1年次の基礎的研修の上に、専門医を目指す場合の基盤を形成することを目標としている。
乳腺・甲状腺の病態を理解し治療法を修得する。乳腺・甲状腺の良性疾患、悪性腫瘍の手術適応、手術術式、術後管理の基礎を学ぶ。また、化学療法、放射線治療、緩和医療の基礎を学び、集学的治療を研修する。
経験すべき病態、手技、手術について具体的な内容を以下に示す。
各項目にあげた、A、Bは以下の内容を意味する。
A: 必ず経験すべきもので、十分に理解、把握すべきもの
B: 経験することが望まれ、助手として参加すべきもの
A:乳房痛、乳腺腫瘤、乳頭異常分泌、乳腺炎、リンパ節腫大、頚部腫瘤、嗄声、気管偏位
A:穿刺吸引細胞診、針生検、吸引式組織生検
B:乳房切除、乳房温存手術、センチネルリンパ節生検、甲状腺葉切除、甲状腺全摘
A:乳癌、線維腺腫、乳腺症、乳腺炎、女性化乳房、腺腫様甲状腺腫、甲状腺機能亢進症
B:葉状腫瘍、副乳、Paget病、橋本病、バセドウ病、甲状腺癌
担当指導医の下で、上記内容を研修する。
午前 | 午後 | ||
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月 | 外来 | 外来 | 朝 症例カンファレンス |
火 | 手術 | 病棟回診 | |
水 | 病棟回診 | 病棟回診 | |
木 | 外来 | 手術 | |
金 | 外来 | 外来 | 朝 問題症例カンファレンス |
土 | 外来 | 外来 | 昼 術前カンファレンス 夕 マンモグラフィ読影 |
受け持ち症例について、症例カンファレンス、術前カンファレンスでプレゼンテーションする。その都度指導医/上級医全員より評価する。手技に関する実技は、その都度指導医より評価する。
症状および症例に関するレポートを作成し、指導医より指導を受ける。
手技の実施による試験は、指導医が単独での実施が可能な技量かどうか適宜行い、実地の中で判断する。受け持ち症例のプレゼンテーションは、カンファレンスの中でその都度実施する。レポートによる評価は、その都度指導医より評価し、完成まで指導を受ける。症状によるレポートは経験した日に完成させ、その週の中で指導医より指導を受け、症例のレポートは、研修終了の2週前までに指導医の指導を受けるようにする。
研修終了週には評価表による総括評価を行う。