13.86 14.29 73.29
◆解説
消化器内科では本年は胆石、胆のう炎等に対する内視鏡的胆道ステント留置術が一番多くなりました。
次いで大腸のポリープ切除となりました。

消化器外科・外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 74 1.05 2.07 1.35 72.31
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 69 1.12 5.39 1.45 62.29
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 42 3.07 13.05 2.38 73.76
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 33 2.85 9.21 3.03 74.61
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 25 0.68 3.36 0.00 42.76
◆解説
鼠径ヘルニアに対する鼠径ヘルニア手術が一番実施しております。
胆のう炎や胆石に対して外科切除や、ステント留置術も多く実施しています。
大腸癌に対する手術も多く実施しており、そのうちロボット支援手術も多く実施しています。

乳腺外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術 (腋窩部郭清を伴わないもの)) 35 1.00 4.74 0.00 59.80
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 19 1.00 7.26 0.00 71.26
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術 (腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))) 13 1.00 7.23 0.00 61.15
K476-5 乳腺悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として) 11 1.00 2.00 0.00 52.45
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの) 11 1.00 10.73 0.00 65.18
◆解説
乳腺外科では乳腺悪性腫瘍に対する手術を多く実施しております。
乳腺悪性腫瘍に対するラジオ波焼灼療法も実施しております。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 169 1.34 22.69 50.89 81.04
K142-4 経皮的椎体形成術 80 6.05 17.11 38.75 82.50
K0811 人工骨頭挿入術(股) 61 2.30 24.95 77.05 82.90
K0462 骨折観血的手術(前腕) 50 1.58 4.46 4.00 61.44
K0463 骨折観血的手術(膝蓋骨) 34 3.15 7.82 8.82 54.44
◆解説
整形外科では外傷による各種骨折手術を多く実施しております。
また、侵襲の少ない脊椎手術である椎体形成術も多く行っています。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 53 1.55 14.34 7.55 82.04
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
K1781 脳血管内手術(1箇所) - - - - -
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)(脳内のもの) - - - - -
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -
◆解説
脳神経外科では高齢者に多い遅発性の慢性硬膜下血腫に対する手術を多く実施しております。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 101 1.19 3.18 0.00 70.89
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 91 1.58 2.59 0.00 70.89
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 75 2.16 10.67 4.00 77.31
K5461 経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞に対するもの) 58 0.02 12.24 0.00 71.19
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 49 3.29 9.57 2.04 79.53
◆解説
循環器内科では不整脈等の疾患に対するカテーテル治療を多く実施しております。
また冠動脈疾患に対するカテーテル治療も数多く実施しています。
次いで下肢の静脈疾患に対するカテーテル治療やペースメーカー移植手術等も多く実施しており、
カテーテル治療を多く実施しています。

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5612ロ ステントグラフト内挿術(1以外の場合)(腹部大動脈) 13 1.00 6.31 0.00 77.15
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上のもの) 10 6.10 20.50 10.00 66.30
K5612イ ステントグラフト内挿術(1以外の場合)(胸部大動脈) - - - - -
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの)(2吻合以上のもの) - - - - -
K5551 弁置換術(1弁のもの) - - - - -
◆解説
心臓血管外科では大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術を多く実施しております。
次いで冠動脈、大動脈のバイパス術も多く実施しています。

呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又 は1肺葉を超えるもの) 19 2.42 6.05 0.00 73.05
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの)) 14 6.71 4.71 7.14 58.07
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 13 1.38 5.54 0.00 72.54
K496-4 胸腔鏡下膿胸腔掻爬術 - - - - -
K5132 胸腔鏡下肺切除術(部分切除) - - - - -
◆解説
呼吸器外科では肺の悪性腫瘍手術を多く実施しております。

7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率) ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる 14 0.27
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 12 0.23
異なる - -
    ◆ 集計方法と定義
  • 医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなり得ないが、改善すべきものとして定義される感染症および合併症の発生率を示しました。
  • 医療資源を最も投入した病名と入院のきっかけとなった病名が同一かそれ以外で件数を集計しています。
  • ◆ 解説
    当院においては、発症率は低く抑えられています。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の
肺血栓塞栓症の予防対策の実施率 ファイルをダウンロード

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数
(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数
(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
781 740 94.75%
◆解説
肺血栓塞栓症は、肺動脈に血栓(血の塊)が詰まる病気です。長時間同じ姿勢をとることにより、下肢などの静脈にできた血栓が血の流れに乗って肺まで運ばれ発症します。手術後や長期間の臥床時に発症しやすいとされています。肺血栓塞栓症は突然死を引き起こす可能性があり、リスクレベルに応じた予防対策が非常に重要です。
当院では、術中術後は装着可能な患者様には弾性ストッキングの着用や逐次型空気圧マッサージ器(フットポンプ)などを用いて下腿静脈の血栓予防に努めています。また必要により、術前に超音波検査で下肢の静脈血栓の有無を確認しています。
※リスクレベルが「中」以上の手術・・・「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2017年改訂版)」(日本循環器学会等)に準ずる

血液培養2セット実施率 ファイルをダウンロード

血液培養オーダー日数
(分母)
血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数
(分子)
血液培養2セット実施率
801 696 86.89%
◆解説
血液培養とは感染の原因菌を特定するために行われる検査です。コンタミネーション(接種部位の皮膚の常在菌等の原因菌以外の混入)の鑑別、また原因菌の検出率を上げるために2セット採取することが推奨されています。
当院では血液培養の2セット提出を基本とし、1セット提出があった場合には提出状況の確認を行い、2セット提出の必要性についてフィードバックを行うことで適切な血液培養検査の利用に取り組んでいます。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率 ファイルをダウンロード

広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数
(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数
(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
506 286 56.52%
◆解説
広域スペクトル抗菌薬とは幅広い種類の細菌に効果のある抗菌薬です。便利な反面、過剰な使用は、抗生剤が効かない「薬剤耐性菌」の発生につながり問題となっています。抗菌薬適正使用には正確な微生物学的診断が重要であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。
当院では、「抗菌薬適正使用支援チーム」(AST:Antimicrobial Stewardship Team)が検査結果に基づいた適切な抗菌薬選択の重要性について周知し、広域スペクトル抗菌薬使用例を含めた細菌感染症の治療開始時は細菌培養提出の推奨を行うことで、抗菌薬適正使用を目指した細菌培養実施率の向上に取り組んでいます。

転倒・転落発生率 ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和もしくは入院患者延べ数
(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
73304 117 1.60‰
◆解説
入院診療を受けられている患者さまが転倒もしくは転落された件数を1,000人当たりの比率で示しています。下肢の骨折や筋力の低下、また環境変化への適応に年齢や認知力が影響し、発生に差が生じると言われています。
負傷に至らなかった事例を分析し、発生要因を特定し予防策を実施することが重要です。

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率 ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和もしくは入院患者延べ数
(分母)
退院患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生件数
(分子)
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
73304 4 0.05‰
◆解説
入院診療を受けられている患者さまが転倒もしくは転落された件数の中でインシデント影響度分類レベル3b以上の比率で示しています。
レベル3b:中等度 転倒・転落により骨折や手術、縫合処置等の新たな治療や処置が必要なもの

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率 ファイルをダウンロード

全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数
(分母)
分母のうち、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数
(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
1264 1235 97.71%
◆解説
手術開始前1時間以内に適切な抗菌薬を点滴などで投与することで、手術後の感染を予防することが期待されています。当院ではほとんどすべての症例で1時間以内に抗菌薬を投与しています。

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率 ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和もしくは除外条件に該当する患者を除いた入院患者延べ数
(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡)の発生患者数
(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
69423 6 0.01%
◆解説
入院診療を受けられている患者さまに褥瘡(d2以上)が新たに発生した件数を比率で示しています。褥瘡は看護ケアの質評価の重要な指標の一つになっております。予防対策は観察、知識の蓄積そして予防計画と実施が重要です。
d2:真皮までの損傷

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合 ファイルをダウンロード

65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数
(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
3879 1532 39.49%
◆解説
入院患者さまの栄養状態を評価する指標です。高齢者の栄養管理は退院後の生活にも影響を与えるため重要と言われています。当院は短期入院の患者さまが多いため全症例で実施するのは難しい状況です。

身体的拘束の実施率 ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
73304 6197 8.45%
◆解説
制限の程度が強く、二次的な障害を生じる可能性もあるため代替方法がない場合の限られた処置です。当院でも実施される症例はありますが、大きく減少傾向にあります。

過去のデータ


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