緩和医療科は東大和病院のみで診療しています
【緩和ケア外来診療日】
週1回:月曜午後
※初診の場合は、基本的に公認心理師が同席します
受診の頻度:患者のニーズによって週1回〜3カ月に1回
WHOによると、緩和ケアとは「死と背中合わせの疾患に直面して苦悩する患者と家族に対して、痛みや他の身体的、心理社会的、霊的な問題を早期から特定し、最適なアセスメントと治療を行うことで、苦しみを防ぎ緩和するという行為を通して、彼らのQOL(Quality of Life:生活の質)を改善していくこと」です。緩和ケアは「終末期」の患者さまだけでなく、がんと診断を受けた患者さまが治療と同時に早期から実施することでQOLの向上に非常に大きな効果を及ぼします。
緩和医療は、手術・抗がん剤・放射線治療と並ぶ「がん治療の柱」のひとつです。
東大和病院では、緩和医療科と緩和ケアチームが連携し、患者さまのからだと心に寄り添ったケアを行っています。
がんに伴う痛みやつらさは、身体的なものだけでなく、精神的苦痛・社会的苦痛・霊的苦痛(スピリチュアルペイン)など、さまざまなかたちであらわれます。私たちはそれらを丁寧に評価し、痛みの性質や影響する要因をお伺いしながら、患者さま一人ひとりの希望に沿った治療を一緒に考えていきます。
疾患による痛みだけでなく、呼吸苦、不眠、倦怠感、嘔吐、腸閉塞、せん妄、尿閉、麻痺など、日常生活を妨げるさまざまな症状に対しても、適切に評価・対応してまいります。
当院に通院中・入院中で緩和ケアをご希望の方は、どうぞお気軽に主治医または担当看護師にお声がけください。 他院におかかりの方は、がん相談支援センターまでご相談ください。
2006年から「緩和ケアチーム」の活動を開始。毎日のカンファレンスと回診、 週2回のチーム全体回診を行っています。2007年には「緩和医療科」を設置し「緩和ケア外来」を開設。緩和医療科では予後予測1カ月程度の患者さまを受け入れ、主治医として担当しています。
東大和ホームケアクリニックをはじめとする在宅緩和医療との連携も進めています。また、2つの地域研究会で世話人を務めるとともに、多摩地区の認定看護師ネットワークに参加するなど、地域の緩和ケアネットワークを充実させる活動を行っています。
患者さま・ご家族等に対し適切な説明と話し合いを行い、患者さまの意思決定を尊重し、適切な支援を行います。
適切な意思決定支援(ACP)
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