DPCデータによる病院指標

DPCデータとは、入院患者の臨床情報や診療行為について、全国で標準化された情報です。
DPC制度が導入された当初は、各病院でデータが正確に作成されているか検証するために提出が義務化されたものでしたが、データの価値や有用性が認められ、広く病院の指標として利用されています。

DPC制度(DPC/PDPS)とは、「Diagnosis Procedure Combination / Per-Diem Payment System」の略で、厚生労働省が定める診断群分類(DPC)を使った定額払い制度のことです。病名と診療内容等の組み合わせにより、1日当たりの定額医療費を基本として計算します。
尚、入院症例のみが集計対象であり、外来症例は含まれません。

病院指標(臨床指標)

医療の質を具体的な数値として示し、客観的に評価することを可能としたものです。
これにより、医療の過程や結果のなかに潜在している課題や改善点を見つけ出し、医療の質向上に役立てることを目的としています。

 

2023年度 武蔵村山病院 病院指標

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 831 159 83 157 175 306 317 685 845 235
◆解説
  • 70歳以上の年代において入退院患者数が多い(当院では約半数)のは全国の一般的な傾向ですが、当院は周産期小児医療・小児救急医療を含む地域密着型の診療を行っているため、0歳~9歳の年齢層での退院患者割合も大きくなっています。

 

2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 89 35.89 20.60 8.99 85.82
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 58 26.84 13.52 5.17 82.43
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 31 16.39 13.99 0 71.13
050130xx9900x0 心不全 26 21.42 17.38 11.54 83.38
100380xxxxxxxx 体液量減少症 23 32.52 10.60 4.35 77.96
◆解説
  • 当院では、総合内科として広く診療を展開しており高齢者を中心に多疾患併存患者を受け入れています。急性期診療では例年同様に尿路感染症、誤嚥性肺炎、心不全が多くを占めています。誤嚥性肺炎では、嚥下機能評価を行い嚥下訓練を行う必要があるため在院日数が長くなる傾向にあります。また、糖尿病の教育入院を積極的に受け入れております。透析センターがあり慢性腎障害や泌尿器系感染症の症例数は増加傾向です。

消化器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 69 2.32 2.61 0 70.26
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 31 9.94 8.75 0 75.32
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 23 7.3 7.58 0 68.3
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 17 6.94 8.55 0 68.76
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 16 5.69 7.63 6.25 73.38
◆解説
  • 消化器科では上部、下部消化管内内視鏡検査を中心に適切な検査や治療を行っています。消化器科の症例数トップは大腸ポリープに対する内視鏡を使用してのポリープ切除術で、外来治療を中心に行っています。症例数2位は胆管結石・胆管炎に対する治療です。これは主に内視鏡によって胆管に詰まってしまった結石の除去や胆管へのステント(細かい筒状の医療器具)留置といった治療で詰まってしまった胆管が通常の働きをするようにしています。胆管結石、胆のう炎は発熱、腹痛、黄疸が主症状の急性疾患であり、30分程度の緊急処置が必要となることもあります。患者さまの日常生活圏域で大きな負担なく必要な医療を受けていただけるよう当科でできる限りの体制を組み診療にあたっています。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 139 7.06 5.62 0 2.47
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 109 7.93 5.96 0.92 0.8
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 82 6.68 5.86 0 3.38
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 75 4.23 5.64 0 5.96
030270xxxxxxxx 上気道炎 68 5.16 4.72 0 4.46
◆解説
  • 小児科での入院患者数上位では、急性肺炎や急性気管支炎などになっています。
  • このような一般的な感染症の他、食物アレルギーの経口負荷試験や、成長ホルモン負荷試験、難治性アトピー性皮膚炎の教育入院などの入院も受け入れております。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 67 5.09 4.55 0 67.54
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 17 6.71 8.95 0 73.94
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 14 14.07 15.12 7014 73
060150xx99xxxx 虫垂炎 14 5.64 8.02 0 37.36
060335xx02000x 胆嚢炎等 14 6.64 6.87 0 58.71
◆解説
  • 最も多かったのは鼠径ヘルニアでした。比較的多い疾患ですが症状が軽い場合放置されていることがあります。自然には治りませんので早めの手術をお勧めしています。直視下に皮膚を切開しヘルニアを修復する従来法と、ここ15年程度で普及してきた腹腔鏡下ヘルニア修復術があります。当院では腹腔鏡下手術、従来法いずれの手術も行っております。
  • 次に多かったのは大腸がんでした。
  • 次は虫垂炎で抗生剤による治療か緊急手術を行います。抗生剤で治療した場合、再発する可能性があるため後日再入院で待機手術を行うことも多くあります。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 24 57.88 25.50 4.17 83.67
070370xx99xxxx 脊椎骨粗鬆症 16 41 21.46 6.25 87.81
160760xx97xx0x 前腕の骨折 15 7.93 4.76 6.67 61.87
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 13 31.15 19.34 23.08 79
080010xxxx0xxx 膿皮症 7 11.29 12.88 0 63.43
◆解説
  • 当院では高齢化に伴う脆弱性骨折に対して積極的な治療を行っております。
  • 脊椎骨折や大腿骨近位骨折などに対し早期社会復帰が可能なように治療を行っております。
  • 骨粗鬆症外来では、退院後の骨粗鬆症治療にも積極的に取り組んでおります。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 29 10.93 9.23 0 44.76
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 24 10.92 9.34 0 32.38
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 19 4.95 2.96 0 41.58
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 15 10.13 9.68 0 55.47
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 13 7.46 10.56 0 25.62
◆解説
  • 産科・婦人科ともに患者数の多い診断群の順位はほぼ例年どおり、患者数は全体に増加傾向です。「子宮頸・体部の悪性腫瘍」は多くが初期がんであったため、平均在院日数が短くなっています。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 16 1 4.46 0 79.25
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 - - - - -
◆解説
  • 眼科で最も多い入院は白内障の患者さまで、入院のおよそ9割以上を占めています。表には一般病棟を利用した患者さまを示しています。
  • 地域包括ケア病棟も頻繁に利用していますので、全病棟を含めた実数は表中の数より多くなります。
  • 扱う主な疾患は、白内障・翼状片ですが、表にはない疾患も広く治療しています。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用
パス
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 75 5 5.22 0 61.25
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 72 7.18 6.85 0 72.99
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 44 2 2.44 0 73.27
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 42 9.62 13.52 2.38 74
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患 32 1.28 2.43 0 55.69
◆解説
  • 泌尿器科では尿管結石に対し経尿道的結石除去術、体外衝撃破砕術を行っています。また、内視鏡手術、腹腔鏡手術、ロボット支援手術を取り入れており、患者さまに負担の少ない低侵襲手術を積極的に行っています。

 

3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 14 1 6 16 1 6 1 8
大腸癌 11 16 31 28 0 11 2 -
乳癌 9 5 2 1 0 0 1 8
肺癌 0 0 3 3 1 5 1 8
肝癌 0 0 0 8 1 8 2 -
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
◆解説
  • 医療資源を最も投入した症病名が、胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんです。特に、胃がん、大腸がんは残念ながら初診時すでにStageⅣまたはⅢの症例が多く、検診がいきわたっていないことが原因と考えます。胃がんも37例ありましたがそのうち切除可能であったのは21例でした。切除不能胃がんは化学療法や放射線療法を行い切除可能となったら手術を検討しています。
    がんは高齢者に多い疾患です。積極的に健康診断を受けることをお勧めします。がん検診にはPET-CT検査が有効です。
    当院では消化器がんに対する内視鏡治療、鏡視下手術、開腹手術、抗がん剤治療、放射線治療、緩和治療などをそれぞれの疾患ガイドラインに沿って行っております。他院で手術を受け当院で継続治療を希望される方、消化器がん以外の方の緩和治療も受け入れております。

 

4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 14 9.71 57.43
中等症 53 16.32 78.62
重症 15 31.13 85.73
超重症 6 41 85.67
不明 0 0 0
◆解説
  • 22023年度は88名の市中肺炎の入院治療を行いました。内訳は、中等症肺炎が60.2%と最多で、次いで重症肺炎(17.0%)、軽症肺炎(15.9%)となっています。

 

5.脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 16 46 78 4.76
その他 5 57.8 78.8 4.76
◆解説
  • 脳梗塞の平均在院日数が長い傾向にあるのは、回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟があるためです。急性期治療中から早期のリハビリテーション介入を行い、回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟に転棟後も継続したリハビリテーションや退院支援を行います。

 

6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

消化器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・
粘膜切除術(長径2cm未満)
66 0.73 1.33 0 70.68
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 25 1.12 13.36 0 76.32
K6871 内視鏡的乳頭切開術
(乳頭括約筋切開のみ)
15 3.4 6.07 0 73.6
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 14 1.86 10.5 0 80.14
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・
粘膜切除術(長径2cm以上)
14 0.29 1.21 0 71.79
◆解説
  • 消化器科では、内視鏡での治療に力を入れており、上位5位すべて内視鏡で行う手術となっています。大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的結腸ポリープの症例を多く行っています。ポリープ切除目的ではほぼ外来にて対応していますが、まれに出血が多かった場合などは入院することがあります。胆道疾患や膵臓疾患に対して内視鏡胆道ステント留置術の症例数も多くなっています。これは、様々な病態で狭窄した胆道にチューブを通して拡張し、胆汁の流れを良くする内視鏡手術です。内視鏡的乳頭切開術とは十二指腸乳頭という部分を切開し、塞いでいた結石や狭窄を取り除く術式で、膵炎や胆管炎などで炎症や痛みが生じる場合に、これら閉塞物を除去することで炎症や痛みを緩和できます。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 39 1.13 3.54 0 73.13
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 28 1 2.29 0 59.75
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 28 1.71 3.86 0 56.57
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 13 2.92 11.23 7.69 73.46
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術
(低位前方切除術)
13 3.08 11.38 0 6777
◆解説
  • 最も多かったのは鼠径ヘルニア手術(従来法)です。高齢者や腹腔鏡手術困難な症例が多かったためと考えます。なお、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術も多く実施されています。
  • 次に多かったのは腹腔鏡下胆嚢摘出術でした。主に胆石、あるいは胆嚢ポリープに対する手術治療です。当院では手術前日に入院していただき翌日手術。経過問題なければ術後3.4日目に退院となります。ただし、炎症があった場合、糖尿病、肥満など基礎疾患のある方は予定より退院が延期される場合もあります。急性胆嚢炎では緊急入院から緊急手術となることもあります。
  • 次に多かったのは腹腔鏡下結腸悪性腫瘍手術でした。高齢化に伴い大腸がんが増加傾向にあるためと思われます。
  • 進行がんの増加に伴い外来化学療法が増加しております。
  • 当科ではがん治療を手術だけでなく化学療法、緩和治療など一貫して行っております。根治切除不能例に対する化学療法や術後化学療法など行うため中心静脈ポート留置を比較的多く行っております。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 23 4.78 44.48 4.35 83
K0732 関節内骨折観血的手術(足) 14 2.5 7.07 0 55
K0811 人工骨頭挿入術(股) - - - - -
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術
(前腕)
- - - - -
K0821 関人工関節置換術(肩) - - - - -
◆解説
  • 手術症例に関しても脆弱性骨折が多い傾向にあります。
  • 変形性関節症に対して人工関節置換術にも取り組み、ADLの維持に貢献できるように取り組んでいきます。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K8982 帝王切開術
(選択帝王切開)
30 6.57 8 0 32.97
K877 子宮全摘術 26 1 9.92 0 47.19
K867 子宮頸部(腟部)切除術 19 1 2.95 0 41.58
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術
(両側)(開腹)
19 0.84 8.26 0 49.42
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 11 1.18 8.73 0 32.73
◆解説
  • 上記の「診断群分類別患者数」同様、ほぼ例年どおりの結果となります。当科では積極的にクリニカルパスを用いて、予定手術は手術前日の入院、術前・術後日数は短くコントロールするように心がけていますが、選択帝王切開では「妊娠合併症」(切迫早産など)の入院治療から引き続き手術になるケースがあるために平均術前日数が長くなっています。なお、手術合併症のために退院を延期するケースはほとんどありませんでした。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K2801ロ 水晶体再建術
(眼内レンズを挿入)(その他)
22 0 0 0 77.64
◆解説
  • 表は一般病棟を利用した患者さまの手術件数を示しています。
  • 眼科では地域包括ケア病棟も頻繁に利用していますので、全病棟を含めた実数は白内障手術:487件でした。
  • 表にはない手術も行っています。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用
パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 75 1.49 2.63 0 61.6
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 75 1.08 4.85 1.33 71.09
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術
(経尿道的手術)(電解質溶液利用)
72 1.63 4.56 0 72.99
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 31 0 0 0 55.16
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術
(内視鏡手術用支援機器を用いる)
30 1 9.6 0 69.23
◆解説
  • 泌尿器科では尿管結石に対し経尿道的結石除去術、体外衝撃破砕術を行っています。また、内視鏡手術、腹腔鏡手術、ロボット支援手術を取り入れており、患者さまに負担の少ない低侵襲手術を積極的に行っています。

 

7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 0 0
異なる 8 0.21
180010 敗血症 同一 2 0.05
異なる 5 0.13
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0
異なる 0 0
180040 手術・処置等の合併症 同一 7 0.19
異なる 5 0.13
◆解説
  • 播種性血管内凝固症候群(DIC)発症は、ほとんどが感染症/敗血症によるものです。手術合併症は低く抑えられています。

 

8.リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
422 418 99.05
◆解説
  • 全国の各施設や団体が公表している各種データからの中央値(目安)は90~95%程度と思われますが、当院ではクリニカルパスの積極的な使用や関連部署(病棟・手術室など)の各職員の確実なチェックにより、対象となる患者さまのほぼ全例に肺血栓塞栓症の予防対策を実施しています。

 

9.血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード

血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1069 890 83.26
◆解説
  • 各種データでの中央値(目安)は70%程度です。当院では院内感染仮チーム(ICT)が積極的に活動しており、電子カルテシステムでの血液培養オーダー時のデフォルト設定を「2セット」にすることや職員への定期的な働きかけなどで「2セット」実施率の向上につなげています。なお、ここに掲げた83.26%は小児(一般に「1セット」で血液培養を行う)を含めた実施率であり、小児を除くと約95%になります。

 

10.広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード

広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
366 236 71.86
◆解説
  • 各種データでの中央値(目安)は75~80%のようです。当院では抗菌薬適正使用チーム(AST)による管理抗菌薬使用時の指定と届け出制度の導入、処方医師への働きかけなどを行っていますが、いまだに十分な成果を上げているとはいえず、さらに対応を強化したいと考えます。



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