診療時間変更のお知らせ

●職員研修 2026年11月20日(金)【午前】診療時間変更なし 【午後】予約診療のみ


DPCデータによる病院指標

DPCデータとは、入院患者の臨床情報や診療行為について、全国で標準化された情報です。
DPC制度が導入された当初は、各病院でデータが正確に作成されているか検証するために提出が義務化されたものでしたが、データの価値や有用性が認められ、広く病院の指標として利用されています。

DPC制度(DPC/PDPS)とは、「Diagnosis Procedure Combination / Per-Diem Payment System」の略で、厚生労働省が定める診断群分類(DPC)を使った定額払い制度のことです。病名と診療内容等の組み合わせにより、1日当たりの定額医療費を基本として計算します。
尚、入院症例のみが集計対象であり、外来症例は含まれません。また、集計の結果が10未満の場合は「-(ハイフン)」で表示しています。

病院指標(臨床指標)

医療の質を具体的な数値として示し、客観的に評価することを可能としたものです。
これにより、医療の過程や結果のなかに潜在している課題や改善点を見つけ出し、医療の質向上に役立てることを目的としています。

 

2025年度 武蔵村山病院 病院指標

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率

1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 997 156 84 177 165 316 430 877 950 273
◆解説
  • 退院患者は昨年から2.6%増加しています。(4,313人→4,425人)年齢階級別のそれぞれの割合に大きな変動はないものの、60代以上の比率は全受診者の56.1%から57.2%へと上昇しており、高齢者の退院者比率は上昇傾向です。
  • 全国的に同様の傾向といえますが当院は産科・周産期医療、小児科医療を実施、産婦人科、小児科を標榜している関係もあり、0歳から9歳の年齢階級での退院者割合も全退院者のうち22.5%を占めており当院の特性といえます。

 

2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 81 36.94 20.49 7.41 84.98
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 48 20.38 13.42 0 83.98
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 46 23.59 16.1 6.52 85.11
050130xx9900x0 心不全 39 26.9 17.31 10.26 84.08
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 32 21.66 13.56 6.25 71.09
◆解説
  • 当院では、総合内科として広く地域の患者様を診療しており、高齢者を中心に多疾患併存患者を受け入れています。急性期の入院患者数は例年通り誤嚥性肺炎、尿路感染症、心不全が多数となっています。高齢者の感染症では嚥下訓練やリハビリテーション、介護サービス調整を行う必要があるため在院日数が長くなる傾向があります。2026年より循環器領域を専門とする医師を採用し、心不全の患者数が増加傾向となっています。

消化器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 101 2.42 2.56 0 68.52
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 22 10.45 8.76 0 75.32
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 21 5.67 7.58 0 65.76
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 18 8.28 5.49 0 57.50
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 16 7.5 8.41 0 69.75
◆解説
  • 消化器科では上部、下部消化管内内視鏡検査を中心に適切な検査や治療を行っています。
  • 消化器科の症例数トップは大腸ポリープに対する内視鏡を使用してのポリープ切除術で、外来治療を中心に行っています。
  • 症例数2位は胆管(肝内外)結石、胆管炎です。これは主に内視鏡によって胆管に詰まってしまった結石の除去や胆管へのステント(細かい筒状の医療器具)留置といった治療であり、詰まってしまった胆管が通常の働きをするようにしています。胆管結石、胆のう炎は発熱、腹痛、黄疸が主症状の急性疾患であり30分程度の緊急処置が必要になることもあります。4位5位は共に腸炎でウイルス性胃腸炎は発熱、腹痛、嘔吐、下痢が主で嘔吐や下痢が続くことで脱水症状になることもあります。虚血性腸炎の症状は突然始まり、強い腹痛が起こり、その後に下痢や血便が続きます。大腸への血流が一時的に低下し腸に炎症や潰瘍が起こる病気です。
  • 当科では患者さまの日常生活圏で大きな負担なく必要な医療を受けていただけるよう、できる限りの体制を組み診療にあたっています。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
0400801199x0xx 肺炎等(1歳以上15歳未満) 170 7.63 5.55 0 3.29
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 150 8.18 6.2 0 0.81
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 116 5.28 5.49 0 4.68
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 103 6.04 5.86 0.97 3.83
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 84 2 2.1 0 5.19
◆解説
  • 小児科での入院患者数上位は、急性肺炎や急性気管支炎などになっています。
  • このような一般的な感染症の他、食物アレルギーの経口負荷試験や低身長に対する成長ホルモン負荷試験、難治性アトピー性皮膚炎の教育入院なども受け入れております。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 60 5.28 4.56 0 71.55
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 53 2 2.56 0 67.75
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 26 9.5 9.07 0 73.46
060335xx0200xx 胆嚢炎等 26 6.46 7.05 0 60.42
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 17 14.65 14.8 0 68.06
◆解説
  • 最も多かったのは鼠径ヘルニアでした。比較的多い疾患ですが症状が軽い場合放置されていることがあります。自然には治りませんので早めの手術をお勧めしています。直視下に皮膚を切開しヘルニアを修復する従来法と、ここ15年程度で普及してきた腹腔鏡下ヘルニア修復術があります。当院では腹腔鏡下手術、従来法いずれの手術も行っております。
  • 次に多かったのは小腸・大腸の良性疾患で、主に腸閉塞と大腸憩室炎です。
  • その次は胆嚢疾患で、これは主に胆石症です。胆石胆嚢炎は抗生剤で治療した場合、再発する可能性があるため後日再入院で待機手術を行うことも多くあります。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 28 44.86 24.75 10.71 84.57
070370xx99xxxx 骨粗鬆症 15 36.67 20.69 6.67 85.27
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 12 33.83 18.99 8.33 84.83
160760xx01xxxx 前腕の骨折 11 5.45 5.86 0 51.82
160760xx02xxxx 前腕の骨折 - - 3.07 - -
◆解説
  • 当院では高齢化に伴う脆弱性骨折に対して積極的な治療を行っております。
  • 脊椎骨折や大腿骨近位骨折などに対し早期社会復帰ができるよう治療を行っております。
  • 骨粗鬆症外来では、退院後の骨粗鬆症治療にも積極的に取り組んでおります。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 36 9 10.19 0 30.86
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 29 11.55 9.15 0 46.34
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 24 10 9.21 0 33.83
120150xx99xxxx 妊娠早期の出血 23 8.48 8.9 0 34.57
12002xxx02xxxx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 19 5.05 2.9 0 42.63
◆解説
  • 「妊娠合併症等」などの、妊娠に関連した患者数増加を認めています。これは、近隣の産科施設からのハイリスク妊婦の紹介患者数増加によると思われます。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 227 1.18 4.24 0 78.63
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 208 1.15 2.47 0 76.52
020250xx97xxxx 結膜の障害 - - 2.75 - -
020110xx99xxxx 白内障、水晶体の疾患 - - 2.44 - -
◆解説
  • 眼科で最も多い入院は白内障(水晶体の疾患)の患者さまで、入院全体のおよそ9割以上を占めています。
  • 白内障の入院は日帰り入院と1泊2日を基本としており、平均在院日数は約1日です。
  • 患者さまの平均年齢は70歳代後半で、加齢に伴う白内障の方が多くなっています。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 67 6.22 5.16 0 61.54
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 63 7.29 6.79 0 75.25
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 51 10.98 13.42 3.92 77.55
110420xx02xxxx 水腎症等 36 3.97 3.97 0 74.78
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 31 11.42 10.98 0 70.19
◆解説
  • 泌尿器科の悪性疾患領域では膀胱腫瘍が最も多く、次いで前立腺がんという結果でした。良性疾患では尿路結石が最も多く、次いで尿路感染症でした。
  • 当科では悪性疾患だけでなく尿路結石、尿路感染症、前立腺肥大症など幅広く診察加療を行っています。

乳腺外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 17 6.59 9.76 0 71.47
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 - - 5.44 - -
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 - - 6.23 - -
◆解説
  • 当科では、主に乳房の悪性腫瘍及び良性腫瘍の症例に対して積極的な検査・治療を行っています。
  • 乳房再建術に関しては随時専門施設を紹介することで対応しています。

 

3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - 19 0 8 1 8
大腸癌 11 12 17 21 0 22 2
乳癌 - - - - 0 1 1 8
肺癌 - - - - 1 2 1 8
肝癌 - - - - 0 5 2
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
◆解説
  • 当院では、特に胃がん、大腸がんは残念ながら初診時すでに腸閉塞をきたしているStageⅢやⅣの症例が多く、検診がいきわたっていないことが原因と考えます。がんは高齢者に多い疾患です。積極的に健康診断を受けることをお勧めします。内視鏡検査で萎縮性胃炎を指摘された方はピロリ菌除菌をお勧めします。また、がん検診にはPET-CT検査が有効です。率先して受診されることをお勧めします。
  • 当院では消化器がんに対する内視鏡治療、鏡視下手術、開腹手術、抗がん剤治療、放射線治療、緩和治療などをそれぞれの疾患ガイドラインに沿って行っております。他院で手術を受け当院で継続治療を希望される方、消化器がん以外の方の緩和治療も受け入れております。

 

4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 - - -
中等症 30 21 81.23
重症 14 27.21 86.5
超重症 - - -
不明 - - -
◆解説
  • 2025年度は54名の市中肺炎の入院治療を行いました。内訳は中等症が55.6%と最多で次いで重症(25.9%)となっています。

 

5.脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 14 48.79 83.07 0
その他 12 61.08 77.5 3.85
◆解説
  • 2025年度の脳梗塞患者数は26名でした。
  • 急性期治療後に回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟での入院継続となることが多く、在院日数が長くなる傾向があります。継続したリハビリテーションや退院支援を行います。

 

6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
 ファイルをダウンロード

内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・
粘膜切除術(長径2cm未満)
21 2.76 3.1 0 70.05
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、
腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
- - - - -
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術
(内シャント造設術)(単純)
- - - - -
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) - - - - -
K654 上部消化管止血術 - - - - -
◆解説
  • 内科としての手術例数は、例年通り内視鏡的大腸ポリープ切除を多く実施しています。また、高齢者の誤嚥性肺炎など嚥下機能低下による胃瘻造設や、透析患者に対するブラッドアクセス関連手術も多く実施されています。

消化器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・
粘膜切除術(長径2cm未満)
95 0.8 1.55 0 68.46
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・
粘膜切除術(長径2cm以上)
16 0.19 1.06 0 69.19
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 15 4.67 16.8 0 71.8
K6871 内視鏡的乳頭切開術
(乳頭括約筋切開のみ)
14 0.93 6.21 0 69.86
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 14 1.86 10.71 0 85.21
◆解説
  • 消化器科では内視鏡での治療に力を入れており、上位を内視鏡で行う手術が占めています。上位2位までは大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的結腸ポリープの症例であり、2日以内の短期入院で実施します。胸水・腹水濾過濃縮再静注法(CART)は腹水症等の患者さまから腹水等を取り出し、濾過によって細菌やがん細胞等を除去した上でアルブミン等の蛋白質を濃縮・回収し再静注する治療法です。また、腫瘍によって狭窄した腸管に金属製の管を挿入し、通過障害の改善も行っています。内視鏡的乳頭切開術は十二指腸乳頭部分を切開し、塞いでいた結石を除去し、狭窄箇所を改善する術式で膵炎や胆管炎での炎症や痛みを緩和します。胆道疾患や膵臓疾患に対して内視鏡胆道ステント留置術の症例数も多くなっておりこれら術式はさまざまな病態で狭窄した胆道にチューブを通して拡張し、胆汁の流れをよくする内視鏡手術です。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・
粘膜切除術(長径2cm未満)
49 0.1 1.57 0 68.92
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 43 1.53 4.3 0 60.74
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 40 1.05 2.45 0 70.13
K6335 鼠径ヘルニア手術 20 2 3.85 0 74.4
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 16 3.5 10.44 0 69.44
◆解説
  • 大腸がん、胃がんの手術は年々減少傾向にあります。内視鏡による検診の受診率が上昇しているためと思われます。当科では大腸内視鏡検査から、がんの前段階であるポリープに対する内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術が多く実施されています。
  • また、腹腔鏡下胆嚢摘出術も多く実施されております。主に胆石、あるいは胆嚢ポリープに対する手術治療です。当院では手術前日に入院していただき翌日手術。経過問題なければ術後3-4日目に退院となります。ただし、炎症があった場合、糖尿病、肥満など基礎疾患のある方は予定より退院が延期される場合もあります。急性胆嚢炎では緊急入院から緊急手術となることもあります。
  • 腹腔鏡下ヘルニア修復術の実施も多く、最近では従来よりあった鼠径部切開法より術後回復の早い腹腔鏡下ヘルニア修復術を希望される方が多くなっています。
  • 当科ではがん治療を手術だけでなく化学療法、緩和治療など一貫して行っております。
  • 進行がんの増加に伴い、外来化学療法も増加しています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 19 3.84 35.95 5.26 82.47
K0462 骨折観血的手術(前腕) 14 1.86 7.14 0 54.71
K0811 人工骨頭挿入術(股) 11 4.36 47.18 9.09 81.45
K0483 骨内異物(挿入物を含む)
除去術(前腕)
10 1 1.1 0 51.8
K0463 骨折観血的手術(鎖骨) - - - - -
◆解説
  • 手術症例に関しても脆弱性骨折が多い傾向にあります。
  • 変形性関節症に対して人工関節置換術にも取り組み、ADLの維持に貢献できるように取り組んでいきます。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 29 4.55 8.17 0 33.28
K877 子宮全摘術 28 1.04 10.96 0 49.64
K867 子宮頸部(腟部)切除術 19 0.95 2.79 0 42.63
K9091ロ 流産手術
(妊娠11週まで)(その他)
- - - - -
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術
(両側)(腹腔鏡)
- - - - -
◆解説
  • 分娩数増加に伴い、帝王切開術数増加を認めました。婦人科手術数は例年通りです。
  • また例年通り、手術に関連した合併症による退院延期はほとんどありませんでした。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K2821ロ 水晶体再建術
(眼内レンズを挿入)(その他)
433 0 0.16 0 77.61
K224 翼状片手術(弁の移植を要する) - - - - -
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない) - - - - -
◆解説
  • 最も多い手術は、白内障に対する水晶体再建術(眼内レンズを挿入するもの)です。
  • 表は一般病棟を利用した患者さまの手術件数を示しています。
  • 表にはない手術も行っています。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 74 1.23 2.85 0 3.12
K7811 経尿道的尿路結石除去術
(レーザーによるもの)
65 1.37 3.85 0 61.62
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術
(経尿道的手術)(電解質溶液利用)
62 1.34 4.92 0 75.05
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術
(内視鏡手術用支援機器を用いる)
31 1 9.42 0 70.19
K7983 膀胱結石摘出術(レーザーによるもの) 11 1.55 6.64 0 73.73
◆解説
  • 泌尿器科では尿管結石に対し経尿道的結石除去術、体外衝撃破砕術を行っています。また、内視鏡手術、腹腔鏡手術、ロボット支援手術を取り入れており、患者さまに負担の少ない低侵襲手術を積極的に行っています。

 

7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
 ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 14 0.32
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
◆解説
  • 播種性血管内凝固症候群(DIC)症例数は、入院の契機となった傷病名とは異なる発症が主となっています。
  • 敗血症・感染症・手術処置等合併症は継続して低く抑えられています。

 

8.リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
389 386 99.23
◆解説
  • 手術後に足の静脈などに血の塊(血栓)ができ、それが肺に詰まる「肺血栓塞栓症」は、命に関わる重大な合併症です。この指標は、リスクの高い手術を行った患者さまに対して、弾性ストッキングの着用やマッサージ器の使用など、適切な予防策が実施されたかを示しています。
  • 当院では予防対策について明示した各疾患のクリニカルパスを積極的に使用し、医師、看護師、手術室スタッフが連携して、1人ひとりに応じた最適な予防策を全例で実施できるように取り組んでいます。昨年公表されたDPC病院の中央値は93.16であり、この数値はより高い値が望ましいとされています。当院はほぼ全例(386/389人)で肺血栓塞栓症の予防対策が行われました。

 

9.血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード

血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
938 767 81.77
◆解説
  • 体内に菌が入り込む深刻な感染症を正しく診断するためには、異なる部位から2回(2セット)血液を採取して検査することが推奨されています。1回だけの検査では、皮膚の雑菌が混ざって誤った診断を下してしまうリスクがあるためです。
  • この数値はより高い値が望ましく、昨年公表されたDPC病院の中央値は77.95です。当院では多職種による院内感染管理チームが積極的に活動し、各部署スタッフへの啓発、オーダーシステムの改良などを行って2セット実施率の向上を図っています。なお、当院で公表するデータは一般的に「1セット」での血液培養を行う小児科を含む実施率となっています。

 

10.広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード

広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
335 255 76.12
◆解説
  • 多くの菌に効果がある強力な抗生剤(抗菌薬)を使用する際、事前に原因菌を調べる検査(培養検査)を行った割合です。検査をせずに安易に強い抗生剤を使い続けると、どの薬も効かない 「耐性菌」を発生させる原因になります。
  • 当院では抗菌薬適正使用チーム(AST)が主導して、管理抗菌薬届け出制度を導入し、抗菌薬オーダー時に治療前の培養実施について注意喚起を行っています。実施状況は毎月医師にフィードバックされ、抗菌薬の適正な使用を目指して実施率の向上に取り組んでいます。入院前の外来や他院で実施されている場合を含めますとより多くの症例に実施されています。この数値はより高い値が望ましく、昨年公表されたDPC病院の中央値は83.25です。

11.転倒・転落発生率ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和もしくは入院患者延べ数(分母) 退院患者に発生した転倒・転落件数(分子) 転倒・転落発生率
91795 258 2.81
◆解説
  • 入院という環境の変化や、病気・手術による筋力低下などが原因で、患者さまがベッドから落ちたり転んだりしてしまうリスクがあります。重大なケガにつながらなかった事例も分析することで、より転倒・転落の発生要因を特定しやすくなります。要因分析と予防策の検討、改善策実施につなげることが重要となります。
  • 当院では看護部を中心としたチームで、転倒・転落の予防と初期対応、再発防止のための研修などの啓発活動を積極的に行っています。この値はより低い値が望ましく、昨年公表されたDPC病院の中央値は2.39でした。

12.転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
 ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和もしくは入院患者延べ数(分母) 退院患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生件数(分子) 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
91795 0 0.00
◆解説
  • 入院中の患者さまの転倒やベッドからの転落は少なくありません。原因として入院という環境の変化によるもの、疾患そのもの、治療・手術などによる身体的によるものなどさまざまです。「インシデント影響度分類レベル3b以上」とは、その転倒もしくは転落によって骨折や手術が必要な重大なケガにつながってしまった事例です。
  • この値はより低い値が望ましく、昨年公表されたDPC病院の中央値は0.10でした。入院時に転倒リスクを評価し、「防げる転倒」をゼロにする活動を続けていきます。

13.手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード

全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数(分母) 分母のうち、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数(分子) 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
605 605 100
◆解説
  • 手術後の傷口の感染を防ぐためには、手術開始時に抗菌薬の濃度が十分に高まっている必要があります。そのため手術開始前1時間以内に投与を開始することで、手術後の感染を抑えることが期待され、結果、入院期間の延長防止にもつながります。
  • この値はより高い値が望ましく、昨年公表されたDPC病院の中央値は99.51でした。当院では各種手術のクリニカルパスの積極的運用と手術室スタッフによるチェック手順の遵守により、全ての症例に適切な予防的抗菌薬が投与されています。

14.d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和もしくは除外条件に該当する患者を除いた入院患者延べ数(分母) 褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡)の発生患者数(分子) d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
82316 57 0.07
◆解説
  • 入院後に、寝たきりの状態や栄養不足などが原因で、皮膚に新しく「床ずれ」ができてしまった患者さまの割合です。褥瘡は患者さまのQOLの低下をきたすとともに、感染を引き起こすなど治療が長期におよぶことがあります。
  • この値はより低い値が望ましく、昨年公表されたDPC病院の中央値は0.06でした。当院ではリスクの高い患者さまに対し、多職種による褥瘡対策委員会(褥瘡対策予防チーム)が回診しています。体圧を分散する特殊なマットレスの導入や、定期的な寝返りの補助、お肌の保湿のスキンケア、栄養状態の改善を実施して、褥瘡の発生予防と早期対応に努めています。

15.65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
 ファイルをダウンロード

65歳以上の退院患者数(分母) 分母のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数(分子) 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
2319 2143 92.1
◆解説
  • 65歳以上の高齢の患者さまに対し、入院後すぐに栄養状態の評価(スクリーニングとアセスメント)を行った割合です。栄養の不足は病気の回復を遅らせ、筋力低下や免疫力低下を招くため、早期に低栄養リスクを評価し適切な介入をすることで予後の改善につながります。
  • 当院では管理栄養士の病棟担当制を導入し、多職種との協働で入院早期から退院時まで栄養状態をチェックし、リスクがある場合には栄養管理計画を作成しています。日祝日の緊急入院の場合など入院後48時間以内に実施することが難しい場合についても、できるだけ早期に評価できるよう努めています。この値はより高い値が望ましく、昨年公表されたDPC病院の中央値は81.77でした。

16.身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和分母) 分母のうち、身体的拘束日数の総和分子) 身体的拘束の実施率
55445 1360 2.45
◆解説
  • 認知症や意識障害などにより、治療に必要な点滴やチューブを自分で抜いてしまうといった危険がある患者さまに対し、安全確保のためにやむを得ず身体の動きを制限した割合です。身体的拘束は、制限の程度が強く、二次的な障害を生じる可能性もあるため、代替方法がない場合の処置として行われる行動制限であり、できる限り早期に他の方法に切り替えるよう努めなければならないものとされています。
  • この値はより低い値が望ましく、昨年公表されたDPC病院の中央値は5.76でした。当院では身体的拘束の最小化に向けてスタッフの啓発活動や看護の実践を行っています。身体的拘束を実施する場合も、多職種で解除に向けた検討を行い、拘束期間を最小限に抑えるケアを目指しています。




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