DPCデータによる病院指標
DPCデータとは、入院患者の臨床情報や診療行為について、全国で標準化された情報です。
DPC制度が導入された当初は、各病院でデータが正確に作成されているか検証するために提出が義務化されたものでしたが、データの価値や有用性が認められ、広く病院の指標として利用されています。
DPC制度(DPC/PDPS)とは、「Diagnosis Procedure Combination / Per-Diem Payment System」の略で、厚生労働省が定める診断群分類(DPC)を使った定額払い制度のことです。病名と診療内容等の組み合わせにより、1日当たりの定額医療費を基本として計算します。
尚、入院症例のみが集計対象であり、外来症例は含まれません。
病院指標(臨床指標)
医療の質を具体的な数値として示し、客観的に評価することを可能としたものです。
これにより、医療の過程や結果のなかに潜在している課題や改善点を見つけ出し、医療の質向上に役立てることを目的としています。
2015年度 武蔵村山病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞のICD10別患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 710 | 113 | 131 | 314 | 321 | 356 | 709 | 1059 | 689 | 140 |
◆解説
- 一般病棟の年齢階級別(10才刻み)の退院患者数です
- 年齢構成で最も多いのは、70-79歳までの患者さまで、全体の23.3%を占めます。次いで多いのが、0-9歳、60-69歳、80-89歳でそれぞれ全体の15.4%、15.6%. 15.2%を占めます。年齢分布が2峰性なのが当院の特徴といえます。
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100070xxxxxxxx | 2型糖尿病 (糖尿病性ケトアシドーシスを除く) |
151 | 8.71 | 15.35 | 0.66 | 61.57 | |
040080xx099x0xx | 肺炎 急性気管支炎 急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし |
124 | 15.35 | 14.34 | 2.42 | 70.99 | |
060130xx99000x | 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 39 | 7.41 | 7.38 | 2.56 | 66.77 |
◆解説
- 当院では糖尿病のインスリン導入や、教育入院などに力を入れており、糖尿病認定看護師、管理栄養士、理学療法士、薬剤師などと管理チームをつくり2泊3日もしくは6泊7日のパス入院を運用しています。2015年度は151名の患者さまに関わりました。
- 地域からのご紹介、当院来院など124名の肺炎患者に対して入院管理を行いました。
- 急性胃炎、腸炎など39名の患者さまの入院管理を行っています。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040080x1xxx0xx | 肺炎、急性気管支炎 急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2なし |
302 | 6.93 | 5.72 | 0.33 | 1.83 | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし | 60 | 6.85 | 6.31 | 0 | 3.88 | |
150010xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 43 | 4.33 | 5.50 | 0 | 3.86 |
◆解説
- 小児科での入院患者数上位は、急性肺炎/気管支炎、気管支喘息、ウイルス性腸炎、の順になっております。このような一般的な感染症の他、食物アレルギーの経口負荷試験や、成長ホルモン負荷試験などの入院も受け入れております。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 47 | 9.91 | 9.94 | 0.00 | 33.96 | |
120170xx99x0xx | 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし | 38 | 15.21 | 20.87 | 7.89 | 31.29 | |
120140xxxxxxxx | 流産 | 29 | 1.69 | 2.34 | 0.00 | 34.34 |
◆解説
- 出産はDPCの対象ではありませんが、帝王切開での出産になった場合(1位)や、切迫早産などで妊娠中に入院を必要とした場合(2位)は保険診療が行われ、DPCの対象となります。また、妊婦さんの高齢化などに伴って妊娠初期に流産に至る方も増加している印象があります(3位)。なお、本年度の当院の出産数は354件で、帝王切開は71件(20.1%)、妊娠中に入院治療を要した妊婦さんは105人でした。35週までの早産や重症の合併症を有する方は高次周産期施設への搬送を必要としますが、病院スタッフの協力の下で24時間体制でかかりつけの妊産婦さんに対応しています。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 35 | 18.40 | 9.17 | 2.86 | 74.34 | |
060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 | 31 | 6.29 | 6.96 | 0.00 | 60.13 | |
150010xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 28 | 6.82 | 5.50 | 0.00 | 48.86 |
◆解説
- ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし
主に開腹手術既往のある方が術後の腸管癒着により生じた狭窄部あるいは屈曲部に通過しづらい食物が未消化な状態で詰まるために起こります。症状は腹痛。治療は基本的に絶食、点滴による補液です。つかえた食物が消化され通過するのを待つ治療です。術後何十年も経過してから突然発症することもあります。手術既往のない場合、大腸がんが原因であることがあります。痛みが軽快しない場合は腸管のねじれ、いわゆる腸ねん転や絞扼などが疑われ緊急手術が必要となります。当院では他院での手術既往者や救急患者も積極的に受け入れているため比較的多くなっていると予想されます。 - 胆嚢疾患;腹腔鏡下胆嚢摘出術
主に胆石、あるいは胆嚢ポリープに対する手術治療です。胆石は胆嚢の内部に結石を生じる疾患で症状は様々ですが、主には腹痛です。胆のう炎をきたすと発熱や黄疸など生じ重症化すると生命の危険をきたす病態になる可能性もあります。また、膵炎や胆嚢癌の原因となることもあります。まったく無症状であれば経過観察でも問題ありませんが症状がある場合や胆嚢癌の合併の可能性がある場合などは手術の適応になります。 - ウイルス性腸炎
ウイルスの感染によって生じる腸炎です。主な症状は下痢、腹痛です。発熱、嘔吐をきたすこともあります。細菌性腸炎とは異なり抗生剤は無効です。重症化することはまれで治療は絶食、点滴による補液が中心です。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020180xx97x0x0 | 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし片眼 | 15 | 5.27 | 8.62 | 0.00 | 58.67 | |
020200xx9700xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | - | - | 7.87 | - | - | |
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり片眼 | - | - | 11.08 | - | - |
◆解説
- 眼科で最も多い入院患者は白内障手術の患者さまです。入院患者のおよそ9割を占めています。表では白内障手術の患者さまを除いています。糖尿病網膜症、網膜前膜、網膜剥離の患者さまと続きます。
- 表にはない疾患の治療も幅広く行っています。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 20 | 8.55 | 7.59 | 0.00 | 70.30 | |
110310xx99xxxx | 腎臓または尿路の感染症 手術なし | 14 | 10.07 | 12.60 | 0.00 | 56.57 | |
110420xx97xx0x | 水腎症(その他) その他の手術あり 副傷病なし | 12 | 3.08 | 5.49 | 0.00 | 68.92 |
◆解説
- 泌尿器科において膀胱腫瘍は多く取り扱う疾患です。尿が目で見て『赤い』もしくは『茶色い』血尿があるときには精査が必要です。また腫瘍があってもいつも出血するわけではないので、血尿が出たときには泌尿器科を受診してください。また腎盂腎炎は泌尿器科において、よくみられる病気です。38度以上の熱があり、トイレが近い、尿を出すときに痛い、背中に痛みがあるなどの症状が重なって出るときには、病院を受診してください。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 | 再発 | 病期分類基準(※) | 版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | - | - | - | 15 | - | 31 | 1 | 7 |
大腸癌 | 15 | 12 | 17 | 18 | - | 76 | 1 | 7 |
乳癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | |
肺癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
肝癌 | - | - | - | - | - | 23 | 1 | 7 |
◆解説
- 医療資源を最も投入した傷病名が、胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんです。
- 当院では大腸がん、次いで胃がんが多くなっております。現在、乳がん、肺がんの手術治療は行っておりませんが12月より専門医による乳がんの手術治療を開始する予定です。
- 胃がんはStageⅣの比率が高くなっております。これは、この地域で健康診断が定着していないためではないかと思われます。がんは高齢者に多い疾患です。積極的に健康診断を受けることをお勧めします。がん検診にはPET-CT検査が有効です。
- 当院では消化器がんに対する内視鏡治療、鏡視下手術、開腹手術、抗がん剤治療、放射線治療、緩和治療などをそれぞれの疾患ガイドラインに沿って行っております。他院で手術を受け当院で継続治療を希望される方、消化器がん以外の方の緩和治療も受け入れております。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
重症度 0 | 24 | 9.58 | 47.25 |
重症度 1 | 22 | 16.64 | 77.68 |
重症度 2 | 32 | 16.38 | 76.44 |
重症度 3 | 14 | 17.00 | 86.43 |
重症度 4 | - | - | - |
重症度 5 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
◆解説
- 20歳以上の成人患者さまの集計です。市中肺炎とは普段の生活の中で罹患した肺炎を指します。重症度はA-DROPシステムにより分類しています。
- 当院では重症度0-3までの軽症から中等症の患者様の肺炎管理が3/4を占めます。その高齢者多くは、肺炎でだけで無くそのほかの合併症を抱えておられる患者さまが多数おられます。
5.脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
G45$ | 一過性脳虚血発作及び関連症候群 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
G46$ | 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 19 | 60.42 | 75.95 | 3.33 |
その他 | 11 | 44.27 | 72.45 | 0.00 | ||
I65$ | 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I66$ | 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I675 | もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I679 | 脳血管疾患,詳細不明 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - |
◆解説
- 脳梗塞の平均在院日数が長めになっていますが、これは当院には回復期リハビリテーション病棟があるためです。急性期治療中に早期からリハビリテーション介入し、急性期病棟からリハ病棟転棟へ転棟後継続的にリハビリテーションを行います。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 結腸ポリープ・ 粘膜切除術(2㎝未満) |
385 | 0.37 | 2.24 | 0.26 | 64.69 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 19 | 2.32 | 18.37 | 0.00 | 69.53 | |
K610-3 | 内シャント設置術 | 11 | 8.18 | 13.18 | 0.00 | 58.64 |
◆解説
- 消化器内科が行う大腸ポリープのEMR後の患者さまの入院が385名と最も多数です。
- おもに閉塞性黄疸の治療目的で行われる内視鏡的胆道ステント留置が19名と多くなっています。
- 当院には透析センター(30床)が併設されていますが、透析導入患者も多く、透析導入に際して必要な内シャント造設術(11名)も行っています。
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術 (選択帝王切開) |
43 | 1.77 | 7.81 | 0.00 | 33.60 | |
K8981 | 帝王切開術 (緊急帝王切開) |
24 | 2.58 | 8.00 | 0.00 | 34.08 | |
K9091 | 流産手術 (妊娠11週まで) |
24 | 0.08 | 0.21 | 0.00 | 35.00 |
◆解説
- 入院期間を短くできるように、計画的な帝王切開(既往帝王切開のための反復帝王切開が大半です)(1位)では手術前日の午後に入院、流産手術(3位)では日帰り手術が可能なように調整しています。緊急帝王切開術(2位)は「しなくてはいけない」状態に至る前の「した方がよい」レベルで、産婦さんとご家族に母児の状況と分娩経過の見込みを担当医が説明するようにこころがけています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 結腸ポリープ・ 粘膜切除術(2㎝未満) |
59 | 0.98 | 2.59 | 0.00 | 65.95 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 | 51 | 1.41 | 2.43 | 0.00 | 63.86 | |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 51 | 1.20 | 5.14 | 0.00 | 59.57 |
◆解説
- 結腸ポリープ・粘膜切除術
大腸内視鏡で行うポリープ切除です。大腸ポリープは主に腺腫と言われる良性腫瘍ですがこれを放置すると数十年後にがん化することが知られています。取り残した場合、将来がんになる可能性があるためポリープの粘膜下に生理食塩水を注入しポリープを浮かせることで確実に腺腫を取り残さないように切除します。切除後、数時間あるいはそれ以上たってから切除部より出血をきたすことがあるため当院では処置後入院していただき経過観察させていただいております。 - 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術
鼠径ヘルニアは鼠径部に生じるヘルニアで小児から高齢者まで様々な年齢層で起こりうる疾患です。手術が唯一の治療法です。成人の鼠径ヘルニアの場合、前方アプローチと呼ばれる従来の手術法と当院では4年前より導入している腹腔鏡下ヘルニア修復術があります。いずれの術式も長所、短所がありそれぞれ症例にあった術式の選択を行っております。腹腔鏡下ヘルニア手術は特に従来法で再発してしまった症例、両側の症例には大変優れています。 - 腹腔鏡下胆嚢摘出術
主に胆石、あるいは胆嚢ポリープに対する手術治療です。胆石は胆嚢の内部に結石を生じる疾患で症状は様々ですが、主には腹痛です。胆のう炎をきたすと発熱や黄疸など生じ重症化すると生命の危険をきたす病態になる可能性もあります。また、膵炎や胆嚢癌の原因となることもあります。まったく無症状であれば経過観察でも問題ありませんが症状がある場合や胆嚢癌の合併の可能性がある場合などは手術の適応になります。当院では手術前日午後に入院していただき翌日手術。経過問題なければ術後3・4日目に退院となります。ただし、炎症があった場合、糖尿病、肥満など基礎疾患のある方は予定より退院が延期される場合もあります。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821 ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する) | 562 | 0.00 | 0.92 | 0.00 | 74.63 | |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 1.網膜付着 |
38 | 0.00 | 4.55 | 0.00 | 63.74 | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 2.その他のもの |
- | - | - | - | - |
◆解説
- 眼科で最も多い手術は白内障手術です。表では入院しての白内障手術件数を示しています。日帰り白内障手術の件数を含めると合計850件程度になります。次に多いのは硝子体手術で53件でした。
- 表では手術内容によって細かく分類した件数を示しています。表にはない手術も幅広く行っています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K783-2 | 経尿道的尿管 ステント留置術 |
21 | 2.00 | 4.62 | 0.00 | 65.43 | |
K8036 イ | 膀胱悪性腫瘍手術 (経尿道的手術) |
20 | 1.85 | 5.70 | 0.00 | 70.30 | |
K8411 | 経尿道的前立腺手術 (電解質溶液利用) |
- | - | - | - | - |
◆解説
- 泌尿器科は2013年度より現科長 大川あさ子が着任し手術を開始しております。徐々に当院でできる手術を増やしてきており、膀胱腫瘍に対する経尿道的手術(経尿道的膀胱腫瘍切除術)や、水腎症や尿管狭窄に対する尿管ステント留置術を多く行っています。また前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺切除術や、尿路結石に対する経尿道的尿路結石砕石術も開始しており、積極的に治療を行っています。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | 12 | 0.26 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 22 | 0.48 |
異なる | - | - |
◆解説
- 医療の質の改善に質するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、重篤な疾患である敗血症、播種性血管内凝固症候群、手術・術後の合併症、その他の真菌症について、入院契機病名の同一性の有無を区別して患者数と発症率を示しています。
- 播種性血管内凝固症候群(DIC)とは、本来出血箇所のみで生じるべき血液凝固反応が、全身の血管内で無秩序に起こる症候群のことです。
- 敗血症とは、生体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす症候群のことです。
更新履歴
- 2016/09/29
- 病院指標「第1版」を公開
2016年度 武蔵村山病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞のICD10別患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 684 | 116 | 162 | 279 | 386 | 370 | 797 | 1335 | 817 | 163 |
◆解説
- 一般病棟の年齢階級別(10才刻み)の退院患者数です。
- 年齢構成で最も多いのは、70-79歳までの患者さまで、全体の26.1%を占めます。次いで多いのが、80-89歳、60-69歳、0-9歳でそれぞれ全体の16.0%、15.6%. 13.3%を占めます。年齢分布が2峰性なのが当院の特徴といえます。
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx99xxxx | 小腸大腸の良性疾患 (良性腫瘍を含む。) 手術なし |
52 | 2.46 | 3.00 | 0.00 | 78.67 | |
100070xx99x100 | 2型糖尿病 (糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) (末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 |
48 | 7.42 | 14.61 | 0.00 | 60.29 | |
150010xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし |
46 | 6.02 | 5.50 | 0.00 | 45.02 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし |
42 | 31.29 | 21.25 | 7.14 | 86.19 | |
060190xx99x0xx | 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2なし |
40 | 7.75 | 9.19 | 0.00 | 62.38 |
◆解説
- 当院では糖尿病のインスリン導入や、教育入院などに力を入れており、糖尿病認定看護師、管理栄養士、理学療法士、薬剤師などと管理チームをつくり2泊3日もしくは6泊7日のパス入院を運用しています。2016年度は111名の患者さまに関わりました。
- 地域からのご紹介、当院来院など197名の肺炎患者に対して入院管理を行いました。
- 急性胃炎、腸炎など169名の患者さまの入院管理を行っています。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし | 123 | 6.84 | 6.02 | 0.81 | 1.01 | |
0400801199x00x | 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 118 | 6.66 | 5.79 | 0.00 | 3.32 | |
150010xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 74 | 4.50 | 5.50 | 0.00 | 3.84 | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし | 42 | 6.64 | 6.42 | 0.00 | 4.79 | |
040070xxxxx0xx | インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし | 37 | 5.30 | 6.09 | 0.00 | 3.43 |
◆解説
- 小児科での入院患者数上位は、急性肺炎/気管支炎、気管支喘息、ウイルス性腸炎、の順になっております。このような一般的な感染症の他、食物アレルギーの経口負荷試験や、成長ホルモン負荷試験などの入院も受け入れております。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 25 | 8.28 | 7.61 | 0.00 | 57.72 | |
060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 | 21 | 6.43 | 6.82 | 0.00 | 59.57 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 19 | 5.84 | 5.60 | 0.00 | 36.26 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 19 | 9.05 | 9.08 | 0.00 | 63.42 | |
060035xx01000x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 16 | 17.31 | 15.92 | 0.00 | 69.25 |
◆解説
- 胆石症、胆のう炎に対するしては保存的治療、手術治療があり保存的治療は絶食、抗生剤などによる内科的治療と根治的な外科治療としては腹腔鏡下胆嚢摘出術を行います。胆石は体質、食生活など様々な原因で生じますが、症状がない場合は特に治療を行う必要はありません。胆のう炎を来したり、発作を起こしたり癌が疑われた場合などが手術適応となります。炎症を伴う場合や肥満の方では手術が難しくなります。一旦保存的治療を行った後手術を行うこともあります。当院では比較的難易度の低い場合は単孔式手術を行っております。
- 次に多いのは虫垂炎です。手術はほぼ全例腹腔鏡下で行っております。腹膜炎を来した場合でも腹腔鏡であれば腹腔内全体を観察することが可能で開腹手術に比べ大変優れています。
- その次に多いのは鼠径ヘルニアですが、治療は手術です。年齢や症状などで様々な術式がありますが当院で最も多いのは腹腔鏡下ヘルニア修復術です。
- 次いで多いのが大腸癌にに対する治療です。胃癌や膵臓癌などは転移があると手術を行わない場合がありますが、大腸癌は放っておくと腸閉塞になる危険があるので転移があっても積極的に切除を行います。また、進行癌でも腹腔鏡下に手術を行うことが出来ます。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 59 | 9.61 | 9.88 | 0.00 | 32.93 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 59 | 10.95 | 10.05 | 0.00 | 43.92 | |
120140xxxxxxxx | 流産 | 31 | 1.29 | 2.43 | 0.00 | 32.48 | |
120170xx99x0xx | 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし | 31 | 16.87 | 20.79 | 16.13 | 31.00 | |
120070xx01xxxx | 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 開腹によるもの等 | 24 | 10.71 | 10.36 | 0.00 | 45.58 |
◆解説
- 平成28年度の当院での分娩数は313件で帝王切開は83件でした。出産そのものは保険診療ではないためDPCの対象ではありませんが、何らかの病的なことが、出産時(→1位)や妊娠中(→4位)に生じた場合には治療が必要となりDPCの対象となります。高年妊娠の増加などに伴って妊娠初期に流産に至る患者さまも増加している印象がありますが(→3位)、安全で適切な治療を実践するだけではなく、ご夫婦やご家族へのケア、サポートも重視することを心がけています。 また、婦人科領域では子宮筋腫(→2位)や卵巣嚢腫(→5位)といった良性疾患の手術を目的とした入院患者さんを多く診療しています。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020180xx97x0x0 | 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし片眼 | 17 | 5.94 | 8.27 | 0.00 | 59.18 | |
020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 12 | 6.00 | 7.72 | 0.00 | 71.83 | |
020200xx9700xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | - | - | 7.70 | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
◆解説
- 眼科で最も多い入院患者は白内障手術の患者さまです。入院患者のおよそ9割を占めています。表では白内障手術の患者さまを除いています。糖尿病網膜症、網膜前膜、網膜剥離の患者さまと続きます。
- 表にはない疾患の治療も幅広く行っています。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 22 | 7.05 | 7.44 | 0.00 | 74.14 | |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし | 22 | 6.36 | 5.83 | 0.00 | 60.64 | |
11012xxx99xx0x | 上部尿路疾患 手術なし 副傷病なし | 13 | 2.38 | 5.25 | 0.00 | 47.54 | |
110310xx01xx0x | 腎臓または尿路の感染症 経皮的腎(腎盂)瘻造設術等 副傷病なし | 11 | 12.91 | 14.67 | 0.00 | 63.91 | |
110420xx97xx0x | 水腎症(その他) その他の手術あり 副傷病なし | 11 | 4.00 | 5.33 | 0.00 | 65.45 |
◆解説
- 泌尿器科において膀胱腫瘍はよくみられる疾患です。尿が目で見て『赤い』もしくは『茶色い』血尿があるときには精査が必要です。また腫瘍があってもいつも出血するわけではないので、血尿が出たときには泌尿器科を受診してください。また腎盂腎炎は泌尿器科において、よくみられる病気です。38度以上の熱があり、トイレが近い、尿を出すときに痛い、背中に痛みがあるなどの症状が重なって出るときには、病院を受診してください。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 | 再発 | 病期分類基準(※) | 版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 18 | - | - | 25 | - | 60 | 1 | 7 |
大腸癌 | 10 | - | 13 | 16 | 10 | 63 | 1 | 7 |
乳癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
肺癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
肝癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
◆解説
- 当院では大腸癌、次いで胃癌が多くなっております。
- 大腸癌は進行癌でも腹腔鏡下手術で根治を望めることが多く、また、根治手術不可能な症例も化学療法や放射線治療などの集学的治療で長期生存が可能になっております。胃癌はStageⅠであれば腹腔鏡下での根治手術が可能です。胃癌はStageⅢ、Ⅳの比率が高くなっております。これは、この地域での健康診断が十分定着していないためではないかと思われます。
- 2017年、1月より乳腺外科診療が開始されました。乳癌は比較的若年者でも発症します。早期発見早期治療が肝心です。積極的に定期健診を受診されることをお勧めします。癌検診にはPET-CT健診がお勧めです。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 42 | 11.55 | 45.74 |
中等症 | 64 | 12.88 | 78.39 |
重症 | 10 | 19.80 | 84.70 |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
◆解説
- 20歳以上の成人患者さまの集計です。市中肺炎とは普段の生活の中で罹患した肺炎を指します。重症度はA-DROPシステムにより分類しています。
- 当院では重症度0-3までの軽症から中等症の患者様の肺炎管理が3/4を占めます。その高齢者多くは、肺炎でだけで無くそのほかの合併症を抱えておられる患者さまが多数おられます。
5.脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
G45$ | 一過性脳虚血発作及び関連症候群 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
G46$ | 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 25 | 25.80 | 71.16 | 5.56 |
その他 | 11 | 63.91 | 74.64 | 2.78 | ||
I65$ | 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I66$ | 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I675 | もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I679 | 脳血管疾患,詳細不明 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - |
◆解説
- 脳梗塞の平均在院日数が長めになっていますが、これは当院には回復期リハビリテーション病棟があるためです。急性期治療中に早期からリハビリテーション介入し、急性期病棟からリハ病棟転棟へ転棟後継続的にリハビリテーションを行います。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm未満) |
526 | 0.33 | 2.34 | 0.00 | 65.30 | |
K610-3 | 内シャント又は外シャント設置術 | 24 | 9.67 | 20.50 | 4.17 | 68.96 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 16 | 1.44 | 13.56 | 0.00 | 65.00 | |
K5223 | 食道狭窄拡張術 (拡張用バルーン) |
13 | 1.69 | 10.85 | 0.00 | 67.77 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 (乳頭括約筋切開のみのもの) |
13 | 2.46 | 9.62 | 0.00 | 71.62 |
◆解説
- 消化器内科が行なう大腸ポリープのEMR後の患者さまの入院が最も多数です。その他、消化管止血術や食道狭窄における拡張術、閉塞性黄疸治療目的の内視鏡的乳頭切開術が多くなっています。透析導入に際するシャント透析術が多くなっています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 48 | 2.13 | 5.65 | 0.00 | 58.96 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 (両側) |
39 | 1.18 | 2.10 | 0.00 | 64.15 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 (虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) |
18 | 0.83 | 4.11 | 0.00 | 36.44 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 16 | 4.94 | 16.50 | 0.00 | 69.50 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm未満) |
16 | 0.50 | 1.94 | 0.00 | 72.13 |
◆解説
- 腹腔鏡下胆嚢摘出術
胆石症、胆のう炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術が最も多い手術となっております。胆石は体質、食生活など様々な原因で生じますが、症状がない場合は特に治療を行う必要はありません。胆のう炎を来したり、発作を起こしたり癌が疑われた場合などが手術適応となります。炎症を伴う場合や肥満の方では手術が難しくなります。比較的難易度の低い場合は単孔式手術で行っております。 - 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術
鼠径ヘルニアは手術しか治療法がありません。年齢や既往歴等により様々な手術術式から最も適した術式を選択します。腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術は術後の再発もほとんどなく合併症も少ないため積極的に行っております。 - 腹腔鏡下虫垂切除術
虫垂炎に対する手術です。ほとんどが緊急手術となります。腹腔鏡であれば腹膜炎を来した場合でも腹腔内全体を観察することが可能で開腹手術に比べ大変優れています。 - 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍手術
大腸癌に対する手術です。進行胃癌や膵癌、肝癌などは腹腔鏡下手術は困難な場合が多いのですが大腸癌は転移があっても腹腔鏡下手術が可能です。術後早期離床も可能であり積極的に取り入れています。 - 結腸ポリープ切除
大腸内視鏡で行うポリープ切除です。当院では消化器科が多く行っておりますが内視鏡検査を分担して行っているため外科で行うこともあります。
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K877 | 子宮全摘術 | 53 | 1.13 | 9.66 | 0.00 | 48.51 | |
K8982 | 帝王切開術 (選択帝王切開) |
52 | 3.25 | 7.79 | 0.00 | 32.87 | |
K8881 | 子宮附属器腫瘍摘出術 (両側)(開腹) |
36 | 1.36 | 8.25 | 0.00 | 44.94 | |
K8981 | 帝王切開術 (緊急帝王切開) |
28 | 1.04 | 7.96 | 0.00 | 33.57 | |
K9091 | 流産手術 (妊娠11週まで) |
27 | 0.00 | 0.11 | 0.00 | 33.37 |
◆解説
- 「診断群分類別患者数など」の項でコメントした各病態に対応する手術がそれぞれ多く行われています(→1位~5位)。ちなみにそれ以外の手術としては、おもに子宮頸部の前がん病変に対して行われる子宮頸部円錐切除術(24例)、子宮がんや卵巣癌などの婦人科悪性腫瘍の根治手術(15例)、子宮脱などの骨盤臓器脱に対する腟式手術(10例)なども実施しており、女性のさまざまなライフステージに対応できる一般性と専門性とを両立したサービスを提供できるよう5名の常勤医師で診療にあたっています。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821 ロ | 水晶体再建術 (眼内レンズを挿入する場合) (その他のもの) |
850 | 0.01 | 0.82 | 0.00 | 74.58 | |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 (網膜付着組織を含む) |
33 | 0.00 | 4.79 | 3.03 | 68.06 | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 (その他) |
10 | 0.10 | 4.80 | 0.00 | 66.10 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
◆解説
- 眼科で最も多い手術は白内障手術です。白内障手術は、日帰りまたは1泊2日で行っています。次に多いのは硝子体手術で62件でした。
- 表では手術内容によって細かく分類した件数を示しています。表にはない手術も幅広く行っています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K783-2 | 経尿道的 尿管ステント留置術 |
30 | 1.37 | 9.30 | 0.00 | 67.27 | |
K8036 イ | 膀胱悪性腫瘍手術 (経尿道的手術) (電解質溶液利用のもの) |
23 | 2.30 | 4.39 | 0.00 | 74.09 | |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術 (レーザー) |
21 | 1.62 | 3.76 | 0.00 | 61.00 | |
K8411 | 経尿道的前立腺手術 (電解質溶液利用) |
11 | 1.00 | 7.27 | 0.00 | 74.64 | |
K8532 | 腟閉鎖術(その他) | - | - | - | - | - |
◆解説
- 泌尿器科は2013年度より現科長 大川あさ子が着任し手術を開始しております。徐々に当院でできる手術を増やしてきており、膀胱腫瘍に対する経尿道的手術(経尿道的膀胱腫瘍切除術)や、水腎症や尿管狭窄に対する尿管ステント留置術を多く行っています。また前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺切除術や、尿路結石に対する経尿道的尿路結石砕石術も2016年から開始しており、積極的に治療を行っています。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | 11 | 0.22 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 18 | 0.35 |
異なる | - | - |
◆解説
- 重篤な疾患である敗血症、播種性血管内凝固症候群、手術・術後の合併症、その他の真菌症について、入院契機病名の同一性の有無を区別して患者数と発症率を示しています。
- 播種性血管内凝固症候群(DIC)とは、本来出血箇所のみで生じるべき血液凝固反応が、全身の血管内で無秩序に起こる症候群のことです。
- 敗血症とは、生体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす症候群のことです。
2017年度 武蔵村山病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 818 | 121 | 140 | 209 | 349 | 378 | 744 | 1,311 | 902 | 144 |
◆解説
- 一般病棟の年齢階級別(10才刻み)の退院患者数です。
- 年齢構成で最も多いのは、70-79歳までの患者さまで、全体の25.6%を占めます。次いで多いのが、80-89歳、60-69歳、0-9歳でそれぞれ全体の17.6%、14.5%、16.0%を占めます。年齢分布が2峰性なのが当院の特徴といえます。
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 46 | 28.65 | 20.83 | 4.35 | 83.54 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 36 | 16.75 | 12.34 | 0.00 | 78.14 | |
110280xx99000x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 30 | 21.97 | 12.23 | 6.67 | 78.80 | |
0400801299x000 | 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア0 | 27 | 9.48 | 8.67 | 0.00 | 41.59 | |
100070xx99x100 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 | 26 | 9.27 | 14.27 | 0.00 | 57.38 |
◆解説
- 当院では、広く専門科としてではなく一般内科として広く入院診療を展開し、多彩な疾患を受け入れています。急性期入院疾患では、肺炎(誤嚥性肺炎を含む)が最も多く、高齢化も進んでいます。誤嚥性肺炎では、VEやVFなどによる嚥下機能評価を行い、嚥下訓練・食形態の調整などを行い退院するので在院日数は長くなります。また、透析センターがあることから、慢性腎障害や泌尿器系感染症の症例数は増加傾向です。糖尿病の教育入院も積極的に受けています。
消化器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx99xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 手術なし | 43 | 2.26 | 3.02 | 0.00 | 79.74 | |
060130xx99000x | 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 40 | 6.00 | 7.39 | 0.00 | 64.20 | |
060190xx99x0xx | 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2なし | 34 | 6.53 | 9.06 | 0.00 | 64.53 | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 33 | 5.42 | 7.87 | 0.00 | 62.55 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 31 | 10.94 | 10.61 | 0.00 | 69.94 |
◆解説
- 地域医療を考え、大きな病院に行かなくても、当院で出来る限りの治療を行っております。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし | 112 | 6.57 | 5.94 | 0.89 | 0.78 | |
0400801199x00x | 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 110 | 6.56 | 5.70 | 0.91 | 2.39 | |
040070xxxxx0xx | インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし | 94 | 5.33 | 6.03 | 1.06 | 2.09 | |
150010xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 84 | 4.05 | 5.50 | 0.00 | 4.42 | |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 55 | 6.31 | 6.18 | 1.82 | 0.00 |
◆解説
- 小児科での入院患者数上位では、急性肺炎や急性気管支炎などになっています。
- このような一般的な感染症の他、食道アレルギーの経口負荷試験や、成長ホルモン負荷試験などの入院も受け入れております。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 37 | 6.78 | 7.40 | 0.00 | 56.84 | |
060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 | 29 | 6.21 | 6.64 | 0.00 | 60.55 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 23 | 5.83 | 5.56 | 0.00 | 34.26 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 21 | 9.91 | 8.98 | 0.00 | 70.71 | |
060035xx01000x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 15 | 13.40 | 15.61 | 0.00 | 74.80 |
◆解説
- 最も多かったのは胆石、胆のう炎など良性胆嚢疾患でした。主に腹腔鏡下胆嚢摘出術が行われ一週間以内に退院されています。
- 次は虫垂炎で抗生剤による治療を行った後に手術を行うか緊急手術を行います。
- 鼠径ヘルニアはほとんど待機手術で腹腔鏡下手術が8割、直視下手術が2割程度です。
- 胆のう、虫垂手術はほとんどが腹腔鏡下手術で単孔式手術も行っております。
- 悪性疾患で多いのが大腸がんでした。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 39 | 9.92 | 9.75 | 0.00 | 33.87 | |
120140xxxxxxxx | 流産 | 37 | 1.51 | 2.43 | 0.00 | 35.54 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 28 | 11.25 | 9.91 | 0.00 | 44.25 | |
120170xx99x0xx | 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし | 24 | 13.42 | 20.41 | 8.33 | 30.71 | |
120165xx99xxxx | 妊娠合併症等 手術なし | 13 | 7.31 | 12.02 | 0.00 | 30.69 |
◆解説
- 平成29年度の分娩患者数は280人、帝王切開は66件(予定:48件、緊急:18件)でした。妊娠と出産そのものはDPCの対象ではありませんが、何らかの特別な治療や管理を要する産科領域の入院患者さま(DPC対象)が増えてきています。(→1位、2位、4位、5位)。また、婦人科領域では子宮や卵巣の良性疾患の手術などを中心に診療を行っています(→3位)。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020180xx97x0x0 | 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし片眼 | 10 | 5.00 | 7.96 | 0.00 | 53.70 | |
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり片眼 | 5 | 5.00 | 10.21 | 0.00 | 50.00 | |
020240xx97xxx0 | 硝子体疾患 手術あり片眼 | 3 | 4.33 | 6.63 | 0.00 | 83.00 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
◆解説
- 眼科で最も多い入院患者は白内障の患者さまです。入院患者のおよそ9割を占めています。表では白内障手術の患者さまを除いています。また、表には一般病棟 を利用した患者数を示しています。眼科では地域包括ケア病棟も頻繁に利用していますので全病棟を含めた実数は表中の数よりも多くなります。当科で扱う主な疾患は、糖尿病網膜症、網膜剥離、黄斑前膜、黄膜円孔、硝子体出血ですが、表にはない疾患も幅広く治療しています。
耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030240xx01xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 | 10 | 5.00 | 7.22 | 0.00 | 36.20 | |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 9 | 4.11 | 5.48 | 11.11 | 39.56 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 3 | 3.00 | 5.15 | 0.00 | 69.33 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
◆解説
- 当院では、常勤医師が1名であり対応可能な範囲での急性感染症、めまいなどの入院に対応しています。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし | 31 | 6.68 | 5.75 | 0.00 | 57.81 | |
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 20 | 7.20 | 7.31 | 0.00 | 70.30 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 20 | 14.10 | 12.34 | 0.00 | 68.05 | |
110420xx97xx0x | 水腎症(その他) その他の手術あり 副傷病なし | 13 | 5.00 | 5.17 | 0.00 | 61.85 | |
11012xxx97xx0x | 上部尿路疾患 その他の手術あり 副傷病なし | 11 | 4.36 | 7.20 | 0.00 | 57.45 |
◆解説
- 当院では、尿管結石をはじめとする尿路結石や、膀胱腫瘍、そして腎盂腎炎などの尿路感染症の入院が多い状況です。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 | 再発 | 病期分類基準(※) | 版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 26 | - | - | 14 | - | 26 | 1 | 7 |
大腸癌 | 13 | 10 | 27 | - | - | 40 | 1 | 7 |
乳癌 | 18 | 14 | - | - | - | 0 | 1 | 7 |
肺癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
肝癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
◆解説
- 医療資源を最も投入した症病名が、胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんです。
- 当院では、大腸がん、次いで胃がんが多くなっております。現在、肺がんの手術治療は行っておりませんが昨年より乳がん専門医による手術治療を開始しました。
- がんは高齢者に多い疾患です。積極的に健康診断を受けることをお勧めします。がん検診にはPET-CT検査が有効です。
- また、消化器がんに対する内視鏡治療、鏡視下手術、開腹手術、抗がん剤治療、放射線治療、緩和治療などをそれぞれの疾患ガイドラインに沿って行っております。他院で手術を受け当院で継続治療を希望される方、消化器がん以外の方の緩和治療も受け入れております。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 27 | 9.59 | 48.07 |
中等症 | 76 | 18.96 | 78.79 |
重症 | - | - | - |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
◆解説
- 昨年度は116名の市中肺炎の入院治療を行いました。内訳は、中等症肺炎が65.5%と最も多く、続いて軽症肺炎(23.3%)、重症肺炎(6.8%)、人工呼吸器を有する最重症肺炎(4.3%)と幅広く診察しています。年々より重症な肺炎を治療する傾向にあります。
5.脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 22 | 39.91 | 76.32 | 2.86 |
その他 | 13 | 36.69 | 74.46 | 0.00 |
◆解説
- 脳梗塞の平均在院日数が長めになっていますが、当院には回復期リハビリテーション病棟があるためです。急性期治療中に早期からリハビリテーションに介入し、急性期病棟からリハビリ病棟への転棟後も継続的にリハビリテーションを行います。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm未満) |
26 | 0.27 | 2.12 | 0.00 | 62.12 | |
K610-3 | 内シャント又は外シャント設置術 | 15 | 9.93 | 19.87 | 0.00 | 61.87 | |
K664 | 胃瘻造設術 (経皮的内視鏡下胃瘻造設術、 腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) |
8 | 30.63 | 30.50 | 12.50 | 82.75 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
◆解説
- 透析センターがあるため内シャント増設術やシャントトラブルに対応するためのPTAなどの手術症例が目立っています。胃瘻造設なども行っています。
消化器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm未満) |
567 | 0.21 | 2.17 | 0.00 | 66.52 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 36 | 3.44 | 17.75 | 0.00 | 72.36 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 18 | 0.28 | 9.39 | 0.00 | 68.11 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 (乳頭括約筋切開のみのもの) |
16 | 2.56 | 7.13 | 0.00 | 70.44 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・ 粘膜切除術 (早期悪性腫瘍粘膜下層) |
14 | 1.57 | 4.86 | 0.00 | 69.14 |
◆解説
- 地域医療を考え、大きな病院に行かなくても、当院で出来る限りの手術を行っています。大腸・胃などに対する内視鏡的治療が多数となっています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 69 | 2.14 | 5.00 | 0.00 | 58.32 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 (長径2cm未満) |
33 | 0.91 | 3.15 | 0.00 | 71.27 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 (両側) |
30 | 0.80 | 2.23 | 0.00 | 65.23 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 (虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) |
23 | 0.74 | 4.09 | 0.00 | 34.26 | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈, 静脈又は腹腔内持続注入用 植込型カテーテル設置 (頭頸部その他に設置した場合) |
18 | 0.22 | 8.06 | 0.00 | 69.33 |
◆解説
- 最も多かったのが腹腔鏡下胆嚢摘出術です。
主に胆石、あるいは胆嚢ポリープに対する手術治療です。当院では手術前日午後に入院していただき翌日手術。経過問題なければ術後3.4日目に退院となります。ただし、炎症があった場合、糖尿病、肥満など基礎疾患のある方は予定より退院が延期される場合もあります。 - 次に多かったのは結腸ポリープ・粘膜切除術
大腸内視鏡で行うポリープ切除です。当院では主に消化器科で行っておりますが、外科で行うこともあります。当院では処置後入院していただき経過観察させていただいております。 - 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術
鼠径ヘルニアは鼠径部に生じるヘルニアで小児から高齢者まで様々な年齢層で起こりうる疾患です。手術が唯一の治療法です。成人の鼠径ヘルニアの場合、前方アプローチと呼ばれる従来の手術法と当院では5年前より導入している腹腔鏡下ヘルニア修復術があります。いずれの術式も長所、短所がありそれぞれ症例にあった術式の選択を行っております。腹腔鏡下ヘルニア手術は特に従来法で再発してしまった症例、両側の症例には大変優れています。 - 中心静脈ポート留置術
当科ではがん治療を手術だけでなく化学療法、緩和治療など一貫して行っております。根治切除不能例に対する化学療法や術後化学療法など行うため中心静脈ポート留置を比較的多く行っております。
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術 (選択帝王切開) |
39 | 2.92 | 7.90 | 0.00 | 33.49 | |
K9091 | 流産手術 (妊娠11週まで) |
37 | 0.27 | 0.24 | 0.00 | 35.54 | |
K8881 | 子宮附属器腫瘍摘出術 (両側)(開腹) |
24 | 1.38 | 8.96 | 0.00 | 45.92 | |
K8981 | 帝王切開術 (緊急帝王切開) |
18 | 3.89 | 8.39 | 0.00 | 30.17 | |
K877 | 子宮全摘術 | 17 | 1.29 | 9.24 | 0.00 | 48.65 |
◆解説
- 「診断群分類患者数等」でお示しした頻度の高い疾患や病態に対応した手術が多くなっています。手術前に必要な検査はできるだけ事前に外来で行い、流産手術などの小手術は主に日帰り、その他の多くの手術では入院翌日に手術が行えるようにしています。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821 ロ | 水晶体再建術 (眼内レンズを挿入する場合) (その他のもの) |
786 | 0.00 | 0.57 | 0.13 | 74.58 | |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 (網膜付着組織を含む) |
13 | 0.00 | 4.00 | 0.00 | 53.77 | |
K2822 | 水晶体再建術 (眼内レンズを挿入しない場合) |
12 | 0.00 | 0.83 | 0.00 | 74.58 | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 (その他) |
3 | 0.00 | 3.33 | 0.00 | 83.00 | |
K2681 | 緑内障手術 (虹彩切除術) |
2 | 0.00 | 2.00 | 0.00 | 66.50 |
◆解説
- 表は一般病棟を利用した患者さまで、手術内容によって細かく分類した数を示しています。眼科では地域包括ケア病棟も頻繁に利用していますので、全病棟を含めた実数は白内障手術1,013件、硝子体手術70件でした。また、表にない手術も幅広く行っています。
耳鼻咽喉科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | 10 | 0.00 | 4.00 | 0.00 | 36.20 | |
K287 | 先天性耳瘻管摘出術 | 1 | 0.00 | 1.00 | 0.00 | 22.00 | |
K4501 | 唾石摘出術(表在性) | 1 | 0.00 | 1.00 | 0.00 | 79.00 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
◆解説
- 扁桃周囲膿瘍に対しては、即時に局所麻酔下にて切開排膿を行っています。その他は、対応できる範囲で手術を行っています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術 (レーザー) |
32 | 1.69 | 4.91 | 0.00 | 58.22 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 29 | 0.90 | 3.86 | 3.45 | 61.45 | |
K8036 イ | 膀胱悪性腫瘍手術 (経尿道的手術) (電解質溶液利用のもの) |
20 | 1.80 | 4.40 | 0.00 | 70.30 | |
K8411 | 経尿道的前立腺手術 (電解質溶液利用) |
11 | 1.09 | 5.55 | 0.00 | 71.27 | |
K805 | 膀胱瘻造設術 | 5 | 11.40 | 13.00 | 40.00 | 75.20 |
◆解説
- 泌尿器科では、尿路結石の手術が一番多く、膀胱腫瘍に対する経尿道的手術、そして前立腺肥大症の手術が多い状況です。特に、尿管結石の治療には力を入れています。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 11 | 0.22 |
異なる | - | - |
◆解説
- 種性血管内凝固症候群(DIC)発症は、ほとんど感染/敗血症によるものです。手術合併症は低く抑えられています。
2018年度 武蔵村山病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 898 | 126 | 154 | 225 | 296 | 334 | 575 | 973 | 645 | 173 |
◆解説
- 一般病棟の年齢階級別(10才刻み)の退院患者数です。
- 年齢構成で最も多いのは、70-79歳までの患者さまで、全体の22.1%を占めます。次いで多いのが、0-9歳、80-89歳、60-69歳でそれぞれ全体の20.4%、14.7%、13.1%を占めます。年齢分布が2峰性なのが当院の特徴といえます。
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xx0x | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 副傷病なし | 64 | 2.06 | 2.67 | 0 | 64.02 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置2なし 副傷病名なし | 51 | 33.51 | 20.92 | 7.84 | 83.59 | |
0400801299x000 | 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア0 | 32 | 7.59 | 8.67 | 0 | 39.66 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 31 | 19.1 | 12.58 | 0 | 75.97 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 25 | 4.84 | 5.10 | 0 | 70.68 |
◆解説
- 当院では、一般内科として広く外来・入院診療を展開し、多彩な疾患を受け入れています。急性期入院疾患では、肺炎(誤嚥性肺炎を含む)が最も多く、高齢化も進んでいます。誤嚥性肺炎では、VEやVFなどによる嚥下機能評価を行い、嚥下訓練・食形態の調整などを行い退院するので在院日数は長くなります。ついでポリープ切除患者が多く、透析センターもあることから、尿路感染症も多くみられます。
消化器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xx0x | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 副傷病なし | 481 | 2.09 | 2.67 | 0 | 66.53 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 32 | 8.22 | 10.08 | 3.13 | 72.47 | |
060020xx04x0xx | 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし | 29 | 7.45 | 8.52 | 0 | 73.52 | |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 25 | 5.76 | 5.42 | 0 | 50.64 | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 21 | 6.29 | 7.75 | 0 | 67.62 |
◆解説
- 地域医療を考え、大きな病院に行かなくても、当院で出来る限りの治療を行っております。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし | 180 | 7.04 | 6.19 | 2.22 | 1 | |
0400801199x00x | 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 117 | 7.32 | 5.71 | 0 | 2.73 | |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 84 | 3.94 | 5.42 | 0 | 4.77 | |
040070xxxxx0xx | インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし | 76 | 5.91 | 6.14 | 1.32 | 2.8 | |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 48 | 5.85 | 6.17 | 6.25 | 0 |
◆解説
- 小児科での入院患者数上位では、急性肺炎や急性気管支炎などになっています。
- このような一般的な感染症の他、食道アレルギーの経口負荷試験や、成長ホルモン負荷試験などの入院も受け入れております。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 52 | 4.29 | 4.96 | 0 | 67.75 | |
060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 27 | 7.52 | 7.30 | 0 | 55.11 | |
060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 | 23 | 5.83 | 6.52 | 0 | 56.22 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 22 | 9.05 | 8.95 | 0 | 72.14 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 18 | 5.83 | 5.49 | 0 | 39 |
◆解説
- 最も多かったのは胆石、胆のう炎など良性胆嚢疾患でした。主に腹腔鏡下胆嚢摘出術が行われ一週間以内に退院されています。
- 次は虫垂炎で抗生剤による治療を行った後に手術を行うか緊急手術を行います。
- 鼠径ヘルニアはほとんど待機手術で腹腔鏡下手術が8割、直視下手術が2割程度です。
- 胆のう、虫垂手術はほとんどが腹腔鏡下手術で単孔式手術も行っております。
- 悪性疾患で多いのが大腸がんでした。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
070370xx99xxxx | 脊椎骨粗鬆症 手術なし | 18 | 45.61 | 21.47 | 0 | 80.06 | |
070370xx01xxxx | 脊椎骨粗鬆症 経皮的椎体形成術 | 13 | 42.77 | 18.81 | 7.69 | 80.54 | |
070350xx99x0xx | 椎間板変性、ヘルニア 手術なし 手術・処置等2なし | 8 | 11.63 | 10.17 | 12.5 | 48.63 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
◆解説
- 当院では高齢化社会における脆弱性骨折に対して積極的な治療を行っています。
- 脊椎圧迫骨折は保存療法だけでなく、手術療法を行い早期の社会復帰ができるように治療しています。大腿骨近位部骨折も同様に早期手術を行い歩行能力の低下を来さぬように治療を行います。
- 骨粗鬆症がある患者が増加しており今後骨粗鬆症に対する加療にも力を入れていく予定です。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 57 | 9.84 | 9.70 | 0 | 34.42 | |
120170xx99x0xx | 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし | 32 | 9.66 | 19.69 | 6.25 | 31.25 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 31 | 11.71 | 9.87 | 0 | 45.39 | |
120140xxxxxxxx | 流産 | 23 | 1.17 | 2.45 | 0 | 34.17 | |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし | 12 | 5.17 | 3.20 | 0 | 36.75 |
◆解説
- 平成30年度の分娩患者数は316人、帝王切開は78件(予定:59件、緊急:19件)でした。妊娠と出産そのものはDPCの対象ではありませんが、何らかの特別な治療や管理を要する産科領域の入院患者さま(DPC対象)が増えてきています。(→1位、2位、4位)。また、婦人科領域では子宮や卵巣の良性疾患の手術などを中心に診療を行っています(→3位、5位)。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 | 130 | 1.47 | 2.84 | 0 | 74.17 | |
020110xx97xxx1 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 | 28 | 1.39 | 5.39 | 0 | 76.39 | |
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり片眼 | 2 | 4 | 9.75 | 0 | 51 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
◆解説
- 眼科で最も多い入院患者は白内障の患者さまです。入院患者のおよそ9割を占めています。表には一般病棟を利用した患者数を示しています。眼科では地域包括ケア病棟も頻繁に利用してい ますので全病棟を含めた実数は表中の数よりも多くなります。当科で扱う他の主な疾患は、糖尿病網膜症、網膜剥離、黄斑前膜、黄膜円孔、硝子体出血ですが、表にはない疾患も幅広く治療しています。
耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030240xx01xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 | 7 | 5.71 | 7.27 | 0 | 31.71 | |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 6 | 7.17 | 5.43 | 0 | 38.17 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 5 | 5.2 | 5.10 | 0 | 55.6 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
◆解説
- 当院では、常勤医師が1名であり対応可能な範囲での急性感染症、めまいなどの入院に対応していました。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991x0x | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし | 92 | 2.15 | 2.53 | 0 | 70.11 | |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 副傷病なし | 44 | 5.32 | 5.62 | 0 | 64.18 | |
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 30 | 6.37 | 7.20 | 0 | 70.33 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 26 | 10.19 | 12.58 | 7.69 | 65.88 | |
110420xx02xx0x | 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 副傷病なし | 13 | 3.15 | 4.29 | 7.69 | 67.31 |
◆解説
- 当院では、尿管結石をはじめとする尿路結石や、膀胱腫瘍、そして腎盂腎炎などの尿路感染症の入院が多い状況です。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 | 再発 | 病期分類基準(※) | 版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 35 | - | - | 14 | - | 13 | 1 | 7,8 |
大腸癌 | 12 | - | - | 17 | - | 46 | 1 | 7,8 |
乳癌 | 15 | - | - | - | - | - | 1 | 7,8 |
肺癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
肝癌 | - | - | - | - | 0 | - | 1 | 7,8 |
◆解説
- 医療資源を最も投入した症病名が、胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんです。
- 当院では、大腸がん、次いで胃がんが多くなっております。現在、肺がんの手術治療は行っておりませんが2016年より乳がん専門医による手術治療を開始しました。
- がんは高齢者に多い疾患です。積極的に健康診断を受けることをお勧めします。がん検診にはPET-CT検査が有効です。
- また、消化器がんに対する内視鏡治療、鏡視下手術、開腹手術、抗がん剤治療、放射線治療、緩和治療などをそれぞれの疾患ガイドラインに沿って行っております。他院で手術を受け当院で継続治療を希望される方、消化器がん以外の方の緩和治療も受け入れております。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 33 | 11.03 | 48.48 |
中等症 | 68 | 14.79 | 80.28 |
重症 | 21 | 26.14 | 86.71 |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
◆解説
- 昨年度は127名の市中肺炎の入院治療を行いました。内訳は、中等症肺炎が53.5%と最も多く、続いて軽症肺炎(23.3%)、重症肺炎(16.5%)で、人工呼吸器を必要とする超重症肺炎(3.9%)と幅広く診察しています。年々より重症な肺炎を治療する傾向があります。
(2017年度:11.1% ⇒ 2018年度:20.4%)
5.脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 26 | 33.08 | 76.35 | 6.82 |
その他 | 18 | 49.33 | 76.94 | 0 |
◆解説
- 脳梗塞の平均在院日数が長めになっていますが、当院には回復期リハビリテーション病棟があるためです。急性期治療中に早期からリハビリテーションに介入し、急性期病棟からリハビリ病棟への転棟後も継続的にリハビリテーションを行います。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm未満) |
72 | 0.67 | 2.72 | 0 | 64.65 | |
K60-3 | 内シャント又は外シャント設置術 | 7 | 6.43 | 15.43 | 28.57 | 72 | |
K664 | 胃瘻造設術 (経皮的内視鏡下胃瘻造設術、 腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) |
7 | 45.86 | 78.43 | 14.29 | 81.14 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
◆解説
- 従来どおり、内視鏡的大腸ポリープ切除、胃瘻増設術および消化管止血術が多いですが、透析センターがあることから、シャント増設術も目立ちます。
消化器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm未満) |
491 | 0.16 | 1.06 | 0 | 66.52 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・ 粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) |
31 | 1.23 | 5.32 | 0 | 74.61 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 19 | 2.58 | 11.68 | 5.26 | 73.26 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 (乳頭括約筋切開のみのもの) |
13 | 1.69 | 5.31 | 0 | 71.08 | |
K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm以上) |
12 | 0.58 | 1.83 | 0 | 68.42 |
◆解説
- 地域医療を考え、大きな病院に行かなくても、当院で出来る限りの手術を行っています。腸・胃などに対する内視鏡的治療が多数となっています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 53 | 2.38 | 4.57 | 0 | 56.87 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 31 | 0.81 | 2.16 | 0 | 66.58 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 23 | 0.83 | 2.78 | 0 | 67.96 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm未満) |
21 | 0.67 | 1.29 | 0 | 70.71 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 (虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) |
18 | 0.94 | 3.89 | 0 | 39 |
◆解説
- 最も多かったのが腹腔鏡下胆嚢摘出術です。主に胆石、あるいは胆嚢ポリープに対する手術治療です。当院では手術前日に入院していただき翌日手術。急性胆のう炎で緊急入院し抗生剤による治療を行った後に手術にいたる場合もあるため平均術前日数は2.38日となっております。術後経過問題なければ術後3.4日目に退院となります。ただし、炎症があった場合、糖尿病、肥満など基礎疾患のある方は予定より退院が延期される場合もあります。
- 次に多かったのは腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術です。鼠径ヘルニアは鼠径部に生じるヘルニアで小児から高齢者まで様々な年齢層で起こりうる疾患です。手術が唯一の治療法です。成人の鼠径ヘルニアの場合、前方アプローチと呼ばれる、従来の手術法と当院では6年前より導入している腹腔鏡下ヘルニア修復術があります。いずれの術式も長所、短所がありそれぞれ症例にあった術式の選択を行っております。従来法と呼ばれる直視下に行うヘルニア修復手術は腹腔鏡下ヘルニア手術についで多かった手術でした。
- 結腸ポリープ・粘膜切除術
大腸内視鏡で行うポリープ切除です。当院では主に消化器科で行っておりますが外科で行うこともあります。当院では処置後入院していただき経過観察させていただいております。 - 腹腔鏡下虫垂切除術
虫垂炎に対する手術です。緊急手術が多いため平均術前日数が一日未満となっております。腹腔鏡下に行うため視野が良く、術後経過も良いため平均術後日数も4日未満となっております。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K142-4 | 経皮的椎体形成術 | 13 | 13.38 | 28.38 | 7.69 | 80.54 | |
K0461 | 骨折観血的手術 (肩甲骨,上腕,大腿) |
6 | 1.5 | 41.67 | 0 | 62.83 | |
K0462 | 骨折観血的手術 (前腕,下腿,手舟状骨) |
6 | 1.83 | 7.67 | 0 | 66.33 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
◆解説
- 脊椎圧迫骨折や大腿骨近位部骨折をはじめとする骨粗鬆症に伴う骨折の症例が多くなっています。変形性膝関節症や変形性腰椎症などの高齢者特有の疾患にも力を入れていく予定です。
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術 (選択帝王切開) |
53 | 4 | 7.94 | 0 | 33.75 | |
K877 | 子宮全摘術 | 26 | 0.92 | 10.5 | 0 | 47.85 | |
K9091ロ | 流産手術 (妊娠11週までの場合) (その他のもの) |
22 | 0.05 | 0.09 | 0 | 34.18 | |
K8981 | 帝王切開術 (緊急帝王切開) |
16 | 1.06 | 7.94 | 0 | 33.25 | |
K8881 | 子宮附属器腫瘍摘出術 (両側)(開腹) |
14 | 0.71 | 7.57 | 0 | 34.29 |
◆解説
- 「診断群分類患者数等」でお示しした頻度の高い疾患や病態に対応した手術が多くなっています。手術前に必要な検査はできるだけ事前に外来で行い、流産手術などの小手術は主に日帰り、その他の多くの手術では入院翌日に手術が行えるようにしています。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術 (眼内レンズを挿入する場合) (その他のもの) |
156 | 0 | 0.45 | 0 | 74.85 | |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 (網膜付着組織を含む) |
3 | 0 | 3.33 | 0 | 48 | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) | 1 | 0 | 2 | 0 | 24 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
◆解説
- 表は一般病棟を利用した患者さまで、手術内容によって細かく分類した数を示しています。眼科では地域包括ケア病棟も頻繁に利用していますので、全病棟を含めた実数は白内障手術1,048件、硝子体手術82件でした。また、表にない手術も幅広く行っています。
耳鼻咽喉科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | 7 | 0.43 | 4.29 | 0 | 31.71 | |
K0051 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術 (露出部) (長径2cm未満) |
1 | 0 | 1 | 0 | 47 | |
K6261 | リンパ節摘出術 (長径3cm未満) |
1 | 0 | 2 | 0 | 67 | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
◆解説
- 扁桃周囲膿瘍に対しては、即時に局所麻酔下にて切開排膿を行っていました。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術 (レーザー) |
46 | 1.89 | 2.96 | 0 | 64.35 | |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 (経尿道的手術) (電解質溶液利用のもの) |
30 | 2.33 | 4.2 | 3.33 | 69.87 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 23 | 1.26 | 6.96 | 4.35 | 67.78 | |
K7981 | 膀胱結石,異物摘出術 (経尿道的手術) |
9 | 1.67 | 3.33 | 0 | 66.11 | |
K8411 | 経尿道的前立腺手術 (電解質溶液利用) |
6 | 2.83 | 5.83 | 0 | 70.83 |
◆解説
- 泌尿器科では、尿路結石の手術が一番多く、膀胱腫瘍に対する経尿道的手術、そして前立腺肥大症の手術が多い状況です。特に、尿管結石の治療には力を入れています。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - |
◆解説
- 播種性血管内凝固症候群(DIC)発症は、ほとんど感染/敗血症によるものです。手術合併症は低く抑えられています。
2019年度 武蔵村山病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 892 | 133 | 118 | 178 | 270 | 327 | 455 | 961 | 723 | 166 |
◆解説
- 一般病棟の年齢階級別(10才刻み)の退院患者数です。
- 年齢構成で最も多いのは、70〜79歳までの患者さまで、全体の22.7%を占めます。次いで多いのが、0〜9歳、80〜89歳、60〜69歳で、それぞれ全体の 21.1%、17.1%、10.7%、を占めます。年齢分布が2峰性なのが当院の特徴といえます。
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xx0x | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 副傷病なし | 68 | 2.06 | 2.63 | 0 | 66.06 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 39 | 22.69 | 12.58 | 0 | 75.79 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 38 | 46.18 | 20.84 | 28.95 | 82.84 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 31 | 25.03 | 17.71 | 22.58 | 78.42 | |
100070xx99x100 | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 | 27 | 11.96 | 13.27 | 0 | 61.44 |
◆解説
- 当院では、一般内科として広く入院診療を展開し、多彩な疾患を受け入れています。急性期入院疾患では、小腸・大腸ポリープ切除後入院患者が最も多いのが特徴です。尿路感染症、肺炎、心不全、2型糖尿病といったcommon diseaseの入院数が多くなっています。肺炎(誤嚥性肺炎を含む)が最も多く、高齢化も進んでいます。誤嚥性肺炎では、嚥下機能評価を行い、嚥下訓練・食形態の調整などを行い退院するため、在院日数は長くなります。
消化器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xx0x | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 副傷病なし | 387 | 2.19 | 2.63 | 0 | 68.5 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 30 | 8.7 | 9.79 | 0 | 75.67 | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 27 | 6.07 | 7.65 | 0 | 61.15 | |
060100xx99xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 手術なし | 20 | 2.15 | 3.02 | 0 | 79.45 | |
060190xx99x0xx | 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2なし | 19 | 7.74 | 8.86 | 5.26 | 58.53 |
◆解説
- 地域医療を考え、大きな病院に行かなくても、当院で出来る限りの治療を行っております。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0400801199x00x | 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 164 | 6.91 | 5.69 | 0 | 2.8 | |
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし | 155 | 7.26 | 6.19 | 0.65 | 0.65 | |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 120 | 4.04 | 5.39 | 0 | 4.89 | |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 49 | 7.16 | 6.17 | 6.12 | 0 | |
040070xxxxx0xx | インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし | 43 | 6.19 | 5.73 | 0 | 3.72 |
◆解説
- 小児科での入院患者数上位では、急性肺炎や急性気管支炎などになっています
- このような一般的な感染症の他、食道アレルギーの経口負荷試験や、成長ホルモン負荷試験などの入院も受け入れております。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 52 | 5.5 | 4.85 | 0 | 66.04 | |
060060xx99x30x | 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等23あり 副傷病なし | 29 | 3 | 7.31 | 0 | 82.03 | |
060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 | 23 | 6.65 | 6.37 | 0 | 58.48 | |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし | 22 | 6.05 | 5.39 | 0 | 54.5 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 21 | 23.38 | 8.89 | 0 | 74.48 |
◆解説
- 最も多かったのは胆石、胆のう炎など良性胆嚢疾患でした。主に腹腔鏡下胆嚢摘出術が行われ一週間以内に退院されています。
- 次は虫垂炎で抗生剤による治療を行った後に手術を行うか緊急手術を行います。
- 鼠径ヘルニアはほとんど待機手術で腹腔鏡下:直視下手術で2:3程度でした。
- 胆のう、虫垂手術はほとんどが腹腔鏡下手術で単孔式手術も行っております。
- 悪性疾患で多いのが大腸がんでした。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし | 25 | 28.76 | 19.40 | 8 | 79.44 | |
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 25 | 55.92 | 25.94 | 4 | 81.08 | |
070370xx99xxxx | 脊椎骨粗鬆症 手術なし | 20 | 47.45 | 20.74 | 10 | 83.8 | |
070370xx01xxxx | 脊椎骨粗鬆症 経皮的椎体形成術 | 12 | 50.83 | 18.96 | 0 | 82.42 | |
160760xx97xxxx | 前腕の骨折 手術あり | 11 | 10.18 | 5.54 | 0 | 56.45 |
◆解説
- 当院では高齢化に伴う脆弱性骨折に対して積極的な治療を行っています
- 脊椎骨折や大腿骨近位骨折などに対し早期社会復帰が可能なように治療を行っています。
- 骨粗鬆症外来を新設し、退院後の骨粗鬆症治療にも積極的に取り組んでいます。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 40 | 10.18 | 9.96 | 0 | 33.55 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 23 | 11.7 | 9.71 | 0 | 43.57 | |
120140xxxxxxxx | 流産 | 19 | 1.37 | 2.51 | 0 | 34.26 | |
120165xx99xxxx | 妊娠合併症等 手術なし | 18 | 11.72 | 11.79 | 0 | 29.44 | |
120170xx99x0xx | 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし | 18 | 15.94 | 19.06 | 11.11 | 27.56 |
◆解説
- 2019年度の分娩患者数は262人、帝王切開は61件(予定:41件、緊急:20件)でした。妊娠と出産そのものはDPCの対象ではありませんが、何らかの特別な治療や管理を要する産科領域の入院患者さま(DPC対象)が増えてきています。(→1位、3位、4位、5位)。また、婦人科領域では子宮や卵巣の良性疾患の手術などを中心に診療を行っています(→2位)。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 | 40 | 1.75 | 2.78 | 0 | 73.1 | |
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり片眼 | 11 | 3.55 | 9.33 | 0 | 51.27 | |
020110xx97xxx1 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 | 8 | 1.5 | 5.09 | 0 | 77.5 | |
020130xxxxxxxx | 原田病 | - | - | 15.25 | 0 | - | |
020180xx97x0x0 | 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし片眼 | - | - | 7.29 | 0 | - |
◆解説
- 眼科で最も多い入院患者は白内障の患者さまです。入院患者のおよそ9割を占めています。また、表には一般病棟を利用した患者数を示しています。眼科では、主に地域包括ケア病棟を利用していますので、全病棟を含めた実数は表中の数よりも多くなります。当科で扱う他の主な疾患は、糖尿病網膜症、網膜剥離、黄斑疾患ですが、表にはない疾患も幅広く治療しています。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991x0x | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし | 113 | 2.23 | 2.49 | 0 | 70.44 | |
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 38 | 6.55 | 7.07 | 0 | 73.34 | |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 副傷病なし | 30 | 4.03 | 5.61 | 0 | 59.87 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 18 | 8 | 12.58 | 5.56 | 66.22 | |
11013xxx06xxxx | 下部尿路疾患 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術等 | 16 | 4.69 | 5.58 | 0 | 74.25 |
◆解説
- 当院では、膀胱腫瘍、尿管結石をはじめとする尿路結石、そして腎盂腎炎などの尿路感染症の入院が多く、また前立腺生検にも積極的に取り組んでいます。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 | 再発 | 病期分類基準(※) | 版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 22 | 0 | - | 18 | - | - | 1 | 8 |
大腸癌 | 14 | 17 | - | 21 | - | 38 | 1 | 8 |
乳癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
肺癌 | 0 | 0 | 0 | - | 0 | - | 1 | 8 |
肝癌 | 0 | 0 | - | 8 | 1 | - | 1 | 8 |
◆解説
- 医療資源を最も投入した症病名が、胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんです。
- 当院では大腸がん、次いで胃がんが多くなっております。現在、肺がんの手術治療は行っておりませんが一昨年より乳がん専門医による手術治療を開始しました。
- 残念ながら胃がん、大腸がん、肝がんなどStageⅣで発見される症例が多く見られました。がん検診がまだ定着していないためと思われます。
- がんは高齢者に多い疾患です。積極的に健康診断を受けることをお勧めします。がん検診にはPET-CT検査が有効です。
- 当院では消化器がんに対する内視鏡治療、鏡視下手術、開腹手術、抗がん剤治療、放射線治療、緩和治療などをそれぞれの疾患ガイドラインに沿って行っております。他院で手術を受け当院で継続治療を希望される方、消化器がん以外の方の緩和治療も受け入れております。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 30 | 13.67 | 51.47 |
中等症 | 67 | 20.19 | 76.75 |
重症 | 16 | 30.25 | 87.88 |
超重症 | 3 | 23.33 | 81.67 |
不明 | 0 | 0 | 0 |
◆解説
- 昨年度は116名の市中肺炎の入院治療を行いました。内訳は、中等症肺炎が57.8%と最も多く、ついで軽症肺炎(25.9%)、重症肺炎(13.8%)で、人工呼吸器を装着する超重症肺炎は(2.6%)と幅広く診療しています。
5.脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 22 | 61.09 | 76.91 | 2.78 |
その他 | 14 | 34.36 | 64.5 | 0 |
◆解説
- 脳梗塞の平均在院日数が長めになっていますが、当院には回復期リハビリテーション病棟があるためです。急性期治療中に早期からリハビリテーションに介入し、急性期病棟からリハビリ病棟への転棟後も継続的にリハビリテーションを行います。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm未満) |
69 | 0.55 | 1.96 | 0 | 65.68 | |
K60-3 | 内シャント又は外シャント設置術 | 9 | 9.56 | 20.89 | 11.11 | 70.33 | |
K664 | 胃瘻造設術 (経皮的内視鏡下胃瘻造設術、 腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) |
7 | 45.14 | 69.14 | 14.29 | 75.71 | |
K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm以上) |
- | 0 | 0 | 0 | - | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術- | - | - | - | - | - |
◆解説
- 内科としての手術入院は、従来通り内視鏡的ポリープ切除、胃瘻造設術、消化管止血術が多いですが、透析センターがあることから、シャント造設術も目立ちます。
消化器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm未満) |
398 | 0.22 | 1.15 | 0 | 68.66 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・ 粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) |
19 | 1 | 5.74 | 0 | 71.26 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 18 | 2.17 | 11.94 | 0 | 76.78 | |
K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm以上) |
14 | 0.43 | 1.57 | 0 | 71.57 | |
K721-4 | 早期悪性腫瘍 大腸粘膜下層剥離術 |
13 | 1.08 | 5.31 | 0 | 70.69 |
◆解説
- 地域医療を考え、大きな病院に行かなくても、当院で出来る限りの手術を行っています。腸・胃などに対する内視鏡的治療が多数となっています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 41 | 1.78 | 4.88 | 0 | 58.24 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 32 | 1.66 | 3.44 | 0 | 67.91 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 20 | 1.2 | 2.35 | 0 | 63.05 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm未満) |
17 | 1.59 | 2.76 | 0 | 77.29 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 (虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) |
16 | 1.38 | 3.44 | 0 | 28.63 |
◆解説
- 最も多かったのが腹腔鏡下胆嚢摘出術です。主に胆石、あるいは胆嚢ポリープに対する手術治療です。当院では手術前日午後に入院していただき翌日手術。経過問題なければ術後3.4日目に退院となります。ただし、炎症があった場合、糖尿病、肥満など基礎疾患のある方は予定より退院が延期される場合もあります。
- 鼠径ヘルニア手術
鼠径ヘルニアは鼠径部に生じるヘルニアで小児から高齢者まで様々な年齢層で起こりうる疾患です。手術が唯一の治療法です。成人の鼠径ヘルニアの場合、前方アプローチと呼ばれる従来の手術法と当院では7年前より導入している腹腔鏡下ヘルニア修復術があります。いずれの術式も長所、短所がありそれぞれ症例にあった術式の選択を行っております。腹腔鏡下ヘルニア手術は特に従来法で再発してしまった症例、両側の症例には大変優れています。 - 結腸ポリープ・粘膜切除術
大腸内視鏡で行うポリープ切除です。当院では主に消化器科で行っておりますが外科で行うこともあります。当院では処置後入院していただき経過観察させていただいております。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術 (肩甲骨,上腕,大腿) |
24 | 4.29 | 47.13 | 4.17 | 77.25 | |
K142-4 | 経皮的椎体形成術 | 17 | 10.88 | 33 | 0 | 82.24 | |
K0732 | 関節内骨折観血的手術 (胸鎖,手,足) |
12 | 5.33 | 19.58 | 0 | 59 | |
K0462 | 骨折観血的手術 (前腕,下腿,手舟状骨) |
- | - | - | 0 | - | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(肩,股) | - | - | - | 0 | - |
◆解説
- 手術症例に関してもやはり脆弱性骨折が多い傾向にあります。
- 変形性関節症に対して人工関節置換術にも取り組みADLの維持に貢献できるように取り組んでいきます。
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術 (選択帝王切開) |
38 | 3.45 | 7.79 | 0 | 33.11 | |
K8981 | 帝王切開術 (緊急帝王切開) |
18 | 1.22 | 7.56 | 5.56 | 32.39 | |
K9091ロ | 流産手術 (妊娠11週までの場合) (その他のもの) |
18 | 0 | 0.33 | 0 | 34.28 | |
K877 | 子宮全摘術 | 17 | 1 | 9.88 | 0 | 47.71 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 16 | 1 | 3.19 | 0 | 38.94 |
◆解説
- 「診断群分類患者数等」でお示しした頻度の高い疾患や病態に対応した手術が多くなっています。手術前に必要な検査はできるだけ事前に外来で行い、流産手術などの小手術は主に日帰り、その他の多くの手術では入院翌日に手術が行えるようにしています。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術 (眼内レンズを挿入する場合) (その他のもの) |
47 | 0 | 0.85 | 0 | 73.55 | |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 (網膜付着組織を含む) |
12 | 0 | 2.42 | 0 | 50.08 | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) | 3 | 0 | 2 | 0 | 71.67 | |
K2681 | 緑内障手術(虹彩切除術) | - | - | - | 0 | - | |
K2762 | 網膜光凝固術 (その他特殊なもの (一連につき)) |
- | 0 | - | 0 | - |
◆解説
- 表は一般病棟を利用した患者さまで、手術内容によって細かく分類した数を示しています。眼科では、主に地域包括ケア病棟を利用していますので、全病棟を含めた実数は、白内障手術978件、硝子体手術74件でした。また、表にない手術も幅広く行っています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 (経尿道的手術) (電解質溶液利用のもの) |
40 | 1.43 | 6.78 | 0 | 73.88 | |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術 (レーザー) |
30 | 1.03 | 1.83 | 0 | 59 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 21 | 1 | 7.62 | 0 | 70.43 | |
K841-5 | 経尿道的前立腺核出術 | - | - | - | 0 | - | |
K7981 | 膀胱結石,異物摘出術 (経尿道的手術) |
- | - | - | 0 | - |
◆解説
- 当院では、膀胱腫瘍に対する経尿道的手術や尿路結石に対する内視鏡的手術、さらには前立腺肥大症に対しての手術を多く行っています。特に、尿路結石の内視鏡的治療に力を入れています。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 0 | 0 |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 0 | 0 |
異なる | 0 | 0 | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 12 | - |
異なる | - | - |
◆解説
- 播種性血管内凝固症候群(DIC)発症は、ほとんど感染症/敗血症によるものです。手術合併症は低く抑えられています。
2020年度 武蔵村山病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 538 | 156 | 133 | 189 | 244 | 313 | 442 | 853 | 802 | 209 |
◆解説
- 一般病棟の年齢階級別(10才刻み)の退院患者数です。
- 年齢構成で最も多いのは、70〜79歳までの患者さまで、全体の22.0%を占めます。次いで多いのが、80~89歳、0~9歳、60~69歳でそれぞれ全体の20.7%、13.9%、11.4%、を占めます。年齢分布が2峰性なのが当院の特徴といえます。
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 64 | 19.97 | 13.00 | 1.56 | 75.56 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 | 61 | 33.05 | 20.51 | 6.56 | 85.18 | |
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) | 37 | 10.46 | 14.60 | 2.7 | 65.57 | |
050130xx9900xx | 心不全 | 36 | 23.97 | 17.23 | 5.56 | 81.75 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 | 26 | 5.42 | 4.94 | 0 | 70.69 |
◆解説
- 当院では、総合内科として広く入院診療を展開し、高齢者を中心に多疾患併存患者を受け入れています。急性期入院診療では、肺炎(誤嚥性肺炎を含む)が最も多く、誤嚥性肺炎は昨年の約1.5倍の受入となりました。誤嚥性肺炎では、肺炎治療後にVEやVFなどによる嚥下機能評価を行い、嚥下訓練・食形態の調整などを行い退院するので在院日数は長くなります。また透析センターがあることから慢性腎障害や泌尿器系感染症の症例数は増加傾向です。糖尿病の教育入院も積極的に受け入れています。
消化器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) | 314 | 2.11 | 2.66 | 0 | 67.72 | |
060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 | 27 | 6.85 | 7.74 | 0 | 58.85 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 | 22 | 13.36 | 9.53 | 0 | 78.91 | |
060130xx9900xx | 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) | 15 | 7.40 | 7.71 | 0 | 66.80 | |
060300xx99x00x | 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。) | 14 | 11.57 | 11.63 | 0 | 65.64 |
◆解説
- 地域医療を考え、大きな病院に行かなくても、当院で出来る限りの治療を行っております。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080270xxxx1xxx | 食物アレルギー | 42 | 2.00 | 2.12 | 0 | 3.36 | |
060150xx99xx0x | 虫垂炎 | 40 | 7.25 | 7.17 | 0 | 10.33 | |
030270xxxxxxxx | 上気道炎 | 39 | 5.49 | 4.85 | 0 | 2.82 | |
0400801199x00x | 肺炎等(1歳以上15歳未満) | 37 | 7.14 | 5.85 | 0 | 2.76 | |
040100xxxxx00x | 喘息 | 37 | 7.38 | 6.46 | 0 | 3.57 |
◆解説
- 小児科での入院患者数上位では、急性肺炎や急性気管支炎などになっています
- このような一般的な感染症の他、食道アレルギーの経口負荷試験や、成長ホルモン負荷試験などの入院も受け入れております。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) | 43 | 5.72 | 4.86 | 0 | 65.60 | |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 | 23 | 16.30 | 16.19 | 0 | 77.26 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎(手術あり) | 19 | 5.53 | 5.44 | 0 | 40.68 | |
060150xx99xx0x | 虫垂炎(手術なし) | 19 | 5.89 | 7.17 | 0 | 38.00 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 | 19 | 11.95 | 9.08 | 5.26 | 71.42 |
◆解説
- 最も多かったのは鼠径ヘルニアでした。鼠径ヘルニアは比較的多い疾患ですが症状が軽い場合放置されていることがあります。自然には治りませんので早めの手術をお勧めしています。
- 次に多かったのは大腸がんでした。
- 次は虫垂炎で抗生剤による治療か緊急手術を行います。
- 5番目は腸閉塞ですがほとんどが減圧管留置で軽快しており手術症例はあまりありませんでした。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 | 36 | 56.47 | 25.09 | 0 | 84.64 | |
070370xx99xxxx | 脊椎骨粗鬆症 | 18 | 38.11 | 21.71 | 11.11 | 85.94 | |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) | 12 | 30.25 | 18.81 | 8.33 | 77.25 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 | 10 | 14.20 | 5.18 | 0 | 69.50 | |
160980xx99x0xx | 骨盤損傷 | 10 | 41.30 | 19.06 | 10.00 | 78.70 |
◆解説
- 当院では高齢化に伴う脆弱性骨折に対して積極的な治療を行っています
- 脊椎骨折や大腿骨近位骨折などに対し早期社会復帰が可能なように治療を行っています。
- 骨粗鬆症外来を新設し、退院後の骨粗鬆症治療にも積極的に取り組んでいます。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 | 37 | 10.05 | 9.45 | 0 | 34.11 | |
120140xxxxxxxx | 流産 | 26 | 2.12 | 2.42 | 0 | 32.96 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 | 16 | 12.19 | 9.57 | 0 | 47.63 | |
120170x099xxxx | 早産、切迫早産(妊娠週数34週以上) | 11 | 6.82 | 7.62 | 0 | 31.27 | |
120170x199xxxx | 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) | 11 | 16.36 | 21.68 | 9.09 | 30.55 |
◆解説
- 当院では婦人科診療の中心となっている子宮や卵巣の良性疾患はコロナ禍の中での受診控えや診療抑制のために減少し、患者数上位は「子宮の良性腫瘍」(3位)以外は産科領域の疾患が占めています。また、当院で扱った分娩数も前年より減少しましたが、「胎児及び胎児付属物の異常」(1位)や「流産」(2位)、「早産、切迫流産」(4位、5位)で管理や治療を要する患者数には例年どおりもしくは増加の傾向がみられました。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患(片眼) | 49 | 1.06 | 2.76 | 0 | 74.82 | |
020110xx97xxx1 | 白内障、水晶体の疾患(両眼) | 20 | 1.00 | 4.95 | 0 | 76.35 | |
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 | 13 | 3.00 | 8.97 | 7.69 | 61.08 | |
020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 | 2 | 2.50 | 6.49 | 0 | 67.50 | |
020220xx97xxx0 | 緑内障 | 2 | 1.50 | 5.79 | 0 | 83.00 |
◆解説
- 眼科で最も多い入院患者は白内障の患者さまです。入院患者のおよそ9割を占めています。表では白内障手術の患者さまを除いています。また、表には一般病棟を利用した患者数を示しています。眼科では地域包括ケア病棟も頻繁に利用していますので全病棟を含めた実数は表中の数よりも多くなります。当科で扱う主な疾患は、糖尿病網膜症、網膜剥離、黄斑前膜、黄膜円孔、硝子体出血ですが、表にはない疾患も幅広く治療しています。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 | 87 | 2.26 | 2.54 | 0 | 69.40 | |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 | 47 | 5.23 | 5.67 | 0 | 60.45 | |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 | 43 | 8.00 | 7.13 | 0 | 73.88 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 17 | 8.18 | 13.00 | 0 | 68.71 | |
110420xx02xx0x | 水腎症等 | 15 | 3.67 | 4.13 | 0 | 71.33 |
◆解説
- 当院では、尿路悪性腫瘍、尿路結石、前立腺肥大症の手術を積極的に行っております。また、尿路感染症やその他泌尿器科疾患も幅広く診察しております。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 | 再発 | 病期分類基準(※) | 版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 1 | 2 | 2 | 17 | 24 | 17 | 1 | |
大腸癌 | 17 | 11 | 9 | 10 | 34 | 30 | 1 | |
乳癌 | 3 | 4 | 1 | 1 | 4 | 3 | 1 | |
肺癌 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 4 | 1 | |
肝癌 | 1 | 0 | 2 | 1 | 0 | 3 | 1 |
◆解説
- 医療資源を最も投入した症病名が、胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんです。
- 特に、胃がんは残念ながら初診時すでにStageⅣの症例が多く検診がいきわたっていないことが原因と考えます。
- がんは高齢者に多い疾患です。積極的に健康診断を受けることをお勧めします。がん検診にはPET-CT検査が有効です。
- 当院では消化器がんに対する内視鏡治療、鏡視下手術、開腹手術、抗がん剤治療、放射線治療、緩和治療などをそれぞれの疾患ガイドラインに沿って行っております。他院で手術を受け当院で継続治療を希望される方、消化器がん以外の方の緩和治療も受け入れております。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 14 | 8.21 | 55.79 |
中等症 | 29 | 13.69 | 81.03 |
重症 | 8 | 21.00 | 83.00 |
超重症 | 4 | 24.25 | 89.00 |
不明 | 0 | 0 | 0 |
◆解説
- 2020年度は55名の市中肺炎の入院治療を行いました。内訳は、中等症肺炎が52.7%と最も多く、続いて軽症肺炎(25.5%)、重症肺炎(14.5%)、人工呼吸器を有する最重症肺炎(7.3%)と幅広く診療しています。年々重症な肺炎を治療する傾向にあります。
- また2020年度は市中肺炎患者以外に約250名の新型コロナウイルス肺炎患者を治療しています。
5.脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 22 | 120.82 | 76.00 | 13.33 |
その他 | 8 | 48.63 | 82.00 | 0 |
◆解説
- 脳梗塞の平均在院日数が長めになっていますが、当院には回復期リハビリテーション病棟があるためです。急性期治療中に早期からリハビリテーションに介入し、急性期病棟からリハビリ病棟への転棟後も継続的にリハビリテーションを行います。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm未満) |
21 | 1.14 | 5.95 | 9.52 | 70.05 | |
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術 (内シャント造設術)(単純) |
4 | 6.00 | 12.25 | 0 | 66.00 | |
K664 | 胃瘻造設術 (経皮的内視鏡下胃瘻造設術、 腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) |
4 | 44.75 | 87.75 | 25.00 | 84.25 | |
K607-3 | 上腕動脈表在化法 | — | — | — | — | ― | |
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | — | — | — | — | ― |
◆解説
- 内科主科としての手術入院は、従来通り内視鏡的ポリープ切除が多いですが、透析センターがあることから、ブラッドアクセス関連手術(内シャント造設術・動脈表在化術)も目立ちます。
消化器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm未満) |
316 | 0.31 | 1.27 | 0 | 68.09 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・ 粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) |
13 | 1.00 | 6.31 | 0 | 76.15 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 12 | 2.25 | 22.50 | 0 | 82.17 | |
K721-4 | 早期悪性腫瘍 大腸粘膜下層剥離術 |
11 | 7.00 | 5.09 | 0 | 66.64 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 9 | 0.22 | 7.00 | 11.11 | 74.00 |
◆解説
- 地域医療を考え、大きな病院に行かなくても、当院で出来る限りの手術を行っています。腸・胃などに対する内視鏡的治療が多数となっています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 33 | 1.52 | 3.85 | 0 | 70.88 | |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 32 | 2.13 | 4.75 | 0 | 59.34 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 24 | 5.17 | 15.92 | 0 | 76.25 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 (虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) |
19 | 0.53 | 4.00 | 0 | 40.68 | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈内植込 (頭頸部その他に設置した場合) |
18 | 1.44 | 5.44 | 0 | 68.94 |
◆解説
- 最も多かったのは鼠径ヘルニア手術(従来法)でした。高齢者や腹腔鏡手術困難な症例が多かったためと考えます。
- 次に多かったのは腹腔鏡下胆嚢摘出術です。主に胆石、あるいは胆嚢ポリープに対する手術治療です。当院では手術前日に入院していただき翌日手術。経過問題なければ術後3.4日目に退院となります。ただし、炎症があった場合、糖尿病、肥満など基礎疾患のある方は予定より退院が延期される場合もあります。
- 次に多かったのは腹腔鏡下結腸悪性腫瘍手術でした。高齢化に伴い大腸がんが増加傾向にありそのためと思われます。
- 次は虫垂切除術で全例、腹腔鏡下手術です。
- 進行がんの増加に伴い外来化学療法を行う方が増加しております。当科ではがん治療を手術だけでなく化学療法、緩和治療など一貫して行っております。根治切除不能例に対する化学療法や術後化学療法など行うため中心静脈ポート留置を比較的多く行っております。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 35 | 3.89 | 47.34 | 0 | 78.31 | |
K0732 | 関節内骨折観血的手術(手) | 10 | 2.90 | 25.90 | 0 | 62.60 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 10 | 5.00 | 67.20 | 10 | 82.50 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | ― | ― | ― | ― | ― | |
K0821 | 人工関節置換術(股) | ― | ― | ― | ― | ― |
◆解説
- 手術症例に関してもやはり脆弱性骨折が多い傾向にあります。
- 変形性関節症に対して人工関節置換術にも取り組みADLの維持に貢献できるように取り組んでいきます。
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術 (選択帝王切開) |
38 | 5.45 | 8.00 | 0 | 34.29 | |
K8981 | 帝王切開術 (緊急帝王切開) |
19 | 0.68 | 8.32 | 0 | 30.74 | |
K9091ロ | 流産手術 (妊娠11週までの場合) (その他のもの) |
17 | 0.00 | 0.59 | 0 | 32.76 | |
K8881 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) | 15 | 0.60 | 8.53 | 0 | 36.27 | |
K877 | 子宮全摘術 | 12 | 1.42 | 10.33 | 0 | 52.75 |
◆解説
- 上記の「診断群分類患者数等」で頻度が高かった疾患や病態に対応する手術が多くみられます。当科で行っているほとんどの予定手術ではクリニカルパスを積極的に適用し、手術に必要な検査はできるだけ外来で実施したうえで手術前日に入院する方針としています。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術 (眼内レンズを挿入する場合) (その他のもの) |
68 | 0 | 0.04 | 0 | 75.01 | |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 (網膜付着組織を含む) |
15 | 0 | 1.93 | 6.67 | 61.93 | |
K2681 | 緑内障手術(虹彩切除術) | 2 | 0 | 0.50 | 0 | 83.00 | |
K2423 | 斜視手術(前転法と後転法) | ― | ― | ― | ― | ― | |
K269 | 虹彩整復・瞳孔形成術 | ― | ― | ― | ― | ― |
◆解説
- 表は一般病棟を利用した患者さまで、手術内容によって細かく分類した数を示しています。眼科では地域包括ケア病棟も頻繁に利用していますので、全病棟を含めた実数は白内障手術1,010件、硝子体手術75件でした。また、表にない手術も幅広く行っています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術 (レーザー) |
46 | 1.74 | 3.02 | 0 | 61.17 | |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 (経尿道的手術) (電解質溶液利用) |
45 | 1.58 | 5.29 | 0 | 73.64 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 32 | 1.13 | 6.09 | 0 | 72.94 | |
K8411 | 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) | 10 | 1.70 | 4.40 | 0 | 73.60 | |
K841-5 | 経尿道的前立腺核出術 | 6 | 1.00 | 5.50 | 0 | 67.17 |
◆解説
- 泌尿器科では、尿路結石の手術が一番多く、膀胱腫瘍に対する経尿道的手術、そして前立腺肥大症の手術が多い状況です。特に、尿管結石の治療には力を入れています。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 0 | 0 |
異なる | 8 | 0.21 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 0 | 0 |
異なる | 4 | 0.10 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 0 | 0 |
異なる | 1 | 0.03 | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 7 | 0.18 |
異なる | 1 | 0.03 |
◆解説
- 播種性血管内凝固症候群(DIC)発症は、ほとんど感染症/敗血症によるものです。手術合併症は低く抑えられています。
2021年度 武蔵村山病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 716 | 130 | 97 | 143 | 199 | 257 | 391 | 684 | 729 | 212 |
◆解説
- 一般病棟の年齢階級別(10才刻み)の退院患者数です。
- 年齢構成で最も多いのは、80-89歳までの患者さまで、全体の20.5%を占めます。次いで多いのが、0-9歳、70-79歳、60-69歳でそれぞれ全体の20.2%、19.3%、11.0%を占めます。年齢分布が2峰性なのが当院の特徴といえます。
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 | 67 | 61.13 | 20.57 | 5.97 | 84.07 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 57 | 23.93 | 13.14 | 1.75 | 79.65 | |
050130xx9900xx | 心不全 | 40 | 32.2 | 17.35 | 7.5 | 82.28 | |
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) | 25 | 16.64 | 14.41 | 4 | 62.44 | |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | 24 | 40.58 | 10.66 | 12.5 | 81.42 |
◆解説
- 当院では、総合内科として広く入院診療を展開し、高齢者を中心に多疾患併存患者を受け入れています。急性期入院診療では、誤嚥性肺炎を最も多く受け入れていますが、地域施設等からの要請が多い状況です。誤嚥性肺炎では、肺炎治療後に嚥下機能評価(VE/VF)を行い、嚥下訓練・食形態を調整するため、在院日数は長くなります。また透析センターがあることなどから、慢性腎障害や泌尿器系感染症の症例数も多く、心不全や体液量減少症例も増加傾向にあります。
消化器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) | 74 | 2.22 | 2.65 | 0 | 68 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 | 23 | 9.13 | 9.21 | 0 | 75.22 | |
060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 | 18 | 6.5 | 7.70 | 0 | 57.5 | |
060190xx99x0xx | 虚血性腸炎 | 12 | 7.33 | 8.74 | 0 | 71.33 | |
060020xx04xxxx | 胃の悪性腫瘍 | 11 | 7.64 | 7.96 | 0 | 74.09 |
◆解説
- 地域医療を考え、大きな病院に行かなくても、当院で出来る限りの治療を行っています。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) | 111 | 7.04 | 5.83 | 0 | 1 | |
0400801199x00x | 肺炎等(1歳以上15歳未満) | 70 | 7.69 | 5.76 | 0 | 2.06 | |
060380xxxxx00x | ウイルス性腸炎 | 70 | 4.46 | 5.53 | 0 | 4.07 | |
080270xxxx1xxx | 食物アレルギー | 45 | 2.13 | 2.13 | 0 | 3.47 | |
100393xx99xxxx | その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 | 41 | 3.27 | 10.28 | 0 | 6.59 |
◆解説
- 小児科の入院患者数上位は、急性肺炎や急性気管支炎などになっています。
- このような一般的な感染症の他、食物アレルギーの経口負荷試験や、成長ホルモン負荷試験、難治性アトピー性皮膚炎の教育入院などの入院も受け入れています。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) | 35 | 5.74 | 4.74 | 0 | 71.4 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 | 30 | 6.6 | 7.11 | 0 | 56.07 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 | 19 | 6.95 | 9.00 | 0 | 64.16 | |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 | 18 | 18.5 | 15.76 | 5.56 | 72.28 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 | 17 | 5.47 | 5.4 | 0 | 41.41 |
◆解説
- 最も多かったのは鼠径ヘルニアでした。鼠径ヘルニアは比較的多い疾患ですが、症状が軽い場合放置されることがあります。自然には治りませんので早めの手術をお勧めしています。
- 次に多かったのは大腸がんでした。
- 次は虫垂炎で、抗生剤による治療か緊急手術を行います。抗生剤で治療した場合再発する可能性があるため、後日再入院で待機手術を行うことも多くあります。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 | 26 | 51.96 | 25.32 | 11.54 | 84.77 | |
070370xx99xxxx | 脊椎骨粗鬆症 | 16 | 44.81 | 21.19 | 0 | 80.94 | |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) | 15 | 42.33 | 19.34 | 13.33 | 76.27 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 | 12 | 4.25 | 4.99 | 0 | 44.92 | |
160850xx01xxxx | 前腕の骨折 | 11 | 30.27 | 18.36 | 0 | 60.18 |
◆解説
- 当院では、高齢化に伴う脆弱性骨折に対して積極的な治療を行っています。
- 脊椎骨折や大腿骨近位骨折などに対して早期社会復帰が可能なように治療を行っています。
- 骨粗鬆症外来では、退院後の骨粗鬆症治療にも積極的に取り組んでいます。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 | 27 | 10.15 | 9.39 | 0 | 33.41 | |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 | 16 | 5.44 | 3.05 | 0 | 39.56 | |
120070xx01xxxx | 卵巣の良性腫瘍 | 12 | 10.92 | 9.86 | 0 | 51.08 | |
120140xxxxxxxx | 流産 | 12 | 2.08 | 2.44 | 0 | 34.17 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 | 11 | 11.18 | 9.46 | 0 | 43.55 |
◆解説
- 今年度は、3つの婦人科疾患群が上位5位に入りました。当院で扱っている「子宮頸・体部の悪性腫瘍」(2位)はおもに初期がんですが、婦人科悪性腫瘍の診断と治療は当科の診療における今後の重点領域のひとつと考えています。
- 産科診療では取り扱い分娩数の減少とともに、「胎児および胎児付属物の異常」(1位)、「流産」(4位)がいずれも前年より減少しました。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 | 14 | 2 | 8.48 | 0 | 60.21 | |
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 | 9 | 1 | 2.71 | 0 | 56.89 | |
020220xx97xxx0 | 緑内障 | 2 | 1 | 5.41 | 0 | 68 | |
020370xx99xxxx | 視神経の疾患 | 1 | 3 | 10.50 | 0 | 56 | |
020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 | 1 | 2 | 6.14 | 0 | 66 |
◆解説
- 眼科で最も多い入院は白内障の患者さまで、入院のおよそ9割を占めています。表には一般病棟を利用した患者数を示しています。
- 地域包括ケア病棟も頻繁に利用していますので、全病棟を含めた実数は表中の数よりも多くなります。
- 扱う主な疾患は、糖尿病網膜症、網膜剥離、網膜前膜、黄斑円孔、硝子体出血ですが、表にはない疾患も幅広く治療しています。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 | 192 | 2.06 | 2.50 | |||
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 | 84 | 6.76 | 7.02 | |||
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 | 80 | 4.8 | 5.56 | |||
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 69 | 12.38 | 13.14 | |||
110420xx02xx0x | 水腎症等 | 27 | 3.81 | 3.99 |
◆解説
- 当院では、尿路悪性腫瘍、尿路結石、前立腺肥大症の手術を積極的に行っています。また、尿路感染症やその他泌尿器科疾患も幅広く診察しています。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 4 | 3 | 4 | 14 | 20 | 15 | 1 | |
大腸癌 | 7 | 9 | 17 | 24 | 1 | 14 | 2 | |
乳癌 | 5 | 5 | 4 | 0 | 4 | 0 | 1 | |
肺癌 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | 1 | |
肝癌 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 2 |
◆解説
- 医療資源を最も投入した症病名が、胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんです。
- 特に、胃がん、大腸がんは残念ながら初診時すでにStageⅣの症例が多く、検診がいきわたっていないことが原因と考えます。
- 当院では肺がんの手術治療は行っていませんが、放射線治療科による放射線治療や他院で治療後の緩和治療などは行います。
- がんは高齢者に多い疾患です。積極的に健康診断を受けることをお勧めします。がん検診にはPET-CT検査が有効です。
- 当院では消化器がんに対する内視鏡治療、鏡視下手術、開腹手術、抗がん剤治療、放射線治療、緩和治療などをそれぞれの疾患ガイドラインに沿って行っています。他院で手術を受け当院で継続治療を希望される方、消化器がん以外の方の緩和治療も受け入れています。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 4 | 9.75 | 51.5 |
中等症 | 30 | 18.5 | 82.87 |
重症 | 5 | 16.8 | 84.4 |
超重症 | 4 | 31.75 | 88.5 |
不明 | 0 | 0 | 0 |
◆解説
- 2021年度は43名の市中肺炎の入院治療を行いました。内訳は中等症肺炎が69.8%と最も多く、続いて重症肺炎(11.6%)、軽症肺炎(9.3%)、人工呼吸器を有する最重症肺炎(9.3%)と幅広く診療しています。年々重症の肺炎を治療する傾向にあります。
- 市中肺炎患者以外にも、新型コロナウイルス感染症を約300名ほど入院治療しています。
5.脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 14 | 53.5 | 72.29 | 7.69 |
その他 | 12 | 48.5 | 70.67 | 7.69 |
◆解説
- 脳梗塞の平均在院日数が長い傾向にあるのは、当院に回復期リハビリテーション病棟があるためです。急性期治療中に早期からリハビリテーションに介入し、急性期病棟からリハビリテーション病棟への転棟後も継続的にリハビリテーションを行います。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm未満) |
21 | 3.14 | 9.14 | 0 | 71.24 | |
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術 (内シャント造設術) (単純なもの) |
7 | 7.86 | 16 | 14.29 | 65.57 | |
K664 | 胃瘻造設術 (経皮的内視鏡下胃瘻造設術、 腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) |
7 | 29.43 | 113.29 | 28.57 | 77.86 |
◆解説
- 内科主科としての手術入院は、従来通り内視鏡的ポリープ切除が多くみられますが、透析センターがあることからブラッドアクセス関連手術が目立ちます。また、施設からの誤嚥性肺炎例の嚥下機能低下による胃瘻造設術もやや増加しています。
消化器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm未満) |
69 | 0.43 | 1.12 | 0 | 67.65 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 (乳頭括約筋切開のみ) |
15 | 2.8 | 8.47 | 0 | 70.8 | |
K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 (長径2cm以上) |
12 | 0.75 | 1.58 | 0 | 73.5 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・ 粘膜切除術 (早期悪性腫瘍胃粘膜) |
11 | 1 | 5.64 | 0 | 74.09 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 10 | 2.3 | 10.3 | 0 | 81.7 |
◆解説
- 地域医療を考え、大きな病院に行かなくても、当院で出来る限りの治療を行っています。腸・胃などに対する内視鏡的治療が多数となっています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 46 | 1.96 | 4.65 | 0 | 58.78 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 28 | 1.21 | 4 | 0 | 76.07 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 19 | 4.47 | 14.16 | 5.26 | 69.16 | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈内植込 (頭頸部その他に設置した場合) |
18 | 0.61 | 5.11 | 0 | 69.72 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 (虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) |
16 | 0.75 | 3.69 | 0 | 41 |
◆解説
- 最も多かったのは腹腔鏡下胆嚢摘出術でした。主に胆石、あるいは胆嚢ポリープに対する手術治療です。当院では手術前日に入院していただき翌日手術、経過が問題なければ術後3〜4日目に退院となります。ただし炎症があった場合や糖尿病・肥満などの基礎疾患のある方は、予定より退院が延期される場合もあります。急性胆嚢炎では緊急入院から緊急手術となることもあります。
- 次に多かったのは鼠径ヘルニア手術(従来法)です。高齢者や腹腔鏡手術が困難な症例が多かったためと考えます。
- 次に多かったのは腹腔鏡下結腸悪性腫瘍手術でした。高齢化に伴い、大腸がんが増加傾向にあるためと思われます。
- 進行がんの増加に伴い外来化学療法が増加しています。
- 当科のがん治療は手術だけでなく、化学療法・緩和治療などを一貫して行っております。根治切除不能例に対する化学療法や術後化学療法などを行うため、中心静脈ポート留置を比較的多く行っています。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 19 | 3.11 | 44.37 | 5.26 | 85.11 | |
K0732 | 関節内骨折観血的手術(足) | 18 | 2.83 | 16 | 0 | 65.72 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 12 | 4.33 | 46.67 | 16.67 | 81.33 | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術 (下腿) |
8 | 1 | 1.38 | 0 | 51.5 | |
K0821 | 人工関節置換術(膝) | 5 | 1 | 53 | 0 | 76.8 |
◆解説
- 手術症例に関してもやはり脆弱性骨折が多い傾向にあります。
- 変形性関節症に対して人工関節置換術にも取り組み、ADLの維持に貢献できるように取り組んでいきます。
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術 (選択帝王切開) |
33 | 3.09 | 8 | 0 | 33.64 | |
K8881 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) | 18 | 0.56 | 8.78 | 0 | 41.78 | |
K877 | 子宮全摘術 | 16 | 1.06 | 10.25 | 0 | 50.25 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 15 | 1.07 | 3.27 | 0 | 40.2 | |
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | 9 | 1.22 | 8.44 | 0 | 27.89 |
◆解説
- 上記の「診断群分類別患者数」で上位を占めた疾患や病態に対する手術が多くみられました。
- 当科におけるほとんどの予定手術では、クリニカルパスを積極的に適用して手術前日に入院する方針としています。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 (網膜付着組織を含む) |
15 | 0 | 1 | 0 | 60.6 | |
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) | 11 | 0 | 0 | 0 | 69.55 | |
K2681 | 緑内障手術(虹彩切除術) | 2 | 0 | 0 | 0 | 68 | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) | 2 | 0 | 0 | 0 | 72 |
◆解説
- 表は一般病棟を利用した患者さまで、手術内容によって細かく分類した数を示しています。
- 眼科では地域包括ケア病棟も頻繁に利用していますので、全病棟を含めた実数は、白内障手術:713件、硝子体手術:71件でした。
- 表にはない手術も幅広く行っています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 (経尿道的手術)(電解質溶液利用) |
85 | 1.73 | 3.86 | 0 | 75.33 | |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 84 | 1.21 | 2.65 | 0 | 62.7 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 53 | 1.02 | 2.66 | 0 | 73.98 | |
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 | 19 | 0 | 0 | 0 | 60.47 | |
K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 (内視鏡手術用支援機器を用いる) |
18 | 1.06 | 9 | 0 | 69.28 |
◆解説
- 泌尿器科では尿路結石の手術が一番多く、膀胱腫瘍に対する経尿道的手術、前立腺悪性腫瘍、前立腺肥大症の手術が多い状況です。
- 尿路結石の治療には特に力を入れています。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 0 | 0 |
異なる | 7 | 0.2 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 0 | 0 |
異なる | 7 | 0.2 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 0 | 0 |
異なる | 0 | 0 | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 8 | 0.23 |
異なる | 5 | 0.14 |
◆解説
- 播種性血管内凝固症候群(DIC)発症は、ほとんど感染症/敗血症によるものです。手術合併症は低く抑えられています。
2022年度 武蔵村山病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 770 | 120 | 82 | 151 | 189 | 329 | 367 | 811 | 784 | 229 |
◆解説
- 一般病棟の年齢階級別(10才刻み)の退院患者数です。
- 年齢構成で最も多いのは、70-79歳までの患者さまで、全体の21.2%を占めます。次いで多いのが、80-89歳、0-9歳、60-69歳でそれぞれ全体の20.5%、20.1%、9.6%を占めます。年齢分布が2峰性なのが当院の特徴といえます。
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 55 | 23.29 | 13.61 | 3.45 | 88.31 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 | 44 | 33.82 | 21.11 | 9.09 | 83.36 | |
050130xx9900x0 | 心不全 | 26 | 23.35 | 17.54 | 15.38 | 84.35 | |
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) | 20 | 16.65 | 14.28 | 5 | 71.55 | |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | 16 | 21.44 | 11.15 | 18.75 | 79.75 |
◆解説
- 当院では、総合内科として広く入院診療を展開し、高齢者を中心に多疾患併存患者を受け入れています。急性期入院診療では、例年と同様に尿路感染症、誤嚥性肺炎、心不全がトップ3でした。いずれも地域施設等からの要請が多い状況です。誤嚥性肺炎では、肺炎治療後にVEやVFなどによる嚥下機能評価を行い、嚥下訓練・食形態の調整などを行った後退院するため、在院日数は長くなります。また透析センターがあることから、慢性腎障害や泌尿器系感染症の症例数は増加傾向です。糖尿病の教育入院も積極的に受け入れています。
消化器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) | 54 | 2.3 | 2.64 | 0 | 71.28 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 | 29 | 10.28 | 8.94 | 6.9 | 72.45 | |
060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 | 14 | 6.14 | 7.63 | 0 | 65.93 | |
060340xx99x0xx | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 | 13 | 11.46 | 9.61 | 7.69 | 80.77 | |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 | 13 | 4.92 | 5.70 | 0 | 48.92 |
◆解説
- 消化器科では、上部・下部消化管内視鏡検査を中心に適切な検査や治療を行っています。2022年度は小腸大腸の良性疾患、胆管(肝内外)結石、胆管炎が上位2疾患を占め、コロナ禍の影響もあり、患者数は2021年度とほぼ同程度でした。患者さまの日常生活圏域で必要な医療を受けていただけるよう、当科でできる限りの体制を組み診療にあたっています。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxxxx | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) | 137 | 7.07 | 5.89 | 0 | 0.89 | |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 | 127 | 4.47 | 5.70 | 0 | 3.86 | |
0400801199x00x | 肺炎等(1歳以上15歳未満) | 87 | 7.46 | 5.71 | 1.15 | 1.89 | |
080270xxxx1xxx | 食物アレルギー | 81 | 2 | 2.09 | 0 | 4.6 | |
040070xxxxx0xx | インフルエンザ、ウイルス性肺炎 | 39 | 5.92 | 5.56 | 0 | 3.1 |
◆解説
- 小児科の入院患者数上位は、急性肺炎や急性気管支炎などになっています。
- このような一般的な感染症の他、食物アレルギーの経口負荷試験や、成長ホルモン負荷試験、難治性アトピー性皮膚炎の教育入院などの入院も受け入れています。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) | 47 | 5.55 | 4.59 | 0 | 71.94 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 | 24 | 6.92 | 6.93 | 0 | 62.38 | |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 | 21 | 13.33 | 15.40 | 0 | 71.81 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 | 21 | 12.33 | 9.00 | 4.76 | 61.19 | |
060150xx99xxxx | 虫垂炎 | 19 | 7 | 7.93 | 0 | 41.95 |
◆解説
- 最も多かったのは鼠径ヘルニアでした。鼠径ヘルニアは比較的多い疾患ですが、症状が軽い場合放置されることがあります。自然に治ることはないので、早めの手術をお勧めしています。
- 次に多かったのは大腸がんでした。
- 次は虫垂炎で、抗生剤による治療か緊急手術を行います。抗生剤で治療した場合再発する可能性があるため、後日再入院で待機手術を行うことも多くあります。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 | 27 | 54.15 | 26.42 | 3.7 | 81.19 | |
070370xx99xxxx | 脊椎骨粗鬆症 | 15 | 34.33 | 22.23 | 0 | 84.6 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 | 11 | 4.45 | 4.86 | 0 | 56.45 | |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) | - | - | 20.09 | - | - | |
160740xx01xx0x | 肘関節周辺の骨折・脱臼 | - | - | 5.61 | - | - |
◆解説
- 当院では、高齢化に伴う脆弱性骨折に対して積極的な治療を行っています。
- 脊椎骨折や大腿骨近位骨折などに対して早期社会復帰が可能なように治療を行っています。
- 骨粗鬆症外来では、退院後の骨粗鬆症治療にも積極的に取り組んでいます。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 | 25 | 10.56 | 9.27 | 0 | 44.88 | |
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 | 22 | 10.05 | 9.38 | 0 | 34.23 | |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 | 15 | 5 | 3.02 | 0 | 43.93 | |
120100xx01xxxx | 子宮内膜症 | 13 | 11.08 | 7.13 | 0 | 38.46 | |
120165xx99xxxx | 妊娠合併症等 | 13 | 14.15 | 10.62 | 0 | 31.85 |
◆解説
- 婦人科領域では、「子宮の良性腫瘍」(1位)が昨年の11件から25件と2倍以上に増加しました。コロナ禍で待機的な管理を行っていた患者さまの手術が再開されたことが一因と考えます。また、「子宮頸・体部の悪性腫瘍」(3位)の多くは初期がんであったため、平均在院日数が5日と短くなっています。
- 産科領域では、「胎児及び胎児付属物の異常」(2位)が昨年同様上位となりました。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 | 196 | 1.99 | 2.45 | 0 | 72.02 | |
11012xxx03xxxx | 上部尿路疾患 | 109 | 1 | 2.49 | 0 | 59.75 | |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 | 88 | 7.14 | 6.85 | 1.14 | 75.9 | |
110080xx01xxxx | 前立腺の悪性腫瘍 | 49 | 10.98 | 11.30 | 0 | 69.33 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 42 | 11.9 | 13.61 | 4.76 | 70.9 |
◆解説
- 泌尿器科では2021年度に引き続き前立腺の悪性腫瘍が患者数1位であり、続いて上部尿路疾患、膀胱腫瘍となっており、この3疾患は当科における疾患ベストスリーです。患者さまのお身体への負担をできるだけ軽く、入院日数の短縮化も考慮して診療に当たっています。また、前立腺悪性腫瘍にはロボット支援手術を取り入れています。
乳腺外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍 | 13 | 5.23 | 9.99 | 0 | 65.62 | |
090010xx02xxxx | 乳房の悪性腫瘍 | 11 | 4.73 | 5.67 | 0 | 65.09 | |
040010xx97x0xx | 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 | - | - | 8.71 | - | - | |
090020xx97xxxx | 乳房の良性腫瘍 | - | - | 4.04 | - | - | |
130070xx99x0xx | 白血球疾患(その他) | - | - | 9.21 | - | - |
◆解説
- 当科では乳癌手術症例に対して標準手術療法として、乳房切除(胸筋温存)術、乳房部分切除(温存)術を行っています。
- 腋窩リンパ節に関しては、術中センチネルリンパ節生検による術中迅速凍結組織検査を施行しています。その結果に応じて腋窩リンパ節郭清を追加・施行しています。
- 乳房再建術に関しては、随時専門施設を紹介することで対応しています。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 13 | 10 | 6 | 16 | 0 | 8 | 1 | 8 |
大腸癌 | 9 | 19 | 21 | 22 | 4 | 19 | 2 | |
乳癌 | 10 | 8 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 8 |
肺癌 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 3 | 1 | 8 |
肝癌 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0 | 1 | 2 |
◆解説
- 近年日本では、医療資源を最も多く使用する胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんを5大癌と表現しています。
- 当院での、特に胃がん、大腸がんは残念ながら初診時すでに腸閉塞をきたしているStageⅢやⅣの症例が多く、検診がいきわたっていないことが原因と考えます。がんは高齢者に多い疾患です。積極的に健康診断を受けることをお勧めします。がん検診にはPET-CT検査が有効です。
- 当院では消化器がんに対する内視鏡治療、鏡視下手術、開腹手術、抗がん剤治療、放射線治療、緩和治療などをそれぞれの疾患ガイドラインに沿って行っています。他院で手術を受け当院で継続治療を希望される方、消化器がん以外の方の緩和治療も受け入れています。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 7 | 7 | 55.57 |
中等症 | 28 | 17.57 | 75.68 |
重症 | 11 | 38.82 | 82.73 |
超重症 | 6 | 33.5 | 80.83 |
不明 | 0 | 0 | 0 |
◆解説
- 2022年度は52名の市中肺炎の入院治療を行いました。内訳は、中等症肺炎が53.8%と最も多く、続いて重症肺炎(21.2%)、軽症肺炎(13.5%)、人工呼吸器を要する最重症肺炎(11.5%)と幅広く診療しています。年々重症な肺炎を治療する傾向にあります。
- 市中肺炎患者以外に約501名の新型コロナウイルス肺炎患者を治療しています。
5.脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 16 | 43.81 | 77.75 | 12 |
その他 | 9 | 52.33 | 74.89 | 4 |
◆解説
- 脳梗塞の平均在院日数が長い傾向にあるのは、当院に回復期リハビリテーション病棟があるためです。急性期治療中に早期からリハビリテーションに介入し、急性期病棟からリハビリテーション病棟への転棟後も継続的にリハビリテーションを行います。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm未満) |
47 | 0.96 | 1.09 | 0 | 70.81 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 31 | 1.45 | 7.48 | 6.45 | 77.10 | |
K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 13 | 1 | 5 | 0 | 71.77 | |
K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm以上) |
13 | 1.38 | 1.23 | 0 | 67.31 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | - | - | - | - | - |
◆解説
- 消化器科では、大腸がんや大腸ポリープを内視鏡で切除する粘膜切除術を多く施術しています。胆管がんなどで胆管が閉塞した場合に胆管を拡張してステントを留置するステント留置術は、前年に比し大幅な伸びを示しています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 45 | 2.42 | 4.09 | 0 | 62.22 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 34 | 1.26 | 3.5 | 0 | 75.21 | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈内植込 (頭頸部その他に設置した場合) |
25 | 0.4 | 6.24 | 0 | 71.72 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 22 | 3 | 9.41 | 0 | 72.64 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm未満) |
18 | 0.89 | 1.89 | 0 | 72 |
◆解説
- 最も多かったのは腹腔鏡下胆嚢摘出術でした。主に胆石、あるいは胆嚢ポリープに対する手術治療です。当院では手術前日に入院していただき翌日手術、経過が問題なければ術後3〜4日目に退院となります。ただし炎症があった場合や糖尿病・肥満などの基礎疾患のある方は、予定より退院が延期される場合もあります。急性胆嚢炎では、緊急入院から緊急手術となることもあります。
- 次に多かったのは鼠径ヘルニア手術(従来法)です。腹腔鏡下ヘルニア修復術も多く行っています。
- 次に多かったのは腹腔鏡下結腸悪性腫瘍手術でした。高齢化に伴い、大腸がんが増加傾向にあるためと考えます。
- 進行がんの増加に伴い外来化学療法が増加しています。
- 当科のがん治療は手術だけでなく、化学療法・緩和治療などを一貫して行っています。根治切除不能例に対する化学療法や術後化学療法などを行うため、中心静脈ポート留置を比較的多く行っています。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 28 | 2.89 | 46.32 | 7.14 | 78.79 | |
K0732 | 関節内骨折観血的手術(手) | 12 | 1.92 | 3.58 | 0 | 57.75 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | - | - | - | - | - | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術 (前腕) |
- | - | - | - | - | |
K0731 | 関節内骨折観血的手術(肘) | - | - | - | - | - |
◆解説
- 手術症例に関しても脆弱性骨折が多い傾向にあります。
- 変形性関節症に対して人工関節置換術にも取り組み、ADLの維持に貢献できるように取り組んでいきます。
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術 (選択帝王切開) |
28 | 4 | 8 | 0 | 34.11 | |
K8881 | 子宮附属器腫瘍摘出術 (両側)(開腹) |
22 | 0.86 | 8.77 | 0 | 40.27 | |
K877 | 子宮全摘術 | 18 | 1.06 | 10.44 | 0 | 48.67 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 15 | 1 | 3 | 0 | 43.93 | |
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | - | - | - | - | - |
◆解説
- 上記の「診断群分類別患者数」で上位を占めた疾患や病態に対する手術が多くみられました。
- 当科におけるほとんどの予定手術では、クリニカルパスを積極的に適用して手術前日に入院する方針としています。術前・術後日数はできるだけ短くコントロールするよう心がけています。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2801ロ | 水晶体再建術 (眼内レンズを挿入)(その他) |
14 | 0 | 0 | 0 | 76.5 |
◆解説
- 表は一般病棟を利用した患者さまで、手術内容によって細かく分類した数を示しています。
- 眼科では地域包括ケア病棟も頻繁に利用していますので、全病棟を含めた実数は、白内障手術:418件でした。
- 表にはない手術も幅広く行っています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 | 109 | 0 | 0 | 0 | 59.75 | |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 (経尿道的手術)(電解質溶液利用) |
92 | 1.54 | 4.93 | 1.09 | 76.24 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 58 | 1.57 | 3.59 | 1.72 | 74.07 | |
K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 (内視鏡手術用支援機器を用いる) |
49 | 1 | 8.98 | 0 | 69.33 | |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 43 | 1.56 | 2.86 | 0 | 63.42 |
◆解説
- 泌尿器科では尿路結石の手術が一番多く、体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)を取り入れています。
- ロボット支援手術を積極的に活用、前立腺悪性腫瘍手術を保険適用とし、2022年度は49件実施しました。
乳腺外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術 (乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) |
11 | 1 | 2.73 | 0 | 65.09 | |
K4765 | 乳腺悪性腫瘍手術 (乳房切除術・胸筋切除を併施しない) |
- | - | - | - | - | |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術 (乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) |
- | - | - | - | - | |
K4761 | 乳腺悪性腫瘍手術 (単純乳房切除術(乳腺全摘術)) |
- | - | - | - | - | |
K4764 | 乳腺悪性腫瘍手術 (乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) |
- | - | - | - | - |
◆解説
- 当科では乳癌手術症例に対して標準手術療法として、乳房切除(胸筋温存)術、乳房部分切除(温存)術を行っています。
- 腋窩リンパ節に関しては、術中センチネルリンパ節生検による術中迅速凍結組織検査を施行しています。その結果に応じて腋窩リンパ節郭清を追加・施行しています。
- 乳房再建術に関しては、随時専門施設を紹介することで対応しています。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 1 | 0.03 |
異なる | 8 | 0.21 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 1 | 0.03 |
異なる | 5 | 0.13 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 0 | 0 |
異なる | 0 | 0 | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 10 | 0.26 |
異なる | 4 | 0.11 |
◆解説
- 播種性血管内凝固症候群(DIC)発症は、ほとんど感染症/敗血症によるものです。手術合併症は低く抑えられています。
2023年度 武蔵村山病院 病院指標
病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
医療の質指標
1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 831 | 159 | 83 | 157 | 175 | 306 | 317 | 685 | 845 | 235 |
◆解説
- 70歳以上の年代において入退院患者数が多い(当院では約半数)のは全国の一般的な傾向ですが、当院は周産期小児医療・小児救急医療を含む地域密着型の診療を行っているため、0歳~9歳の年齢層での退院患者割合も大きくなっています。
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 | 89 | 35.89 | 20.60 | 8.99 | 85.82 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 58 | 26.84 | 13.52 | 5.17 | 82.43 | |
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) | 31 | 16.39 | 13.99 | 0 | 71.13 | |
050130xx9900x0 | 心不全 | 26 | 21.42 | 17.38 | 11.54 | 83.38 | |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | 23 | 32.52 | 10.60 | 4.35 | 77.96 |
◆解説
- 当院では、総合内科として広く診療を展開しており高齢者を中心に多疾患併存患者を受け入れています。急性期診療では例年同様に尿路感染症、誤嚥性肺炎、心不全が多くを占めています。誤嚥性肺炎では、嚥下機能評価を行い嚥下訓練を行う必要があるため在院日数が長くなる傾向にあります。また、糖尿病の教育入院を積極的に受け入れております。透析センターがあり慢性腎障害や泌尿器系感染症の症例数は増加傾向です。
消化器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) | 69 | 2.32 | 2.61 | 0 | 70.26 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 | 31 | 9.94 | 8.75 | 0 | 75.32 | |
060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 | 23 | 7.3 | 7.58 | 0 | 68.3 | |
060190xx99x0xx | 虚血性腸炎 | 17 | 6.94 | 8.55 | 0 | 68.76 | |
060130xx9900xx | 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) | 16 | 5.69 | 7.63 | 6.25 | 73.38 |
◆解説
- 消化器科では上部、下部消化管内内視鏡検査を中心に適切な検査や治療を行っています。消化器科の症例数トップは大腸ポリープに対する内視鏡を使用してのポリープ切除術で、外来治療を中心に行っています。症例数2位は胆管結石・胆管炎に対する治療です。これは主に内視鏡によって胆管に詰まってしまった結石の除去や胆管へのステント(細かい筒状の医療器具)留置といった治療で詰まってしまった胆管が通常の働きをするようにしています。胆管結石、胆のう炎は発熱、腹痛、黄疸が主症状の急性疾患であり、30分程度の緊急処置が必要となることもあります。患者さまの日常生活圏域で大きな負担なく必要な医療を受けていただけるよう当科でできる限りの体制を組み診療にあたっています。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0400801199x00x | 肺炎等(1歳以上15歳未満) | 139 | 7.06 | 5.62 | 0 | 2.47 | |
040090xxxxxxxx | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) | 109 | 7.93 | 5.96 | 0.92 | 0.8 | |
040070xxxxx0xx | インフルエンザ、ウイルス性肺炎 | 82 | 6.68 | 5.86 | 0 | 3.38 | |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 | 75 | 4.23 | 5.64 | 0 | 5.96 | |
030270xxxxxxxx | 上気道炎 | 68 | 5.16 | 4.72 | 0 | 4.46 |
◆解説
- 小児科での入院患者数上位では、急性肺炎や急性気管支炎などになっています。
- このような一般的な感染症の他、食物アレルギーの経口負荷試験や、成長ホルモン負荷試験、難治性アトピー性皮膚炎の教育入院などの入院も受け入れております。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) | 67 | 5.09 | 4.55 | 0 | 67.54 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 | 17 | 6.71 | 8.95 | 0 | 73.94 | |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 | 14 | 14.07 | 15.12 | 7014 | 73 | |
060150xx99xxxx | 虫垂炎 | 14 | 5.64 | 8.02 | 0 | 37.36 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 | 14 | 6.64 | 6.87 | 0 | 58.71 |
◆解説
- 最も多かったのは鼠径ヘルニアでした。比較的多い疾患ですが症状が軽い場合放置されていることがあります。自然には治りませんので早めの手術をお勧めしています。直視下に皮膚を切開しヘルニアを修復する従来法と、ここ15年程度で普及してきた腹腔鏡下ヘルニア修復術があります。当院では腹腔鏡下手術、従来法いずれの手術も行っております。
- 次に多かったのは大腸がんでした。
- 次は虫垂炎で抗生剤による治療か緊急手術を行います。抗生剤で治療した場合、再発する可能性があるため後日再入院で待機手術を行うことも多くあります。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 | 24 | 57.88 | 25.50 | 4.17 | 83.67 | |
070370xx99xxxx | 脊椎骨粗鬆症 | 16 | 41 | 21.46 | 6.25 | 87.81 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 | 15 | 7.93 | 4.76 | 6.67 | 61.87 | |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) | 13 | 31.15 | 19.34 | 23.08 | 79 | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 | 7 | 11.29 | 12.88 | 0 | 63.43 |
◆解説
- 当院では高齢化に伴う脆弱性骨折に対して積極的な治療を行っております。
- 脊椎骨折や大腿骨近位骨折などに対し早期社会復帰が可能なように治療を行っております。
- 骨粗鬆症外来では、退院後の骨粗鬆症治療にも積極的に取り組んでおります。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 | 29 | 10.93 | 9.23 | 0 | 44.76 | |
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 | 24 | 10.92 | 9.34 | 0 | 32.38 | |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 | 19 | 4.95 | 2.96 | 0 | 41.58 | |
120070xx01xxxx | 卵巣の良性腫瘍 | 15 | 10.13 | 9.68 | 0 | 55.47 | |
120165xx99xxxx | 妊娠合併症等 | 13 | 7.46 | 10.56 | 0 | 25.62 |
◆解説
- 産科・婦人科ともに患者数の多い診断群の順位はほぼ例年どおり、患者数は全体に増加傾向です。「子宮頸・体部の悪性腫瘍」は多くが初期がんであったため、平均在院日数が短くなっています。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx1 | 白内障、水晶体の疾患 | 16 | 1 | 4.46 | 0 | 79.25 | |
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 | - | - | - | - | - |
◆解説
- 眼科で最も多い入院は白内障の患者さまで、入院のおよそ9割以上を占めています。表には一般病棟を利用した患者さまを示しています。
- 地域包括ケア病棟も頻繁に利用していますので、全病棟を含めた実数は表中の数より多くなります。
- 扱う主な疾患は、白内障・翼状片ですが、表にはない疾患も広く治療しています。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11012xxx02xx0x | 上部尿路疾患 | 75 | 5 | 5.22 | 0 | 61.25 | |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 | 72 | 7.18 | 6.85 | 0 | 72.99 | |
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 | 44 | 2 | 2.44 | 0 | 73.27 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 42 | 9.62 | 13.52 | 2.38 | 74 | |
11012xxx03xxxx | 上部尿路疾患 | 32 | 1.28 | 2.43 | 0 | 55.69 |
◆解説
- 泌尿器科では尿管結石に対し経尿道的結石除去術、体外衝撃破砕術を行っています。また、内視鏡手術、腹腔鏡手術、ロボット支援手術を取り入れており、患者さまに負担の少ない低侵襲手術を積極的に行っています。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 14 | 1 | 6 | 16 | 1 | 6 | 1 | 8 |
大腸癌 | 11 | 16 | 31 | 28 | 0 | 11 | 2 | - |
乳癌 | 9 | 5 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 8 |
肺癌 | 0 | 0 | 3 | 3 | 1 | 5 | 1 | 8 |
肝癌 | 0 | 0 | 0 | 8 | 1 | 8 | 2 | - |
◆解説
- 医療資源を最も投入した症病名が、胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんです。特に、胃がん、大腸がんは残念ながら初診時すでにStageⅣまたはⅢの症例が多く、検診がいきわたっていないことが原因と考えます。胃がんも37例ありましたがそのうち切除可能であったのは21例でした。切除不能胃がんは化学療法や放射線療法を行い切除可能となったら手術を検討しています。
がんは高齢者に多い疾患です。積極的に健康診断を受けることをお勧めします。がん検診にはPET-CT検査が有効です。
当院では消化器がんに対する内視鏡治療、鏡視下手術、開腹手術、抗がん剤治療、放射線治療、緩和治療などをそれぞれの疾患ガイドラインに沿って行っております。他院で手術を受け当院で継続治療を希望される方、消化器がん以外の方の緩和治療も受け入れております。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 14 | 9.71 | 57.43 |
中等症 | 53 | 16.32 | 78.62 |
重症 | 15 | 31.13 | 85.73 |
超重症 | 6 | 41 | 85.67 |
不明 | 0 | 0 | 0 |
◆解説
- 22023年度は88名の市中肺炎の入院治療を行いました。内訳は、中等症肺炎が60.2%と最多で、次いで重症肺炎(17.0%)、軽症肺炎(15.9%)となっています。
5.脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 16 | 46 | 78 | 4.76 |
その他 | 5 | 57.8 | 78.8 | 4.76 |
◆解説
- 脳梗塞の平均在院日数が長い傾向にあるのは、回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟があるためです。急性期治療中から早期のリハビリテーション介入を行い、回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟に転棟後も継続したリハビリテーションや退院支援を行います。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm未満) |
66 | 0.73 | 1.33 | 0 | 70.68 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 25 | 1.12 | 13.36 | 0 | 76.32 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 (乳頭括約筋切開のみ) |
15 | 3.4 | 6.07 | 0 | 73.6 | |
K635 | 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 | 14 | 1.86 | 10.5 | 0 | 80.14 | |
K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・ 粘膜切除術(長径2cm以上) |
14 | 0.29 | 1.21 | 0 | 71.79 |
◆解説
- 消化器科では、内視鏡での治療に力を入れており、上位5位すべて内視鏡で行う手術となっています。大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的結腸ポリープの症例を多く行っています。ポリープ切除目的ではほぼ外来にて対応していますが、まれに出血が多かった場合などは入院することがあります。胆道疾患や膵臓疾患に対して内視鏡胆道ステント留置術の症例数も多くなっています。これは、様々な病態で狭窄した胆道にチューブを通して拡張し、胆汁の流れを良くする内視鏡手術です。内視鏡的乳頭切開術とは十二指腸乳頭という部分を切開し、塞いでいた結石や狭窄を取り除く術式で、膵炎や胆管炎などで炎症や痛みが生じる場合に、これら閉塞物を除去することで炎症や痛みを緩和できます。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 39 | 1.13 | 3.54 | 0 | 73.13 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 28 | 1 | 2.29 | 0 | 59.75 | |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 28 | 1.71 | 3.86 | 0 | 56.57 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 13 | 2.92 | 11.23 | 7.69 | 73.46 | |
K740-22 | 腹腔鏡下直腸切除・切断術 (低位前方切除術) |
13 | 3.08 | 11.38 | 0 | 6777 |
◆解説
- 最も多かったのは鼠径ヘルニア手術(従来法)です。高齢者や腹腔鏡手術困難な症例が多かったためと考えます。なお、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術も多く実施されています。
- 次に多かったのは腹腔鏡下胆嚢摘出術でした。主に胆石、あるいは胆嚢ポリープに対する手術治療です。当院では手術前日に入院していただき翌日手術。経過問題なければ術後3.4日目に退院となります。ただし、炎症があった場合、糖尿病、肥満など基礎疾患のある方は予定より退院が延期される場合もあります。急性胆嚢炎では緊急入院から緊急手術となることもあります。
- 次に多かったのは腹腔鏡下結腸悪性腫瘍手術でした。高齢化に伴い大腸がんが増加傾向にあるためと思われます。
- 進行がんの増加に伴い外来化学療法が増加しております。
- 当科ではがん治療を手術だけでなく化学療法、緩和治療など一貫して行っております。根治切除不能例に対する化学療法や術後化学療法など行うため中心静脈ポート留置を比較的多く行っております。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 23 | 4.78 | 44.48 | 4.35 | 83 | |
K0732 | 関節内骨折観血的手術(足) | 14 | 2.5 | 7.07 | 0 | 55 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | - | - | - | - | - | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術 (前腕) |
- | - | - | - | - | |
K0821 | 関人工関節置換術(肩) | - | - | - | - | - |
◆解説
- 手術症例に関しても脆弱性骨折が多い傾向にあります。
- 変形性関節症に対して人工関節置換術にも取り組み、ADLの維持に貢献できるように取り組んでいきます。
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術 (選択帝王切開) |
30 | 6.57 | 8 | 0 | 32.97 | |
K877 | 子宮全摘術 | 26 | 1 | 9.92 | 0 | 47.19 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 19 | 1 | 2.95 | 0 | 41.58 | |
K8881 | 子宮附属器腫瘍摘出術 (両側)(開腹) |
19 | 0.84 | 8.26 | 0 | 49.42 | |
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | 11 | 1.18 | 8.73 | 0 | 32.73 |
◆解説
- 上記の「診断群分類別患者数」同様、ほぼ例年どおりの結果となります。当科では積極的にクリニカルパスを用いて、予定手術は手術前日の入院、術前・術後日数は短くコントロールするように心がけていますが、選択帝王切開では「妊娠合併症」(切迫早産など)の入院治療から引き続き手術になるケースがあるために平均術前日数が長くなっています。なお、手術合併症のために退院を延期するケースはほとんどありませんでした。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2801ロ | 水晶体再建術 (眼内レンズを挿入)(その他) |
22 | 0 | 0 | 0 | 77.64 |
◆解説
- 表は一般病棟を利用した患者さまの手術件数を示しています。
- 眼科では地域包括ケア病棟も頻繁に利用していますので、全病棟を含めた実数は白内障手術:487件でした。
- 表にはない手術も行っています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 75 | 1.49 | 2.63 | 0 | 61.6 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 75 | 1.08 | 4.85 | 1.33 | 71.09 | |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 (経尿道的手術)(電解質溶液利用) |
72 | 1.63 | 4.56 | 0 | 72.99 | |
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 | 31 | 0 | 0 | 0 | 55.16 | |
K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 (内視鏡手術用支援機器を用いる) |
30 | 1 | 9.6 | 0 | 69.23 |
◆解説
- 泌尿器科では尿管結石に対し経尿道的結石除去術、体外衝撃破砕術を行っています。また、内視鏡手術、腹腔鏡手術、ロボット支援手術を取り入れており、患者さまに負担の少ない低侵襲手術を積極的に行っています。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 0 | 0 |
異なる | 8 | 0.21 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 2 | 0.05 |
異なる | 5 | 0.13 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 0 | 0 |
異なる | 0 | 0 | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 7 | 0.19 |
異なる | 5 | 0.13 |
◆解説
- 播種性血管内凝固症候群(DIC)発症は、ほとんどが感染症/敗血症によるものです。手術合併症は低く抑えられています。
8.リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) | 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) | リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率 |
---|---|---|
422 | 418 | 99.05 |
◆解説
- 全国の各施設や団体が公表している各種データからの中央値(目安)は90~95%程度と思われますが、当院ではクリニカルパスの積極的な使用や関連部署(病棟・手術室など)の各職員の確実なチェックにより、対象となる患者さまのほぼ全例に肺血栓塞栓症の予防対策を実施しています。
9.血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に 2件以上ある日数(分子) |
血液培養2セット実施率 |
---|---|---|
1069 | 890 | 83.26 |
◆解説
- 各種データでの中央値(目安)は70%程度です。当院では院内感染仮チーム(ICT)が積極的に活動しており、電子カルテシステムでの血液培養オーダー時のデフォルト設定を「2セット」にすることや職員への定期的な働きかけなどで「2セット」実施率の向上につなげています。なお、ここに掲げた83.26%は小児(一般に「1セット」で血液培養を行う)を含めた実施率であり、小児を除くと約95%になります。
10.広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) | 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) | 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率 |
---|---|---|
366 | 236 | 71.86 |
◆解説
- 各種データでの中央値(目安)は75~80%のようです。当院では抗菌薬適正使用チーム(AST)による管理抗菌薬使用時の指定と届け出制度の導入、処方医師への働きかけなどを行っていますが、いまだに十分な成果を上げているとはいえず、さらに対応を強化したいと考えます。
過去のデータ
- 2022年度病院指標(2023/09/30公開)
- 2021年度病院指標(2022/09/30公開)
- 2020年度病院指標(2021/09/30公開)
- 2019年度病院指標(2020/09/30公開)
- 2018年度病院指標(2019/09/30公開)
- 2017年度病院指標(2018/09/29公開)
- 2016年度病院指標(2017/09/30公開)
- 2015年度病院指標(2016/09/29公開)
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