重要なお知らせ
診療時間変更のお知らせ

【ご注意ください】2025年 10月27日(月)と 11月12日(水)は、災害訓練職員研修のため診療時間を変更します


DPCデータによる病院指標

DPCデータとは、入院患者の臨床情報や診療行為について、全国で標準化された情報です。
DPC制度が導入された当初は、各病院でデータが正確に作成されているか検証するために提出が義務化されたものでしたが、データの価値や有用性が認められ、広く病院の指標として利用されています。

DPC制度(DPC/PDPS)とは、「Diagnosis Procedure Combination / Per-Diem Payment System」の略で、厚生労働省が定める診断群分類(DPC)を使った定額払い制度のことです。病名と診療内容等の組み合わせにより、1日当たりの定額医療費を基本として計算します。
尚、入院症例のみが集計対象であり、外来症例は含まれません。

病院指標(臨床指標)

医療の質を具体的な数値として示し、客観的に評価することを可能としたものです。
これにより、医療の過程や結果のなかに潜在している課題や改善点を見つけ出し、医療の質向上に役立てることを目的としています。

 

2024年度 武蔵村山病院 病院指標

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率

1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 979 162 100 194 170 290 347 850 952 269
◆解説
  • 退院患者は昨年から14%増加しました。(3793→4313人)。年齢階層別の割合はほぼ変わりません。70歳以上の年代において入退院患者数が多いこと(当院では約半数)は全国の一般的な傾向ですが、当院は参加・周産期医療、救急・入院に対応する小児医療を行っているため、0~9歳の年齢階層での退院患者割合も大きくなっています。

 

2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 104 29.79 20.78 4.81 83.49
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 75 23.77 16.40 1.33 85.37
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 43 25.42 13.66 4.65 81.77
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 39 13.28 13.77 2.56 71.46
050130xx9900x0 心不全 30 27.67 17.33 0 84.1
◆解説
  • 当院では総合内科として広く地域の患者さまを診療しており、高齢者を中心に多疾患併存患者を受け入れています。急性期診療では例年同様に誤嚥性肺炎、尿路感染症、心不全が多くを占めています。高齢者の感染症では嚥下訓練やリハビリテーション、介護サービス調整を行う必要があるため在院日数が長くなる傾向があります。また、糖尿病の教育入院を積極的に受け入れています。

消化器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 81 2.22 2.57 0 69.37
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 28 5.25 5.55 0 49.36
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 25 6.16 7.6 0 67.04
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 22 9.91 8.88 4.55 73.09
060340xx99x0xx 胆管(肝内外)結石、胆管炎 17 12.94 9.45 5.88 75.35
◆解説
  • 消化器科では上部、下部消化管内内視鏡検査を中心に適切な検査や治療を行っています。
  • 消化器科の症例数トップは大腸ポリープに対する内視鏡を使用してのポリープ切除術で、外来治療を中心に行っています。
  • 症例数2位はウイルス性腸炎に対する治療です。症状は発熱、腹痛、嘔吐、下痢が主で嘔吐や下痢が続くことで脱水症状が起こることもあります。嘔吐は平均3日程度で落ち着きます。4位5位はいずれも胆管(肝内外)結石・胆管炎です。これは主に内視鏡によって胆管に詰まってしまった結石の除去や胆管へのステント(細かい筒状の医療器具)留置といった治療で詰まってしまった胆管が通常の働きをするようにしています。胆管結石、胆のう炎は発熱、腹痛、黄疸が主症状の急性疾患であり、30分程度の緊急処置が必要となることもあります。
  • 患者さまの日常生活圏域で大きな負担なく必要な医療を受けていただけるよう当科でできる限りの体制を組み診療にあたっています。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
0400801199x0xx 肺炎等(1歳以上15歳未満) 233 7.29 5.61 0.43 4.06
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 154 8.16 6.22 0 0.71
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 108 4.67 5.55 0 5.74
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 76 2 2.10 0 5.36
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 45 6.89 6.98 0 2.87
◆解説
  • 小児科での入院患者数上位は、急性肺炎や急性気管支炎などになっています。
  • このような一般的な感染症の他、食物アレルギーの経口負荷試験や低身長に対する成長ホルモン負荷試験、難治性アトピー性皮膚炎の教育入院などの入院も受け入れております。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 65 4.82 4.54 0 68.28
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 29 2.45 2.57 0 70.03
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 23 8.57 9.08 0 72.04
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 21 5.9 5.99 0 62.1
060150xx03xxxx 虫垂炎 17 5.71 5.32 0 39.88
◆解説
  • 最も多かったのは鼠径ヘルニアでした。比較的多い疾患ですが症状が軽い場合放置されていることがあります。自然には治りませんので早めの手術をお勧めしています。直視下に皮膚を切開しヘルニアを修復する従来法と、ここ15年程度で普及してきた腹腔鏡下ヘルニア修復術があります。当院では腹腔鏡下手術、従来法いずれの手術も行っております。次に多かったのは小腸・大腸の良性疾患で、主に腸閉塞と大腸憩室炎です。その次は胆嚢疾患で、これは主に胆石症です。胆石胆嚢炎は抗生剤で治療した場合、再発する可能性があるため後日再入院で待機手術を行うことも多くあります。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 40 60.35 25.29 10 82.4
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 22 41.27 19.16 13.64 80.32
070370xx99xxxx 骨粗鬆症 10 51.1 21.26 30 83.8
160760xx01xxxx 前腕の骨折 - - - - -
160980xx99x0xx 骨盤損傷 - - - - -
◆解説
  • 当院では高齢化に伴う脆弱性骨折に対して積極的な治療を行っております。
  • 脊椎骨折や大腿骨近位骨折などに対し早期社会復帰が可能なように治療を行っております。
  • 骨粗鬆症外来では、退院後の骨粗鬆症治療にも積極的に取り組んでおります。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
120150xx99xxxx 妊娠早期の出血 30 13.17 9.75 0 35.63
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 30 11.23 9.4 0 34.43
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 22 11.68 9.2 0 45.59
12002xxx02xxxx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 19 5.32 2.92 0 41.84
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 18 12.39 10.29 0 28.67
◆解説
  • 「妊娠早期の出血」(切迫流産)が初めてランクインしました。近隣の不妊治療・婦人科クリニックとの病診連携の推進に伴い、緊急紹介入院患者数が増えたことが大きな理由です。その他の診断群の患者数順位は産科・婦人科ともにおよそ例年通りです。なお、「子宮頚・体部の悪性腫瘍」の多くは経膣的な処置や手術が可能な初期がんのため、おもに開腹手術を行う「子宮の良性腫瘍」よりも平均在院日数が短くなっています。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 221 1 4.29 0 77.14
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 201 1 2.49 0 78.02
020250xx97xxxx 結膜の障害 11 1 2.81 0 67.27
020110xx99xxxx 白内障、水晶体の疾患 - - - - -
◆解説
  • 眼科で最も多い入院は白内障の患者さまで、入院のおよそ9割以上を占めています。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 77 7.03 6.81 0 77
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 57 4.68 5.16 1.75 60.53
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 49 19.45 13.66 0 79.73
110420xx02xxxx 水腎症等 30 4.23 4.07 0 76.57
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 23 11.87 11.11 0 69.13
◆解説
  • 泌尿器科では悪性疾患領域では膀胱腫瘍が最も多く、次いで前立腺癌という結果でした。良性疾患では尿路結石が最も多く、次いで尿路感染症でした。
  • 当科では悪性疾患だけでなく尿路結石、尿路感染症、前立腺肥大症など幅広く診察加療を行っています。

乳腺外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 10 4.3 5.5 0 68.4
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 - - - - -
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 - - - - -
090010xx97x3xx 乳房の悪性腫瘍 - - - - -
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 - - - - -
◆解説
  • 当科では、主に乳房の悪性腫瘍および良性腫瘍の症例に対して積極的な検査・治療を行っています。
  • 乳房再建術に関しては随時専門施設を紹介することで対応しています。

 

3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 3 5 0 8 1 10 1 8
大腸癌 10 14 14 20 2 10 2 -
乳癌 10 0 2 1 0 4 1 8
肺癌 0 0 0 2 0 0 1 8
肝癌 2 0 3 3 0 14 2 -
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
◆解説
  • 胃がんは近年減少傾向にあります。ピロリ菌除菌の成果と思われます。内視鏡検査で萎縮性胃炎を指摘された方はピロリ菌除菌をお勧めします。また、がん検診にはPET-CT検査が有効です。率先して受診されることをお勧めします。
  • 当院では消化器がんに対する内視鏡治療、鏡視下手術、開腹手術、抗がん剤治療、放射線治療、緩和治療などをそれぞれの疾患ガイドラインに沿って行っております。他院で手術を受け当院で継続治療を希望される方、消化器がん以外の方の緩和治療も受け入れております。

 

4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 23 8.3 40.35
中等症 63 18.17 78.46
重症 14 22.36 84.29
超重症 7 22.86 79.43
不明 0 0 0
◆解説
  • 2024年度は107名の市中肺炎の入院治療を行いました。内訳は中等症が58.9%と最多で次いで軽症(21.5%)、重症(13.1%)となっています。

 

5.脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 10 38.5 71.5 0
その他 15 48.67 77.13 4
◆解説
  • 急性期治療後に回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟での入院継続となることが多く在院日数が長くなる傾向があります。継続したリハビリテーションや退院支援を行います。

 

6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
 ファイルをダウンロード

内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・
粘膜切除術(長径2cm未満)
11 3.27 15 0 73.27
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、
腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
- - - - -
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術
(内シャント造設術)(単純)
- - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) - - - - -
◆解説
  • 内科としての手術入院は従来通り内視鏡的ポリープ切除が多く行っています。また施設からの誤嚥性肺炎例の嚥下機能低下による胃瘻造設術や透析センターがあることからブラッドアクセス関連手術が多くなっています。

消化器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・
粘膜切除術(長径2cm未満)
78 0.38 1.14 0 69.35
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 20 1.65 10 0 78.6
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 19 4.16 11.89 5.26 77.68
K6871 内視鏡的乳頭切開術
(乳頭括約筋切開のみ)
16 3.38 4.19 0 67.56
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・
粘膜切除術(長径2cm以上)
- - - - -
◆解説
  • 消化器科では、内視鏡での治療に力を入れており、上位5位すべて内視鏡で行う手術となっています。大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的結腸ポリープの症例を多く行っています。また、腫瘍によって狭窄した腸管に金属製の管を挿入し、通過障害の改善も行っています。胆道疾患や膵臓疾患に対して内視鏡胆道ステント留置術の症例数も多くなっています。これは、様々な病態で狭窄した胆道にチューブを通して拡張し、胆汁の流れを良くする内視鏡手術です。内視鏡的乳頭切開術とは十二指腸乳頭という部分を切開し、塞いでいた結石や狭窄を取り除く術式で、膵炎や胆管炎などで炎症や痛みが生じる場合に、これら閉塞物を除去することで炎症や痛みを緩和できます。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 40 1.05 2.38 0 65.63
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 38 1.61 4.95 0 64.55
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・
粘膜切除術(長径2cm未満)
25 0.24 1.28 0 71.16
K6335 鼠径ヘルニア手術 24 1.04 3.38 0 72.13
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用
植込型カテーテル設置
(頭頸部その他)
19 0.32 12.32 0 69.89
◆解説
  • 最も多かったのは腹腔鏡下ヘルニア修復術でした。最近では従来よりあった鼠径部切開法より術後回復の早い腹腔鏡下ヘルニア修復術を希望される方が多くなっています。その次は腹腔鏡下胆嚢摘出術です。主に胆石、あるいは胆嚢ポリープに対する手術治療です。当院では手術前日に入院していただき翌日手術。経過問題なければ術後3-4日目に退院となります。ただし、炎症があった場合、糖尿病、肥満など基礎疾患のある方は予定より退院が延期される場合もあります。急性胆嚢炎では緊急入院から緊急手術となることもあります。
  • 大腸がん、胃がんの手術は年々減少傾向にあります。内視鏡による検診の受診率が上昇しているためと思われます。
  • 進行がんの増加に伴い、外来化学療法が増加しています。
  • 当科ではがん治療を手術だけでなく化学療法、緩和治療など一貫して行っております。根治切除不能例に対する化学療法や術後化学療法など行うため中心静脈ポート留置を比較的多く行っております。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 28 4.32 45.21 3.57 80.29
K0811 人工骨頭挿入術(股) 20 7.5 60.1 15 81.65
K0732 関節内骨折観血的手術(足) 12 4 13.83 0 60.92
K0483 骨内異物(挿入物を含む)
除去術(前腕)
- - - - -
K0462 骨折観血的手術(前腕) - - - - -
◆解説
  • 手術症例に関しても脆弱性骨折が多い傾向にあります。
  • 変形性関節症に対して人工関節置換術にも取り組み、ADLの維持に貢献できるように取り組んでいきます。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 34 6.12 8.03 0 34.79
K877 子宮全摘術 25 1 10.84 0 48.8
K635 胸水・
腹水濾過濃縮再静注法
19 1.84 2.37 0 60.32
K867 子宮頸部(腟部)切除術 19 1 3.32 0 41.84
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 16 1.06 8.13 0 33.81
◆解説
  • 「胸水・腹水濾過濃縮再静注法」は、貯留した供水・腹水を抜きとって細菌やがん細胞を除去したうえで有用なたんぱく質を濾過濃縮して静脈内に戻す手技で、当科ではおもに再発卵巣がんの腹水貯留に対する症状緩和として実施しています。ここに挙げられたほかの4つの手術はほぼ例年通りの人数で、クリニカルパスの積極的利用によって入院日数を短くコントロールしています。なお、手術合併症など(パス逸脱)による退院延期はほとんどありませんでした。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K2821ロ 水晶体再建術
(眼内レンズを挿入)(その他)
420 0 0 0 77.52
K224 翼状片手術(弁の移植を要する) 12 0 0 0 68.75
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない) - 0 0 0 85
◆解説
  • 表は一般病棟を利用した患者さまの手術件数を示しています。
  • 表にはない手術も行っています。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術
(経尿道的手術)(電解質溶液利用)
80 1.48 4.53 0 77.24
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 60 1.27 6.77 3.33 74.63
K7811 経尿道的尿路結石除去術
(レーザーによるもの)
57 1.16 2.53 1.75 60.53
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術
(内視鏡手術用支援機器を用いる)
23 1 9.87 0 69.13
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・
蒸散術(ホルミウムレーザー等使用)
11 1.64 5 0 69.91
◆解説
  • 泌尿器科では尿管結石に対し経尿道的結石除去術、体外衝撃破砕術を行っています。 また、内視鏡手術、腹腔鏡手術、ロボット支援手術を取り入れており、患者さまに負担の少ない低侵襲手術を積極的に行っています。

乳腺外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術
(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない))
10 2 1.3 0 68.4
K4741 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm未満) - - - - -
K4742 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm以上) - - - - -
K4763 乳腺悪性腫瘍手術
(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない))
- - - - -
K4764 乳腺悪性腫瘍手術
(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う))
- - - - -
◆解説
  • 当科では乳癌手術症例に対して標準手術療法として、乳房切除(胸筋温存)、乳房部分切除(温存)術を行っています。
  • 腋窩リンパ節に関しては術中センチネルリンパ節生検による術中迅速凍結組織検査を施行しています。その結果に応じて腋窩リンパ節郭清を追加・施行しています。
  • 乳房再建術に関しては随時専門施設を紹介することで対応しています。

 

7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
 ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 0 0
異なる 9 0.21
180010 敗血症 同一 2 0.05
異なる 7 0.16
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0
異なる 1 0.02
180040 手術・処置等の合併症 同一 9 0.21
異なる 6 0.14
◆解説
  • 播種性血管内凝固症候群(DIC)発症は感染症・敗血症によるものが多くみられます。手術合併症は継続して低く抑えられています。

 

8.リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
429 428 99.77
◆解説
  • 公表されている各種データでの中央値(目安)は90-95%程度です。当院では血栓塞栓症の予防対策について明示した各疾患のクリニカルパスを積極的に使用し、関連部署(病棟・手術室)の職員の確実なチェックによって、ほぼ全例(428/429人)に肺血栓塞栓症の予防対策が行われました。

 

9.血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード

血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
905 608 67.18
◆解説
  • 各種データでの中央値(目安)は70-90%程度です。当院では多職種による院内感染管理チームが積極的に活動し、各部署職員への啓発、オーダーシステムの改良などを行って2セット実施率の向上を図っています。なお、一般的に「1セット」での血液培養を行う小児を除くと、血液培養2セット実施率は約95%となっています。

 

10.広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード

広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
312 238 76.28
◆解説
  • 各種データでの中央値(目安)は80-85%です。当院では抗菌薬適正使用チーム(AST)により、電子カルテでの管理抗菌薬届け出制度を導入し、抗菌薬オーダー時に治療前の培養に関する注意喚起を行っています。また、細菌培養の実績は医師に毎月フィードバックしており、本実施率は昨年度(71.86%)から約5%改善しましたが、今後も対応強化が必要な課題だと考えています。

11.転倒・転落発生率ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和もしくは入院患者延べ数(分母) 退院患者に発生した転倒・転落件数(分子) 転倒・転落発生率
91414 253 2.77
◆解説
  • 各種データでの中央値(目安)は3%弱のようです。当院では毎月の各病棟と外来の転倒転落発生率を職員と来院者に向けて院内掲示しています。また、看護部を中心としたチーム活動として、転倒・転落の予防と初期対応、再発防止のための職員研修を含めた啓発活動を積極的に行っています。

12.転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
 ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和もしくは入院患者延べ数(分母) 退院患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生件数(分子) 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
91414 1 0.01
◆解説
  • 「レベル3b」は、濃厚な治療や処置(=入院や手術、入院期間延長など)が必要となる高度な障害(一過性)です。転倒転落による「レベル3b」以上の有害事象の発生率の中央値(目安)は0.05-0.1%と報告されています。当院ではこの1年間で1件(1/91414)でしたが、患者さまの安全は最優先事項であり、「Zero harm」を目指す医療安全を今後も追求していきたいと考えています。

13.手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード

全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数(分母) 分母のうち、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数(分子) 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
595 593 99.66
◆解説
  • 各種データでの中央値(目安)は97-98%です。当院では各種手術に関するクリニカルパスの積極的運用と手術室スタッフによるチェック手順の遵守により、ほぼ全例(593/595人)に適切な予防的抗菌薬が投与されています。

14.d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和もしくは除外条件に該当する患者を除いた入院患者延べ数(分母) 褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡)の発生患者数(分子) d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
83660 54 0.06
◆解説
  • 各種データでの中央値(目安)は0.05-0.07%程度です。当院では多職種による褥瘡対策委員会(褥瘡対策予防チーム)によるハイリスク者の回診や職員研修などを積極的に行い、褥瘡の予防と早期対応に努めています。

15.65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
 ファイルをダウンロード

65歳以上の退院患者数(分母) 分母のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数(分子) 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
2147 1963 91.43
◆解説
  • 各種データでの中央値(目安)は85-90%程度です。当院では管理栄養士の病棟業務を推進し、看護師との協働で入院早期から退院時までの栄養アセスメントと必要時の介入を積極的に行っています。なお、当院でアセスメントが実施されなかったものの多くは、休日前の緊急入院、あるいは短期入院の方になります。

16.身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和分母) 分母のうち、身体的拘束日数の総和分子) 身体的拘束の実施率
49876 2514 5.04
◆解説
  • 各種データでの中央値(目安)は5%程度です。当院では以前から看護部を中心に身体拘束の最小化に向けての職員啓発活動や看護の実践、マニュアルや同意書の作成などを行っており、本年度はさらに積極的に取り組みを深化させていくため、病院運営方針(事業計画)にも「入院患者の身体抑制対応の最小化」を掲げています。



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